ページの先頭です。本文を読み飛ばして、このサイトのメニューなどを読む

カバレッジ

  • 最新配信
  • RSS

 やっと日差しが暖かくなってきたここ札幌。ゲームデイ限定のフルアートプロモに惹かれてか、優勝賞品の1boxに惹かれてか、はたまた終了後の豪華抽選会に惹かれてか、会場の東区民センターに23名のプレイヤーが集った。

 多くのプレイヤーが目標としていた日本選手権予選が終わり、一段落したところではあるが、その分プレイヤーとデッキの連度が上がっている中で行われるスタンダードのイベントとあって、多くの好ゲームが期待される。

目次

 青白タップアウト同士の準々決勝を勝ち上がってきた千は、ここで「ニュースタイルジャンド」で無敗の千葉とマッチメイクされることになった。最近はあまり見ない《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》搭載の同系に強いチューンのようだ。

 だが、千葉のジャンドはそれをはるかに上回る出来だ。試合前に今大会の抱負を聞いた所、次のような答えが返ってきた事からもそれが伺える。

Game 1

 いきなり「ニュースタイルジャンド」の一端が明かされた。2ターン目の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》は普通だが、3ターン目には《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》が《朽ちゆくヒル》に装備され4点ビートを刻み始める。

 千は2ターン目に1回土地が止まってしまうのだが、その後は順調に土地を引き込み5ターン目に《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。トークンを出して《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》へのブロッカーとする。

 だが「ニュースタイルジャンド」はその程度ではピクリともしなかった。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》が導いたその答えはなんと、メインボードからの《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》! 速攻でトークンを薙ぎ払って《朽ちゆくヒル》と《血編み髪のエルフ》が本体にダメージを与える。

 なんとか《朽ちゆくヒル》は《忘却の輪/Oblivion Ring》で対処した千だったが、残りライフはわずか9。起死回生の一手として《軍部政変/Martial Coup》をX=5で唱えるのだが、千葉は手札から3枚のカードを千の眼前に突きつけた。

《稲妻/Lightning Bolt》
《稲妻/Lightning Bolt》
《荒廃稲妻/Blightning》

千 0-1 千葉

Game 2

 先手の千が2ターン目になにもプレイできなかったのに対し、千葉はまたも2ターン目の《朽ちゆくヒル》。3ターン目には《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》を配備するが、これは《審判の日/Day of Judgment》で流された。

 4ターン目の千葉のアクションは《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》キッカー。千の土地を削った上での《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》は千にとってかなりのプレッシャーとなる。「《闇の腹心/Dark Confidant》」能力でドローを進めた。

 サイドインされた《天界の粛清/Celestial Purge》で《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》にはご退場願った千。《流刑への道/Path to Exile》をも使用して千葉のミシュラランドにも対処し、場には《ゴブリンの廃墟飛ばし》が残るのみ。ここからプレインズウォーカーを並べて逆転したい所か。

 まずは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》を呼び出して+2能力を使い、千葉のデッキに多く含まれる速攻持ちのクリーチャーに対応、千の手札は残り3枚、ライフは千9-17千葉だ。

 手札が5枚の千葉は手札を睨みながら長考。《ギデオン・ジュラ》を《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で排除してから、《ゴブリンの廃墟飛ばし》で攻撃して2点、《荒廃稲妻/Blightning》で3点。千のライフは残り4点まで落ち込む。

 しかし千は地上の守りとして《前兆の壁/Wall of Omens》、そして起死回生の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》! 千葉はこれを見て一言「あったか……」と呟くが、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を唱えて続唱が《狡猾な火花魔道士》。ぎりぎり場に7点のクロックを残して、勝利への望みを繋ぐ。千のライフは《悪斬の天使》で5点回復し、《狡猾な火花魔道士》で2点減って残り7。

 千葉はフルアタック後《狡猾な火花魔道士》のダメージを《前兆の壁》に与えて地上を排除。千は《悪斬の天使》で殴った後《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》で次のターンに殴り勝てる場を作る。

 これが勝負所な事を誰よりも理解している千葉は、気合を入れてドロー!

 《強迫/Duress》

 アンタップインの土地、除去、速攻クリーチャーのどれを引いても勝てる場だった千葉は山札の上に嫌われ、ゲームは3本目へと進む。

千 1-1 千葉

Game 3

 二度あることは三度ある、とはいかず、三度2ターン目《朽ちゆくヒル》とはいかなかった千葉。クリーチャーランドを横置きしながら《バジリスクの首輪》を設置し、4ターン目の《ゴブリンの廃墟飛ばし》がファーストアクション。《天界の列柱/Celestial Colonnade》を破壊した。

 《強迫/Duress》を放つ千葉に対して、スタックで《天界の粛清》を《ゴブリンの廃墟飛ばし》に打った千。公開された手札は3枚の土地と《ジュワー島のスフィンクス》と《流刑への道》。《流刑への道》が墓地へと置かれ、千にとってはかなり痛いアクションだ。

 これで勢いづいた千葉は続けて《血編み髪のエルフ》を召喚、この続唱が《朽ちゆくヒル》を呼び込み、一気に千のライフを削り取る。

 千は明らかに《審判の日》が欲しい状況だったのだが、手札を暴かれている上にトップデッキも叶わず、そのまま「ニュースタイルジャンド」が決勝の椅子を確保した。

千 1-2 千葉

 

 ちなみに、決勝戦は千葉vs秋元となり、秋元のドロップによりエルドラージ覚醒ゲームデイ優勝は千葉 晶生となった。《不死の天使/Deathless Angel》フルアートカードと、ブースターパック1box分を賞品として得た千葉。おめでとう!

 同じプレイテストグループで調整をしている両者は、徴兵バントの同系対決だ。古くからマジックをプレイしていて、先に行われた日本選手権札幌予選で2位に入り、78,000円のトラベルマネーを得た秋元ではあるのだが、「同系だから普通に負けるし」と言葉自体は弱気なものの表情からは勝つ気しかない。

 武田は最近本格的にトーナメントマジックに参加しだした。プレイングにはまだまだ成長の余地はあるが、今日のTOP8入賞も自信となって、今後のプレイにいい影響を与えるだろう。日本選手権予選でTOP8入賞した後藤も同じグループで、彼らのような新しい風が上位卓を占める日も遠くないのかもしれない。

 新鋭がベテランを倒す金星を挙げ、優勝への道を駆け上がるのか。

 はたまた古豪が壁となって新鋭を押し返すのか。

Game1

 後手の武田はテイクマリガン。先攻秋元が1ターン目に《極楽鳥/Birds of Paradise》をプレイしたのを見て
武田 「終わった……」
と、手札の内容も良くは無さそうだ。

 逆に秋元は好調そのもの。2ターン目に《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を唱えて、4ターン目に少考すると《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を出してから《聖遺の騎士》の能力を起動して《霧深い雨林/Misty Rainforest》を場に出して起動とマナブースト。《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》に繋いで先制パンチだ。

 武田はひとまず《数多のラフィーク》を対消滅するのだが、秋元はダメ押しの《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。《水蓮のコブラ》と4/4に育った《聖遺の騎士》が攻撃を加え9点のダメージを与えると武田の残りライフはあと9しかない。

 返しのターンにドローして武田が呟いた言葉は、
武田 「これ、先攻ゲーでしょ……」

秋元 1-0 武田

Game 2

 またしてもマリガンの武田はすでに疲れた表情。秋元、千葉と一緒に二晩連続で徹夜マージャンに興じていたらしく、朝9時に会場についた時点でもうだるそうな面々ではあった。が、その3名ともにTOP8に残っているあたり、所謂「マージャン調整」は有効なのかもしれないと思える。

 秋元は軽快に《水蓮のコブラ》から《聖遺の騎士》のスタート。武田は《貴族の教主/Noble Hierarch》を置いて《水蓮のコブラ》を《忘却の輪/Oblivion Ring》するものの4マナ出る状態に至っても後続がない。

 いまのうちに盤面を掌握しておきたい秋元は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を呼び出し、+0能力で手札を整える。《精神を刻む者、ジェイス》を守るためにひとまず《聖遺の騎士》はブロッカーに残した。

 《活発な野生林/Stirring Wildwood》を含む5枚の土地と《貴族の教主》がある武田は《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を召喚するが、秋元はすぐさま《精神を刻む者、ジェイス》の-1能力を使用して手札に返す。そして2枚目の《水蓮のコブラ》を置きながら《聖遺の騎士》で《霧深い雨林》を場に出してマナを増やし、2体目の《聖遺の騎士》をも召喚。墓地に土地がたまっているのでサイズはもう8/8だ。

 さすがにマリガン後のハンドではどうにもならなかった武田。金星は後日へお預けとなった。

秋元 2-0 武田

 

 最近は仕事の都合でなかなかマジックに触れないという河合。日本選手権予選もしっくりくるデッキが無く回避したのだが、今日は2-1と好調だ。

 向かい側に座る網はBJ Shopに集う「BJ組」の中心的なプレイヤー。こちらも仕事の都合でなかなか大会には参加できないらしいのだが、毎日仕事前に秋元と延々デュエルする姿が見られるような、努力派だ。

Game 1

 青白いランドを並べあう両者。先に動いたのは網で、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を唱え、河合のライブラリトップを確認した。河合は即座に《忘却の輪/Oblivion Ring》で対抗して、《地盤の際/Tectonic Edge》で後々厄介になりそうな《天界の列柱/Celestial Colonnade》を破壊する。網が続けて出した2枚目の《精神を刻む者、ジェイス》は、2枚目の《忘却の輪》で自分の《忘却の輪》を除外して対消滅させるという好プレイを見せる。

 しかし網はポーカーフェイスで3枚目の《精神を刻む者、ジェイス》。+0能力で3枚引くが、これに対し河合は冷静に《天界の列柱》での攻撃で忠誠度を0まで落とし、墓地に置かせる。

 その後は青白タップアウト同士のフルタップ合戦が行われ、網の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は《流刑への道/Path to Exile》、河合の《悪斬の天使》は《軍部政変/Martial Coup》、そしてそのトークンへは《審判の日/Day of Judgment》が放たれる。

 河合の秘密兵器《エメリアの天使/Emeria Angel》が場を制圧しだし、両者とも手札がすり減っていて勝負あったかと思われたのだが、なんとか《思考の泉/Mind Spring》に辿り着いたのは網。X=8で一気にアドバンテージを取り、潤沢な手札から《遍歴の騎士、エルズペス》《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》と連打。

 これに対する手が無かった河合は、網のライフを2までは削り落とすものの最後の一押しを《ギデオン・ジュラ》に阻まれてしまうのだった。まさに鉄壁。

河合 0-1 網

Game 2

 網は念入りにサイドボードを確認した。大会前にサイドボードを相談されていた為に、内容を知っていた私は4枚の《否認/Negate》と3枚の《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》が投入されるものと思って見ていたのだが、網は《忘却の輪》と《白蘭の騎士》を各1枚サイドアウトして、《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》と《流刑への道》各1枚を投入するに留めたようだ。

 河合の操るデッキは通常の青白タップアウト系のデッキよりもアタッカーの多めな構成で、1ゲーム目に登場した《エメリアの天使》の他にも《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》や《卓絶の達人/Transcendent Master》が投入されている。3ターン目の《卓絶の達人》は残念ながら《流刑への道》されたものの、続く《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が《闘争の学び手/Student of Warfare》を2枚引き連れてきて、アタッカーが途切れない。

 網は地上の防御として《前兆の壁/Wall of Omens》と《白蘭の騎士》を設置しているが、Lv7に上がって二段攻撃を得た《闘争の学び手》をブロックして死んでいくしかない。そうして稼いだ時間で4マナ残しつつ《思考の泉》を打ち、ひとまず《審判の日》が場をまっさらにした。

 当然河合は温存していた2枚目の《闘争の学び手》を召喚。お互い土地が並んでいるので軽快にレベルアップさせるのだが、網は《遍歴の騎士、エルズペス》の加護を得た上で《流刑への道》をも唱え、2枚目の《闘争の学び手》も退場させた。

 《思考の泉》が投入されていないのかどうか、Xドローできない河合はどうしても網の物量に押されてしまう。2枚目の《思考の泉》が網に4枚の手札をもたらし、《悪斬の天使》が光臨すると、5点ドレインが始まってしまった。

 そのまま数ターンが過ぎ、網が3-1まで星を伸ばしてトップ8に一歩近づいた。

河合 0-2 網

 その後河合に話を聞いたところ、実は白単ビートダウン+《天界の列柱》《原霧の境界石》という内容だった。そこまで見抜いていた網のサイドボードテクだったとは、お見事としか言いようが無い。

 函館から片道4時間近く掛けて札幌のマジックイベントにしばしば参加してくれている三浦。そのデッキにはレギュレーションを問わずこだわりがあり、常にエルフと共にマジックを楽しんでいる。勿論今日も自慢の《ニッサ・レヴェイン》入りエルフデッキだ。昨日グリフォン厚別店で、仲間のプレイヤーにデッキ構築とプレイングのアドバイスを受け、「今日は自分の普段の実力よりも良い状態で参加できています、皆さんありがとうございます」と語ってくれた。

 一方、浅井は釧路在住のプレイヤーだ。今回は仕事の研修が札幌であり、日程が運良く噛み合って本日の参加となった。釧路では現在マジックのイベントがほぼ無いそうで、お兄さんと始めたマジックもなかなか外で遊ぶ場所が無く、当イベントの前に公式トーナメントに参加したのがいつだったか覚えてない程だ。

 両プレイヤー共、本当に楽しそうにマジックをプレイしてくれる。今日一日楽しんで、そしてできるだけ多くの賞品を持ち帰って貰いたいものである。

Game 1

 先攻の三浦が《東屋のエルフ/Arbor Elf》から《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》と一気にマナを伸ばす展開。負けじと浅井も《不屈の自然/Rampant Growth》で《平地/Plains》を場に出した。

 三浦は潤沢なマナベースから3ターン目には5マナをひねり出し、《酸のスライム/Acidic Slime》で《森》《平地》《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》と並んでいた浅井の土地から《巨森、オラン=リーフ》を破壊した。

 《山》を置いてナヤカラーを揃えた浅井はまず《長毛のソクター/Woolly Thoctar》を召喚。続くターンにも《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《不屈の随員/Dauntless Escort》を唱えて盤面の優位を押さえに掛かる。

 いまいちアタッカーが出てこない三浦だったのだが、《ジョラーガの戦呼び/Joraga Warcaller》を多重キッカー2で唱え、更に《ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane》を呼び出す。一番上の能力を使用し、《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》が場に出た。勿論これも《ジョラーガの戦呼び》の支援を受けて、4/5に育っている。

 お互いの場にクリーチャーが並び、地上は膠着してしまった。こうなると回避能力のあるクリーチャーか、例えば《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》のようなカードを有している方が有利になるのだが、お互いの手札にまだその姿は見えない。《ニッサ・レヴェイン》で見る見るうちにライフを得ている三浦が若干有利か。

 ここで浅井はトップデッキした《世界大戦/World at War》と《不屈の随員》の合わせ技で攻撃を仕掛けた。しかしライフに物凄く余裕のある三浦は笑顔で16点ダメージを受けた。これには苦笑するしかない浅井。

 そしてその返しのターンで2枚目の《ジョラーガの戦呼び》が多重キッカー3で唱えられ、6/6となった三浦のエルフ軍団が一撃で浅井を葬るのだった。

三浦 1-0 浅井

Game 2

 後手の三浦は《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》を1ターン目に召喚し、2ターン目にも《東屋のエルフ》を2体召喚とこれまたロケットスタートを決めた。3ターン目の《酸のスライム》も《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》を破壊し、更に《カビのシャンブラー/Mold Shambler》で《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を打ち倒す。

 完全に三浦のペースかと思われたのだが、《野生のナカティル》《不屈の随員》と並べての《霧を歩むもの、ウリル/Uril, the Miststalker》で反撃の狼煙を上げる浅井。

 しかし三浦は9マナで《ジョラーガの戦呼び》を唱え、一気に盤面を制圧に掛かる。5/5が4体と2/2に3/3がフルアタック。《不屈の随員》を使いながらのブロックでも15点のダメージを受けてしまった。

 手札が0の浅井はトップデッキに掛けるしかないのだが、残念ながら引いてきたのは《山》。そのままエルフ軍の総攻撃の前に撃沈した。

三浦 2-0 浅井

   

ページの終端です。ページの先頭に戻る