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先日の日本選手権でヘッドジャッジを務めたレベル3ジャッジ牧野 充典。北海道を拠点とし、日本、そして世界へと活動の場を広げていった彼は、今何を考えてコーディネーター、及びジャッジ活動をしているのだろうか。彼のその鋭い眼光には、一体マジックはどのように写っているのだろうか。あまり語られてこなかった、本音の部分を探って行こうと思う。
―― 今日はお忙しい中、札幌を代表する建物の前で写真撮影にまでお付き合いいただきありがとうございます。
牧野 こちらこそ、わざわざ機会を設けていただき、ありがとうございます。非常に嬉しく思っております。
―― まずは、自身初となる大型プレミアイベントでのヘッドジャッジという重責を終えて、何か感ずる所はありますか?
牧野 プレイヤーの皆さんと、ジャッジの皆さんと、そのほか大勢の関係者の皆さんのお陰で、無事終えることが出来ました。ありがとうございます。過去世界最大数のプレイヤーにご参加いただいた国別選手権に携われたこと、そして責務を果たせたことに大きな達成感を感じています。
プロツアーや世界選手権でも多数ジャッジをしてきましたが、こういった大型イベントで初めてのヘッドジャッジでした。まだその特別な役割に慣れていなく、多くのスタッフやジャッジの協力に助けらた部分があったと思います。特に今回は、プレイヤーの皆さんも協力的にしていただけたので、日本選手権という大イベントの成功を得られたと思います。ドラフト後の組み合わせでのトラブル時にも、最小限の時間で混乱なく進行することができました。ジャッジからの質問に誠実に答えていただいたこと、デッキリストを正確に記していただいたこと、また不正への対策にもプレイヤー全員の協力を得られ大変助かりました。
―― その一方で、先日札幌で行われたプレリリースイベントの主催者としても活動されていますが、今までのプレリリースイベントと比べて、何か変わってきた部分はありますか。
牧野 イベントに来ない人でも、ちょっとその日だけイベントに参加しただけで、普段の何倍もマジックを楽しめるイベントにしていきたいと思っています。プレリリースイベントに関しては、行う度に毎回集まる顔ぶれが広がっていって、時期が過ぎるごとにその人たちの参加する頻度が上がっていっている実感があります。そういった人たちが、プレリリースイベントだけに参加するのではなくて、発売記念パーティやゲームディにも参加して貰えるように努力していきたいと思っています。
―― 普段牧野さんはどんなことを大事にしてマジックに関わる活動をしてますか。
牧野 まず、マジックは無条件に素晴らしく楽しいゲームです。私はそれが凄く楽しいということを凄く良く理解しているつもりで、みんながもっともっとマジックを楽しんでもらえるような手助けをしたいと常々考えています。
具体的に私にできることは、楽しみに満ち溢れる公正な大会を通じて、マジックを楽しむ環境を整えていくことです。プレイヤーが集まれば数多くの楽しみを自分達で生み出し、作られていくはずなので、ジャッジ達はそれが公正に行われるように保ったり、居心地のいい環境を作っていくのが大事だと考えています。
いや、こんなにも楽しさを満喫している部類の一人としてずるいと思いますよ本当に。マジックを始めたころから楽しいとは思っていましたがまさかこんなにとは。大会がどんなに楽しいイベントなのかをまだ知らない人たちには、早くこの楽しさの真髄を伝えなければいけないと思います。
―― 牧野さんの思うジャッジの良さとはどんなことですか。
牧野 ルールに詳しくてトーナメントで忙しそうにしている、くらいしか下手するとジャッジって露出していないのではないでしょうか。(それが楽しそうに映っていることを願って止みませんが。)でも、それはジャッジのほんの一部分の側面でしかありません。僕の秘密の楽しみを喋っていいんですか。長くなりますよ。ジャッジは私がこんなにものめり込んだマジックの持つ楽しみ方の一つですから。興味をもってくれる人がいることを期待して、ほんのちょっとだけ紹介しましょう。
大型イベントに行くと日本中の、世界中のジャッジが集まってきます。そこで起こる出会い、そこで知った情報、そこで得た技術、何より、非常に感覚的な表現しかできず申し訳ないのですが、ちょー楽しい!どんどんジャッジにのめり込んでいきました。初めてのプロツアー、僕は右も左もわからず言葉もしゃべれずという感じだったのですが、最終日の「Judge Dinner」和訳すると「打ち上げ」の頃には流暢にカタコトを操り完全に楽しめていたのは最高の思い出です。正直、はじめ来てはいけない所に来てしまったかと自信を失いかけていたのですが、「同じマジックのトーナメントなのだから普段どおりにするだけで十分だ。」と言われてみれば本当にそのとおりでした。
ちなみにその時僕に自信を取り戻させたジャッジ、プロツアー特有の多くの事を教えてくれたジャッジ、プロツアーならではの楽しみに引きずりこんでくれたジャッジが先日そろってLv4になりました。なんだか感動しちゃいましたよ。
実は初めてプロツアーに行ってから今まで皆勤なんですよ。次は9月のオランダアムステルダム。前週にはスウェーデンのグランプリヨーテボリ、翌週にはアメリカのグランプリポートランドが控えています。なんとか世界一周しようと計画を立てているのですが、残念なことに勝算が低いんですよね。ああ、行きたい。行きたい。
チャンピオンが目の前で誕生する。6人で借りたはずの別荘に気づけば20人以上が集まり毎度毎度誰かに世界各国の料理を振舞われる。カバン消失、空港とバトル。雲の上の人が真摯に相談に乗ってくれる。久しぶりに会った外国人が変な日本語覚えている。それはまた別のお話ですがどれもこれも楽しいことばかりです。自分だけかもしれませんが、私は拍手を浴びるとヤバいんですよ。トーナメントで拍手を浴びたりするとたまらない快感に包まれます。(これ日選の話です。朝一でうるっと来ちゃったのはナイショで。)なにより日ごろの大会でいつもいつも言って貰えるアレ、大好きです。「ありがとう」は魔法の言葉です。
―― マジックは今後どうなっていくと考えていますか?
牧野 一歩引いてマジックをひとつの趣味として見る事があります。そうしてもマジックは他の色々な趣味と比べ、このゲームを趣味としている人たちに愛されていると思います。また、こんなにも「ユーザーにどれだけ楽しんでもらおうか。」と心血注いでいる会社も類がないでしょう。私がマジックに没頭してしまう所以も恐らくこのあたりにあります。愛すべきゲームを趣味とする者同士これからも一緒に楽しい環境を共有していきましょう。
たくさんの人がこれからもこの愛すべきゲームに携わっていくでしょう。楽しい場所がどんどん増えていって、今までよりももっと素晴らしい趣味として多くの人に永く愛されていくのだと思います。
―― 最後に一言お願いします
牧野 ジャッジに興味を持ってもらえると嬉しいです。お近くの認定ジャッジに声をかけてみてください。きっと彼らは最適な方法を教えてくれるでしょう。もっと大会を良くしたいと言う話題は人一倍大好きな人たちですから、どうぞお気軽にコンタクトをとってみましょう。
無論私も大会がこれからも良くなるため沢山の協力を求めています。認定ジャッジを目指す方、その役割、方法を伝えたいと思います。大会作りを手伝ってくれる方、どんな大会を作りたいか、何をしてほしいかを伝えたいと思います。そこまで感じる段階ではない方は、有志の方々を応援するとか、大会に不慣れな方の居心地に気を配るとか、ひとつひとつが十分な助けになります。「楽しい大会」これに共感してくれる方は是非その気持ちを私に伝えてください。
では皆さん、またいつかどこかの大会を一緒に楽しみましょう。
数ヶ月前。マジックではない他のカードゲームプレイヤーだった私は、とあるカードショップで対戦を見ながらパソコンをカタカタしている人を見つけました。今までの私にとって試合内容の報告と言えば個々が日記に書く程度で、誰でも流れが追え、雰囲気を楽しむ事が出来るという全く新しい試みに途端に興味を持ちました。「これを自分もイベントに生かせないだろうか。このままマジックだけの文化にしておくのは勿体ない。」そう思い、私は門戸を叩いたのでした。
ライターとしてのお仕事の為には実践あるのみ!という事で運営のお仕事も体験しつつ、実際にカバレージを書いてみる機会をこうして頂く事が出来ました。今回はプレリリースイベントなので参加者の方も知らないカードが多く、とても良いタイミングだと知った時は自分はとてもラッキーなのだと嬉しく思いました。
そして、当日。勉強してきたとは言え、初心者でルールも用語も分からない私は、ガチガチに緊張していました。しかし、いざ始まってみると和やかな雰囲気にほっと胸を撫で下ろし感動したのです。「勝敗よりも楽しみ、しかし対戦は真剣に。」という、私や仲間たちが求めているイベント、正にそのものがそこにありました。「カードゲームが楽しくて、仲間が居て、だからゲームをするんだ」という本来あるべき姿を見たような気がします。
いざ、イベントが始まるとオープンデュエルに参加する事になりました。勿論プレイは遅く、ルールも勘違いしている私に対戦者の方は優しく教えて下さいました。嫌な顔一つせず、親切に相手をして下さった方々に感謝すると共に、笑顔の大切さとイベントに参加しだした頃の気持ちを改めて思い出しました。
余談ですが、DCI認定イベントで初めて勝利する事が出来ました。そんな事になるとは露ほども想像しておらず、2勝0敗という成績が嘘か冗談のように思えてしまいますが、良い思い出になりました。
イベントの運営に関しては、まず設備がしっかりしている事に感銘を受けました。ノートパソコンを用い、ネットワークを利用して成績の登録や組み合わせの抽選を行うのです。それに加えプリンタまで用意され、掲示物の作成や順位等書類の作成が可能です。私の遊んでいるカードゲームでイベントと言えば、事前の準備こそパソコンを用いるものの、当日は手動です。このような、しっかりとした設備があれば参加者にも分かりやすく、運営もスムーズに行えるのでは無いかと、色々と考えさせられる一面でした。
参加者にお茶を配るというサービスも素晴らしいと感じました。私も自分のイベントでペットボトルのお茶を配った事がありますが、予算等の都合で断念した事があります。しかし、貴重な時間とお金を使って来て頂ける以上少しでも快適に過ごして頂きたいと感じています。お茶すら配れないのでは無く、お茶くらいは召し上がって頂きたいという姿勢には感動の一言です。
一方でイベント内容に関しては、個人の所有している構築デッキを用いないので、初心者も気軽に参加出来る点が魅力的です。ある程度中上級者とも対等に戦えるのは初心者にとって良い経験になるのではないでしょうか。
1日に何度も参加出来るタイミングがあるというのも、参加者の敷居を低くしており気軽に誰でもという言葉がぴったりだなと視野を広げる事が出来ました。
他に感じた事はと言えば、女性プレイヤーの存在です。女性は1日目に1人参加されただけで非常に残念に思いました。というのも、私は女性プレイヤーの増加・支援の活動を行っており、他のカードゲームでも女性プレイヤーが増えたら良いなと感じていたからです。老若男女問わず楽しめるのがカードゲームですし、こんなに楽しいゲームを男性だけの物にしておくのは勿体なないと思うのです。今回のイベントは他のイベントと比べて特に門戸の広いイベントであると感じました。ですから、是非女性の方にも参加して欲しいと思います。実際に会場では男性の女性への対応も分け隔てなく、お互いに楽しそうでプレイヤーの質の高さをひしひしと感じました。落ち着いた方が多く、居心地の良いマジックなら女性プレイヤーは定着してくれるはずです。
さて、思い返せばあっという間の2日間でした。1日目の朝、不安な顔で駅に降り立った私が遂にこの仕事を終えようとしています。カードも運営も分からない事だらけで四苦八苦する事ばかりだった私。勉強の連続で迷惑をかけっぱなしの2日間だったように思います。初心者なりにカバレージも仕上げる事が出来、このような記事まで書かせて頂きました。最初自分のイベントを間近に控え、1日だけの参加で良かったのではないかと思う時もありましたが、今では参加して良かったと心から思えます。
楽しい時間、貴重な経験。感謝してもしきれません。参加者及びスタッフの皆様、本当にありがとうございました! この場を借りてお礼申し上げます。
鋭い眼差しが交差し、張りつめた空気の中対戦は行われた。ゲームの合間には戦術の考察を行いながらカードの入れ替えが行われる。制限時間ギリギリまでかかる長丁場に自然とギャラリーも集まり出すのであった。
死力を尽くした戦いに、誰もが息を飲んだ。
序盤からお互いに低コストの飛行クリーチャーを展開。加藤は《破滅の刃/Doom Blade》、山田は《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》とお互いコンスタントにクリーチャーを除去していく。山田は《ロック鳥の卵/Roc Egg》で生み出したトークンで戦い、加藤は《戦隊の鷹/Squadron Hawk》と《血の座の吸血鬼/Bloodthrone Vampire》で応戦する。
しかし、次々と叩き付けられる山田の軍勢の前にじりじりとクリーチャーを失い、《血の座の吸血鬼》を残すのみとなった加藤は3/3飛行トークンの攻撃を防ぎ切る事が出来ず、空に散った。
加藤 0-1 山田
加藤が《戦隊の鷹》で仲間を呼び寄せ、2羽の攻撃が山田に襲いかかる。対する山田も《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus》《野生のグリフィン/Wild Griffin》を展開し激しい空中戦を繰り広げる。
そんな中、山田は《火の召使い/Fire Servant》を展開。更に《ロック鳥の卵》がまたもトークンを生み出し、強力な空からの攻撃が続く。加藤も負けてはいない。《火の召使い》を《暗殺/Assassinate》し、山田のクリーチャーをトークンのみにすることに成功したのだ。
その後お互い《雲の十字軍/Cloud Crusader》を展開し、空中戦は更に苛烈を極めた。クリーチャー同士のすり潰しあいの末、遂に《雲の十字軍》同士の一騎討ちとなるが、加藤は《歴戦の歩兵/Infantry Veteran》でそれを凌ぎ、この対決は加藤が制する。
そして、加藤7-6山田という接戦の状況で考え込んだ。《泥沼病/Quag Sickness》の対象が定まらないのだ。しばらく考え込み、《ロック鳥の卵》のトークンを選択した加藤だったが、選択後も本当に正しい選択だったのかと思案する。
しかし、流れはここで変わった。そのまま強力なクリーチャーに押され始めた山田は全ての願いを込め、「良い未来を《水晶球/Crystal Ball》!」と叫ぶなり占術を行う。しかし、その結果に失望した山田は次のドローに賭ける他無くなってしまい、投げるようにカードをデッキの下に戻すのであった。
願いも空しく、山田は次の攻撃に耐え切れなかった。
加藤 1-1 山田
加藤は《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》と《戦隊の鷹》で序盤から強力にデッキ圧縮を繰り返し地道にダメージを与えていった。しかし、山田の《茸の番人/Mycoid Shepherd》もそれを超える一撃を与え、両者譲らぬ展開だ。
加藤は《墓所のタイタン》でゾンビトークンを生み出し場を充実させる。山田もここぞと《ロック鳥の卵》に《野生のグリフィン/Wild Griffin》、《突撃するグリフィン/Assault Griffin》とまたも空中から執拗に攻め立てる。そのまま加藤が激しく攻撃を仕掛けるのだが、山田はそれをブロックしてから《安全な道/Safe Passage》で自分達に与えられるダメージのみを軽減し、加藤のクリーチャーだけが失われる事となった。だが、加藤も譲らず《暗殺》で《突撃するグリフィン》を破壊し、《セラの天使/Serra Angel》が戦場に舞い降りる。加藤を護りながら痛烈な斬撃を放つ神々しい天使を前にして、山田は対応策が手元には無い。
残り時間僅か。この大事な場面で土地を2枚連続で引いた山田は、終了の合図と共に天を仰いだ。
加藤 2-1 山田
白のウィニークリーチャーを黒のスペルでバックアップするデッキを構築した井上と、カードプールが貧弱で白黒緑の3色デッキを構築せざるを得なかったという栗山の戦いをお届けする。
先攻は栗山。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》からスタート。井上は《先兵の精鋭/Elite Vanguard》をプレイしてエンド。両者スタートは順調のようだ。
栗山はエルフからのマナで《ガラクの仲間/Garruk’s Companion》を唱え、井上は《白騎士/White Knight》で対抗する。騎士の先制攻撃で栗山を牽制しながら、《先兵の精鋭》でアタック。次ターンには《白騎士》と先兵でアタックしてクロックを刻んでいく。
盤面で押す井上は更に《精神腐敗/Mind Rot》をキャスト。栗山はクリーチャーと《破滅の刃/Doom Blade》を捨てた。栗山は井上のウィニー戦術に対して大型の《針刺ワーム/Spined Wurm》をプレイするが、井上はワームに《平和な心/Pacifism》をエンチャントして無力化させた。栗山もに白騎士に《平和な心》をプレゼントし、《ガラクの仲間》で攻撃した。
お互いクリーチャーを並べ戦闘を行っていくが、井上のクリーチャーの方がサイズが大きく数も並んでしまい、栗山は苦しい展開を強いられる。
《大いなるバジリスク》や《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》を召喚して抗おうとするのだが、井上のフルアタックになす術は無かった。
井上 1-0 栗山
再び栗山が先攻。井上は1回マリガン。6枚のカード見て渋い顔をするがこれをキープ。
1ターン目お互い沼を置く滑り出し。2ターン目、井上は土地を引けずにエンドするが、栗山は《血の署名/Sign in Blood》でドロー。
井上はまたも土地を引けず、《夜翼の影/Nightwing Shade》をディスカードする羽目になってしまった。栗山は《目潰しの魔道士》、《先兵の精鋭》と順調にクリーチャーを展開するも、井上は《臓物の予見者/Viscera Seer》を召喚するのみ。
井上は栗山のアタックを通した後、《臓物の予見者》を生け贄に捧げ未来を覗きこむ。
やっと2枚目の土地を引き込み《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus》、次ターンに《夜の子/Child of Night》を戦場に送り出した。
しかし、土地が2枚のままで苦しむ井上を栗山は容赦なく攻める。《夜の子》に《平和な心》、《嵐前線のペガサス》は《目潰しの魔道士》でタップさせでアタックを仕掛ける。さらに《吠えたけるバンシー》を戦場に呼び、確実にクロックを刻んでいく。
《吠えたけるバンシー》は《平和な心》で止めたものの、依然苦しい井上。3枚目の土地をやっと引いたが、7枚の土地をコントロールしている栗山は、タップしている《嵐前線のペガサス》を《暗殺/Assassinate》して、井上の墓地にいる《夜翼の影》に《墓場からの復活/Rise from the Grave》をプレイすると、井上は投了した。
井上 1-1 栗山
3ゲーム目はお互い秒でキープを宣言した。
栗山は《ラノワールのエルフ》と《目潰しの魔道士》、井上も《戦隊の鷹/Squadron Hawk》、《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》と戦線を構築していく。
栗山は少し考え、《男爵領の吸血鬼》に《平和な心》。しかし井上は《テューンの戦僧/War Priest of Thune》を戦場に出し、《平和な心》を破壊。そして次ターンには《テューンの戦僧》と、ほんわかふわふわな気分から解放された《男爵領の吸血鬼》でアタックして栗山のライフを奪い、《先兵の精鋭/Elite Vanguard》を追加する。
栗山はブロックと《目潰しの魔道士》でクロックを抑えるが、ドローに恵まれない。地上クリーチャーを投入していくが飛行クリーチャーがどうしても止められないのだ。
《吠えたけるバンシー》を唱えてなんとかしようとしたのだが、ライフは既に危険水域まで落ち込んでおり、《嵐前線のペガサス》を追加して数でも有利に立った井上の飛行部隊に押し潰されてしまったのだった。
井上 2-1 栗山
中学生くらいからなので10年くらいですが、途中2年くらいやめていました。
その間もプレリだけは結構出ていたのですが、そこで準優勝して皆さんに声をかけて頂いて本格的に始める事になったんです。今まで仲間がおらずなかなか大会等に出る事も無かったのですが、これをきっかけに本格的に参入する事になりました。
今では本州にも遠征するようになりましたよ。
友達がマジックをやっていて、第5版で始めました。
買ったのが全部英語版で、中学生の読解力では全然読めなくて、ルールブックも全然読めなくて結局放置してしまいました。日本語はあったんだろうけど何故か英語で(笑)
ここ最近はオンラインでやっていて、エルドラージ覚醒でやっていました。基本セットは久しぶりだったので、レアカードと飛行の強さを凄く感じました。
飛行はやっぱり強いですね。それは当り前なんですけど、それを上回るようなレアはいくらでもあるんで上手く立ち回るようにすればいいんですけど。結局、最後はパワーにやられてしまいました。
それから、プレリは単体のパワーが優先されるので、より強いカードをたくさんもっているプレイヤーが有利だと思いました。強いのが倒されても敢えて強いのを出さずにおとりを出すという立ち回りもありますね。やはり、立ち回りが重要です。
とにかく、今日は良かったです!
最初の1戦目で自分のライフを間違えて投了してしまったんです。全然負けてないのに投了して、そこから2回勝ったんでよかったですけど(笑) 相手の構築が様子見だったので強いレアカードを入れてなかった事が良かったです。後でカードを見せてもらったら強いカードがあったので助かりました。
神話レアのタイタンのシリーズは全部強いでしょうし、今まで通り《悪斬の天使》等レアはレアで強いですね。
レア以外だったら、《ガラクの群れ率い》が凄く大きいサイズでありながら、デッキに噛み合いやすいです。パワー3でタフネス4なので殴っても守っても強い。「何でパワー3なのかね?」と話題にもなりました。
やっぱり、タイタンみたいな強力なカードもありますが《闇の後見》というカードがあって、これをビートダウンデッキとかバーンデッキにいれたら面白いんじゃないでしょうか。《水晶球》やジェイスと凄く相性が良いので、それらを組み合わせたデッキが作れないかと思います。
それと《集団変身》は面白いコンボデッキが作れそうですね。
また明日も来ますのでよろしくお願いします!
プロツアー出場経験もある斉藤。しかし、今日はそんなことよりも彼のデッキに注目して欲しい。なんと《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と《審判の日/Day of Judgment》Foilという、白の2大レアとも言えるカードを搭載し、更に黒除去も《破滅の刃/Doom Blade》2枚を中心に充実している。1マッチ落としてしまったが、この最強デッキで2回目の土は付けたくないだろう。
佐々木は普段は友人宅でマジックを楽しんでいるプレイヤーだ。今日はM11のプレリということで、その友人達と一緒に会場に足を運んだ。彼のデッキも《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》を中心に良くまとまった構成となっており、強力なレアにやられてしまわなければ十分勝機はある。
ゲームは斉藤の《強迫/Duress》から。明かされた佐々木の手札は《破滅の刃》《リリアナ・ヴェス》《包囲マストドン/Siege Mastodon》《氷の牢獄/Ice Cage》《蒼穹のドレイク/Azure Drake》。しかし土地が《平地》1枚しか無い! 斉藤は軽いカードということで《破滅の刃》を選択した。
ところがここから佐々木は《平地》《島》《沼》《沼》と連続で引き込んで、ストレートに《リリアナ・ヴェス/》に辿り着く。これには斉藤もやられ顔をするしかない。
ここまでで、まともなクリーチャーが《ロック鳥の雛/Roc Hatchling》くらいしか出せていない斉藤は、マナが整ってしまった佐々木の前に後手後手になってしまった。初手からあった《蒼穹のドレイク/Azure Drake》と、引いてきた《雲の十字軍/Cloud Crusader》が攻撃を始め、《リリアナ・ヴェス》が斉藤の後続を封じる。
地上も《包囲マストドン/Siege Mastodon》でがっちり、空には《突撃するグリフィン/Assault Griffin》をも追加した佐々木が、そのまま押し切った。
斉藤 0-1 佐々木
またも軽快に飛行持ちを展開する佐々木。1ゲーム目の二の舞は避けたい斉藤は、《ガーゴイルの歩哨/Gargoyle Sentinel》で攻撃を抑止しに掛かる。実は《悪斬の天使》が手札にあるのだが、白マナが1つ足りずに場に出せない。
しかし、2ターン後に無事《平地》を引くと、佐々木の飛行クリーチャーは4体いるにもかかわらず、制空権は圧倒的に斉藤のものとなった。ライフが8まで低下した佐々木は、《送還/Unsummon》→《思い起こし/Call to Mind》で《送還》回収→《送還》→《霊気の達人》と粘ってやっと《縮退/Diminish》を引き込み、《悪斬の天使》を除去することに成功した。
その上《墓場からの復活》で《悪斬の天使》を手に入れ、あっという間に攻守が入れ替わる。15点のライフを佐々木に与えた後、《堕落/Corrupt》で除去されて、完全にゲームが振り出しに戻ってしまった。
お互いにクリーチャーを並べ合い牽制するのだが、先に動いたのは佐々木。フルアタックして、《水の召使い/Water Servant》と《霊気の達人/AEther Adept》が通ったのを見て《鼓舞する突撃/Inspired Charge》を放つ。一気に10点削ったが、斉藤にはライフが5点残った。
斉藤は落ち着いて、膨大なマナに支えたれた《夜翼の影/Nightwing Shade》と、沼渡りの《沼の略奪隊/Bog Raiders》でダメージを積み重ねる。
16点あった佐々木のライフが0になるまで、この2体が対処されることは無かった。
斉藤 1-1 佐々木
先手の佐々木は《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus》《突撃するグリフィン/Assault Griffin》《包囲マストドン/Siege Mastodon》とマナカーブ通りの動きで斉藤に襲い掛かる。その上ブロッカーとして斉藤が呼び出した《夜の子/Child of Night》を《霊気の達人》で手札に返して、ダメージを稼いだ。
それとは逆に、土地が3枚で止まってしまった斉藤だったのだが、ここで《平地》を引き込んで《審判の日/Day of Judgment》! 見事に1:4交換を成し遂げた。
こうなってしまうとゲームは完全に斉藤のペースだ。《水晶球/Crystal Ball》でドローの質でも佐々木を圧倒する。
しかしここで制限時間が来てしまった。追加の5ターンで必死にライフを攻め、《墓場からの復活/Rise from the Grave》で《幻影の獣/Phantom Beast》を釣るプレイできっちり残りライフを削れる計算だったのだが、無情にも佐々木は《思い起こし/Call to Mind》を唱え、《糾弾/Condemn》を回収した。
これでこのターンに佐々木を倒す為には、別のカードが必要になった斉藤は、力を込めて最後のドローをするのだが実らず、このマッチは引き分けとなった。
斉藤 1-1-1 佐々木
対戦は終始笑顔で行われた。
和気あいあいとした雰囲気に、こちらも自然と笑顔になってしまう。
冗談を交えながら、しかし眼光は鋭く。
激しい戦いは続いていく。
田澤は《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus》と《突撃するグリフィン/Assault Griffin》で空から山口に襲いかかる。
それに対して山口は《アジャニのマントラ/Ajani’s Mantra》でダメージを軽減しながら《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》で対抗した。
相討ちを取ろうと《突撃するグリフィン》を《吠えたけるバンシー》でブロックした山口だったが、田澤は《安全な道/Safe Passage》を唱えて《吠えたけるバンシー》を守り、そのまま飛行軍団での攻撃を続行する。
田澤はテンポ良くダメージを積み重ね、最後は《火の玉/Fireball》が山口を焼き焦がした。
田澤 1-0 山口
お互いクリーチャーが出ない静かな序盤。
山口が唱えた《強迫/Duress》が田澤の手札を明らかにした。《火の玉》と《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》という強力な除去カードが2枚があったが、山口は終盤強力な《火の玉》よりも《チャンドラの憤慨》を優先して捨てさせることにした。
田澤は《セラの天使》と《突撃するグリフィン》を展開し、1ゲーム目と同じく空から山口に猛襲する。
そしてまたも飛行を捌けなかった山口は《安全な道》2枚でダメージを軽減し勝機を窺うも、田澤の勢いを止める事は出来なかった。
田澤 2-0 山口
「なんか最近一回戦目のフィーチャー多いなー」という青柳。是非ここで場慣れして大きな舞台でもフィーチャーされて欲しい。レガシーで遊ぶことが多いとのことだが、来年にでもレガシー選手権などに遠征してみては?
対する山田は、よく筆者と土地事故合戦を繰り広げることで一部では有名(?)だが、よくGPなどに遠征しマネーフィニッシュも何度かしているマジック巧者である。
そんな2人の好ゲームに期待しよう。
ダイスロロールの結果、先攻は青柳。やや考えたがマリガンすることを選んだ。どうやらこの二人デッキを組む段階で席が近かったらしく、山田は青柳のデッキを知っているようでさっきからいやな顔をしている。
お互いのファーストアクションは青柳の《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus》、山田の《目潰しの魔道士/Blinding Mage》から。しかし、お互い土地が止まってしまい展開が遅い。
2ターン後に白白が出るようになった青柳は《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》をキャスト。そして続くターンに《マグマのフェニックス/Magma Phoenix》が登場。
山田は《目潰しの魔道士》で《マグマのフェニックス》をタップさせてから《棍棒のトロール/Cudgel Troll》と《白騎士/White Knight》で《黄金のたてがみのアジャニ》を倒すが、その返しで《棍棒のトロール》に《反逆の行動/Act of Treason》がキャストされライフが4にまで落ちてしまう。
青柳の場には4/4になった《マグマのフェニックス》のフェニックスがいて、《目潰しの魔道士》を処理されてしまうと負けてしまうが青柳には処理する方法がなく、とりあえず「攻撃したいなー」言ってみるもののタップされて「ですよねー」と苦笑い。
青柳は追加の飛行クリーチャー《雲の十字軍/Cloud Crusader》を場に出し、返しで山田もそれに応じて《雲の十字軍》を召喚。ここでは青柳は《大蜘蛛/Giant Spider》と《雲の十字軍》で攻撃。山田は《森のレインジャー/Sylvan Ranger》と《雲の十字軍》でブロックするも《鼓舞する突撃/Inspired Charge》で一方的に討ち取り盤面でもライフでも優位にたった。
しかし返しで山田は「算数の時間だ」といいながら少考し、《圧倒する暴走/Overwhelming Stampede》で19もあった青柳のライフをぴったり0にしてしまった。
青柳 0-1 山田
先攻の青柳は若干迷いつつもキープを宣言。今度は山田が2ターン目に《嵐前線のペガサス》を召喚しプレッシャーをかけに行く。
青柳は2ターン目に使った《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》を《自然のらせん/Nature’s Spiral》で回収しセット、4ターン目には《耕作/Cultivate》をキャストしマナベースを整えていく。そんなことを尻目に、山田はまた土地が2枚で止まってしまった。青柳がマナベースを整えてる間はクリーチャーが出ていないとしてもこれは辛い。
青柳は《ガラクの群れ率い/Garruk’s Packleader》を出して次のターンに《マグマのフェニックス》でカードを引きつつ場の脅威を増やしていくが、《マグマのフェニックス》には山田が《平和な心/Pacifism》で即応して飛行での攻撃を止めない
次に《ガーゴイルの歩哨/Gargoyle Sentinel》で止めようとするも、これもまた《帰化/Naturalize》で即応され飛行が止まらない。ついに《嵐前線のペガサス》に《大将軍の斧/Warlord’s Axe》を装備しライフを詰めにかかったが、青柳は《火の玉/Fireball》で山田の場を一掃してしまった!
しかし、その返しで《セラの天使/Serra Angel》が召喚されてもう一度飛行に対処しなくてはいけなくなった……ように見えた。
青柳は今出たばかりの《セラの天使》を《反逆の行動》で奪い、今度は逆に山田のライフをぴったり0にした。
青柳 1-1 山田
山田はまたも《嵐前線のペガサス》からスタート。そして3ターン目には初めて土地が止まらず4ターン目にも土地を置いているのだが、土地を置く以外のアクションもとれない。
青柳は3ターン目に《耕作》でマナベースを整え、《ロック鳥の卵/Roc Egg》を置いてみる。
山田はようやく2体目のクリーチャーである《大いなるバジリスク/Greater Basilisk》を出しプレッシャーをかけていくが、青柳もこれ以上飛行のダメージを受けられないと《紅蓮地獄/Pyroclasm》で《嵐前線のペガサス》を除去。場が膠着してきた。
山田は《大将軍の斧》、2体目《嵐前線のペガサス》とカードをプレイしていく。それに《ヤヴィマヤのワーム/Yavimaya Wurm》で対応する青柳だが、やはり《嵐前線のペガサス》が止まらず、対処できなければ《大将軍の斧》を装備されたこいつをスルーし続けるしかない。
青柳は《マグマのフェニックス》をブロッカーとして用意してみるも、山田は《平和な心》で即応し《大いなるバジリスク/Greater Basilisk》に《力強い跳躍/Mighty Leap》をキャスト。飛行から身を守れない青柳はライフが0になる、というところで《安全な道/Safe Passage》な道で頓死を回避。
ピンチの後にはチャンスが来る。その返しのターン、青柳はフルアタックの後に《火の玉》をプレイヤーに打ち込み山田のライフを0にした。
青柳 2-1 山田
ゲームが終わった後に青柳のデッキを少し見せてもらった。赤白緑全てにダブルシンボルがあるとはいえその分カードパワーは高く、それを《耕作》《森のレインジャー》2枚の《広漠なる変幻地》でサポートできるので毎回安定して戦えるように見えた。
是非このまま全勝を目指して欲しい。
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