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ようこそ、魅惑のエルドラージの世界へ!
4/17-18に行われた当イベント、2,3日前なら本当に雪が降っていたのだが、残念ながら(?)当日は快晴となっている。
マジックの歴史を遡ってみても、未だかつて無い程に強力で膨大なマナを要求する様々なエルドラージ呪文たち。勿論構築での活躍も期待されるが、リミテッドで場に登場したら一体どうなってしまうのだろう。
全く想像の付かない、未知の環境にわくわくしてしまった北海道のプレインズウォーカーが続々とここ札幌に集結した。それぞれ違った楽しみ方のできる各イベントに参加し、発売日よりもいち早くエルドラージ覚醒のカードを手に取っている表情は、どれも笑顔に溢れている。
メインイベントであるオープンデュエルとプレリリースシールドトーナメント、サイドイベントには午後からシールドとブースタードラフトを開催したが、その全てに多くのご参加をいただき、会場は満員御礼となった本イベント。その雰囲気をこのカバレージで少しでもお伝えしたいと思う。
「昨日はグリフォン厚別店でプレリに参加して《稲妻の精霊》だったんですが、今日は散々でした。なんと戦跡が《胞子頭の蜘蛛》でした。シールドは脅威の《花の壁》で、ドラフトは2没しちゃいました。でもエルドラージ覚醒は楽しい! 昔だったらこの色とこの色が強いからこのカラーで組むとかしてたんですけど、この環境はカードプール全部の色が強そうに見えて、組むのが難しいです。0-4してる間毎ラウンド色を変えてました。まぁ0-4なんでどれが正解か解らないです。最後に一言ですか? エルドヤージ!」
「今日も昨日もシールドは2-2で、今日のドラフトは3-0しましたよ。思ったよりエルドラージでるよね。10はきついけど7-8マナくらいは余裕っしょ! 《ウラモグの破壊者》も出したし、9マナ7/7の落とし子4つサクったら出るやつも強いよ。あと緑のアンコで6/6トランプルになるレベルアップの奴とか、レベルアップでマナ出せるエルフもダメだね。マジックプレイヤー足る者、睡眠時間も、就活も、両方サクって昨日今日参加したけど、来週のローンチは、就活ワンチャンかな。プレリは発売前だからお祭り的に楽しみたかったしね」
「BJ代表として今日は来ました。昨日はシールドとオープンデュエルに出て、今日はバイト帰りにオープンデュエルとドラフトしました。まあ勝ったり負けたりでしたね。BJの人達はなんかみんないけたらプレリ行きますとか言ってたから、昨日3人しかBJ組がいなかったから今日はたくさん来てるんだろうなと思って、バイト帰りにがんばって来たのになんでお前らいないの? 一回月寒公民館まで来たのに誰かいるかなと思って雨の中BJまで呼びに行った俺に謝れ。そして菅間ありがとう」
「今日は思ったより勝てたんで嬉しかったです。シールドと午後シールドとオープンデュエルをやって、オープンデュエルは全勝しちゃいました。早めに来て、早めに帰ろうと思ってたのに、気がついたらもう夜でした。これもマジックが面白いからですよね。SDW的にはエルドラージ覚醒は夢が詰まりまくりでやばいです。やはり特に注目のカードは15マナの人ですね。プレリプロモで3枚ゲットして、賞品のパックを開けたらもう1枚でたんで4枚入れてデッキを組みます。次期SDWに期待して下さい。レガシー的な意味で。」

3人残っている全勝者のうち、2人が対戦することとなったテーブルがフィーチャーエリアへ招待された。ここまで双方いろいろあったようで、フルタップの《不死の天使》を《沼》トップして《血の復讐》で除去して勝ったり、レベルアップデッキに当たって《重大な落下/Momentous Fall》を使いまわして10枚くらいドローして勝ってみたり、タフネス12に《血の復讐》打って12ライフ失ってみたりと、エルドラージ覚醒を満喫した様子。
最後に勝利で気分良く帰れるのは果たしてどちらだろうか。
力強くキープを宣言した田澤に対し、力強くマリガンを宣言した中野。6枚の手札は即キープした。
お互いに《森》を2枚置いて《巣の侵略者/Nest Invader》を召喚。次に田澤は《山》を置きながら落とし子トークンを生け贄に捧げて4マナを生み出し、《野心の発動者/Wildheart Invoker》を召喚した。4マナ4/3といいスペックな上にフィニッシャーにもなる良カードだ。それに《猪の陰影/Boar Umbra》をエンチャントして7/6とし攻撃を加えた。中野はたまらず《巣の侵略者》でチャンプブロックする。
続くターンの攻撃に対しては接死持ちの《短刀背のバジリスク/Daggerback Basilisk》を用意。族霊鎧効果で《猪の陰影》が破壊され、場に4/3が残った。
中野は4/3を《絶望の誘導/Induce Despair》で除去しようと試みるが、4マナ起こしていた田澤は構築でも注目されるレア、《重大な落下/Momentous Fall》を合わせ、4枚引いて3ライフ回復。潤沢な手札からまずは《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》を唱えて、落とし子トークンを3個生み出した。続けて《肉喰らうもの/Rapacious One》をも加える。
手札が2枚しかなく、場でも負けている中野は腕組みして困り顔だ。《大群守り/Broodwarden》に《面晶体のマトリックス/Hedron Matrix》を装備して9/9とするが、田澤は落とし子トークンを2つ生け贄に捧げ、ドヤ顔で《熱光線》x=9。ブロッカーのいなくなった中野に《肉喰らうもの》が5点のパンチを加え、落とし子トークンが5体出る。
苦し紛れに中野が召喚した《ゾフの影》も、ノータイムの《よろめきショック》。
中野「ま、負けました……」
田澤 1-0 中野
中野が先手。《進化する未開地/Evolving Wilds》から《森》をフェッチして《虚身の勇者/Null Champion》。田澤は《茨噛み付き/Bramblesnap》で迎え撃つことにした。レベルアップして4/2になった《虚身の勇者》を相打ちに取るかと思われたが、田澤はスルーして4点を受け、返しに《巣の侵略者》で生み出した落とし子トークンを従えた《茨噛み付き》が攻撃。中野は2点のダメージを受ける。
次のターンの4/2の攻撃は2/2で相打ちに取った田澤。4マナ残してターン終了。中野は《戦争売りの戦車/Warmonger's Chariot》を《胞子頭の蜘蛛/Sporecap Spider》に装備させて田澤のライフは残り13。中野は18。
しばらく殴られていた3/7到達を止める2/4《オンドゥの巨人/Ondu Giant》を唱え、まだ場になかった《沼》をサーチしてきた田澤。黒緑の2色デッキを使っている中野は《大群守り》を戦場に追加した。ジャンドカラーの田澤は何もせず8マナ立ててターン終了。
《大群守り/Broodwarden》に《戦争売りの戦車》を装備して攻勢にでようとした中野だったが、ここにも《血の復讐》が突き刺さる。そして《野心の発動者》をトップデッキ! 先ほどお伝えしたとおり、田澤は8枚の土地をコントロールしている。
これを生かしてはおけない中野は少し考えてから《絶望の誘導》を唱えた。が、1ゲーム目と同じ悪夢が中野を苛む。またも《重大な落下》で4ドロー3ライフと、重大すぎるアドバンテージを得られてしまった。
更に《現実離れした回顧/Surreal Memoir》! 田澤の墓地のインスタントは《熱光線》《血の署名》《重大な落下》。どれを戻されても辛い上に、反復でもう一枚戻ってくるのが確定しているのが何よりも厳しい。
残りライフが9の田澤はできれば《血の復讐》は戻したくないようで、すぐさま《熱光線》で中野のクリーチャーを除去。また1/3のダイスロールが行われ、今度は中野の希望どおり《血の復讐》が戻された。中野はまだライフが19ある。
田澤はいろいろとクリーチャーを追加するのだが、中野のクリーチャーがサイズが大きくいまいち攻め切れない。その間にこつこつとダメージを積み重ねた中野。最後は2/1飛行が止まらず、田澤の残りライフは2点だった。
田澤 1-1 中野
残り時間が3分を切り、お互いかなりの高速デュエルとなった。
動きが早すぎて追えないので簡単に概要のみで失礼したい。
お互い数体のクリーチャーを展開した後、田澤は《炎の覆い/Wrap in Flames》で中野のブロッカーを除去しつつブロックできなくさせ、アグレッシブにフルアタック。そして強力レアの《溶口/Magmaw》を唱え、その能力で《薄暗狩り/Gloomhunter》を除去した。更に《よろめきショック/Staggershock》で除去を重ねる。
ここで延長ターンに突入。中野の場には7ライフゲイン7/7の《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》のみ。田澤は《バーラ・ゲドの蠍/Bala Ged Scorpion》と《溶口/Magmaw》、そして《オンドゥの巨人/Ondu Giant》。
《現実離れした回顧/Surreal Memoir》をここでトップデッキした田澤はすぐさまプレイ。戻すカードが《よろめきショック/Staggershock》しかなく、これが手札に戻った。自分のターンにまず《よろめきショック》を解決して《虚身の勇者》を除去、《現実離れした回顧》が解決されてまた《よろめきショック》が田澤の手に戻る。しかしこれがラスト5ターン目だ。
《ペラッカのワーム》での7ライフゲインが響き、残念ながらライフを削りきることが出来なかった田澤。全勝対決は接線の末引き分けとなり、3人目の全勝者も下当たりして負けてしまったそうで、全勝者なしの日曜日となった。
田澤 1-1-1 中野
ずっと関東でマジックをプレイしていた香川。札幌でトーナメントに出るのは今日が初めてらしいのだが、今日は大人の事情で仮名でのカバレージ登場となった。対する増田は札幌で継続的にイベント参加しているプレイヤーで、ゲームに負けてしまっても笑みを絶やさないナイスガイだ。
先手の増田は《山》2枚と《平地》1枚の3枚で土地が止まってしまう。取り合えず《暁輝きの発動者/Dawnglare Invoker》に《エランドの陰影/Eland Umbra》をエンチャントした。
香川は《島》以外の4色の土地をナチュラルに並べつつ《胞子頭の蜘蛛/Sporecap Spider》で防御を固め、《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》をレベルアップして2/3飛行とする。これを攻撃に参加させ、増田の《暁輝きの発動者》でブロックされてから《帰化》で《エランドの陰影》を破壊し制空権を確保しようとする。
しかし増田はレアパワーで対抗。《卓絶の達人/Transcendent Master》をLv6まで育てながら2枚目の《エランドの陰影》をエンチャント。一歩も譲らない構えを見せる。
これに対し、《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》Lv4にして4/4飛行警戒にした上で、香川の手札から飛び出したのはなんと《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》!
小粒なクリーチャーを召喚して生贄にしながら《狂乱のサルカン》の能力でドラゴントークンを量産モードに入る香川。増田はなんとか1体目を《失脚/Oust》で対処したが、《セラの天使》とドラゴンを止める術がなく、そのまま投了した。
増田 1-0 香川
レアデッキ対決の様相を呈してきたこのマッチだが、「サルカン出してもエルドラージ2体出されて負けた」「《コジレックの職工》でエルドラージ釣られて負けた」と、エルドラージ覚醒ならではのパワーゲームを前マッチでは繰り広げたらしい。シャッフルしながらそんなやり取りが行われ、和やかな雰囲気で第2ゲームへ。
1ゲーム目とは逆に、増田が《岸壁安息所の騎士》を召喚してから《硫黄石の魔道士/Brimstone Mage》を戦場に出した。ティムが育つと流石にゲームにはならないので、香川は即座に《血の復讐/Vendetta》で除去。そして《岸壁安息所の騎士》も《護衛の任務/Guard Duty》で防衛を持たせ、攻撃に参加できなくさせた。
しかし増田の勢いは納まらず、《隊商の随員/Caravan Escort》を唱えてから《英雄の時/Time of Heroes》を貼り、Lv5まで上げて7/7に育て上げる。これを止める為に香川が用意したのは《不死の天使/Deathless Angel》! やはりお互いかなりのレアデッキだ。
香川のライフが残り10なのを確認した増田は《裏切りの本能/Traitorous Instinct》を唱え、《不死の天使》を奪って7/7と共に攻撃。両方通すと死んでしまう香川は《命取りの出家蜘蛛》で7/7をチャンプブロックした。《大群守り/Broodwarden》も加えてライフを守る。
増田は《魂うねりの精霊/Soulsurge Elemental》に《団旗の刃/Pennon Blade》を装備してはみたものの、場と手札では残り3点の香川のライフを削ることができず、トップデッキ待ちのようだ。
香川は《夢石の面晶体/Dreamstone Hedron》でドローを稼ぎ、更に守りを固めるのだが、赤白デッキの増田が本体火力を引くまでに勝負を決めたいところだ。《岸壁安息所の騎士》は引いたが、《不死の天使》の能力を使うために白マナを温存せねばならず、4枚の平地でレベルアップがしづらい状況になってしまう。
もうこうなったら押し切るしかない増田は《エムラクールの手/Hand of Emrakul》を戦列に加え、なんと2体目の《エムラクールの手》をも追加。4体並んだファッティでフルアタックだ。香川は4体のクリーチャーをコントロールしているが、滅殺でパーマネントをじりじり削られる上に、このフルアタックの前では《不死の天使》の能力を1回使っても2体クリーチャーを差し出さなければならず、いかんともし難い。
最後まで《不死の天使》は不死だったものの、数とサイズの双方で攻めた増田が最後の香川のライフを飲み込んだ。
増田 1-1 香川
《隊商の随員》《岸壁安息所の騎士》、《隊商の随員》をレベルアップ、と軽快に動いた香川。増田は《刺し込む光/Puncturing Light》で今後ガンになりそうな《岸壁安息所の騎士》を除去し、初速をスローダウンさせる。そして《溶岩気の発動者/Lavafume Invoker》、《戦装飾のシャーマン/Battle-Rattle Shaman》と場を構築し、神話レアの《卓絶の達人》がまたも登場させたが、香川は《悪性の強打/Virulent Swipe》を放ちひとまず事なきを得た。
増田はまたも後続が途切れない。《コーの綱投げ/Kor Line-Slinger》、2体目の《溶岩気の発動者》を召喚し、俄然攻勢に出る。
香川は《胞子頭の蜘蛛/Sporecap Spider》、Lv3の《隊商の随員》、落とし子トークン2体をコントロールし、《コーの綱投げ》を《血の復讐》した上で、《隊商の随員》をLv5にしようとするものの、これには対応して《熱光線》をx=6で放つ増田。
その後増田も攻撃しながら《隊商の随員》をLv5まで育て、《戦装飾のシャーマン》の能力で+2して7点ダメージ。チャンプブロックで落とし子トークンを失っていた香川は《胞子頭の蜘蛛》しかコントロールできておらず、香川はスルーして本体で受ける。
ライフを詰められた上に、増田に8マナ揃えられて《溶岩気の発動者》を発動されてしまっては万事休す。レアデッキ対決にあって、最後の勝負を決めたのはコモンの大技となった。
増田 2-1 香川
後手の末澤が《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》を1ターン目に召喚する立ち上がり。《戦争売りの戦車/Warmonger's Chariot》を装備して攻撃すると、吉永は《沼》《山》《平地》のマナベースから《刺し込む光/Puncturing Light》でこれを除去する序盤となった。
返しのターンに無事4マナまで到達した吉永は《逃亡した虚身/Escaped Null》を戦場に出し、続くターンにも《ラガークトカゲ/Lagac Lizard》を召喚と、まずまずの展開だ。実は《森》しか手札に無く、色事故の危険があった末澤だったのだが、引き込んだ《山》から赤マナを得て《ラガークトカゲ》をお見合いさせ、こちらは《戦争売りの戦車》を装備する。《逃亡した虚身》との相打ちを嫌ってそのままエンドを宣言した。
地上は固めた吉永はここで待望のアタッカー、飛行持ちの3/4である《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》を召喚した。8枚の《森》と1枚の《山》をコントロール、手札も5枚ある末澤だったがこれに対処する事ができず、3点クロックを掛けられてしまう。
ならば地上で殴り勝つしかない。緑ならではの大型クリーチャーとして5/3《踏みつけの仔》を自陣に加えるのだが、吉永は4点火力《炎の斬りつけ/Flame Slash》でこれを除去、さらにクロックを強めるべく《ハイエナの陰影/Hyena Umbra》を《静寂の守り手、リンヴァーラ》にエンチャントして4/5飛行とする。
《静寂の守り手、リンヴァーラ》の攻撃に晒され続けた末澤のライフは残り5。《エムラクールの手/Hand of Emrakul》、《アクームの岩足/Akoum Boulderfoot》と連続で召喚はできたものの時既に遅し。最後には《二股の稲妻/Forked Bolt》が末澤を焼き焦がし、1ゲーム目は吉永が先取した。
吉永 1-0 末澤
入念にサイドボードをする両者。お互いテイクマリガンして、6枚づつのスタートだ。
1ゲーム目に負けた末澤は後手を選択。3色デッキの吉永に後手のドローを与えず、ゲーム速度が遅めなシールドという環境を考慮した作戦だ。《巣の侵略者/Nest Invader》を召喚してまずは落とし子トークンを1個生み出した。
吉永は先手1マリガンにも関わらず3ターン目には3色揃う幸運に恵まれた。しかし、1ゲーム目と同じく初動が4ターン目の《逃亡した虚身/Escaped Null》は良い展開とは言えない。
末澤は公式プレビューにも登場したレアカード、《欠片の双子/Splinter Twin》を《巣の侵略者》にエンチャントして、落とし子トークンを大量生産しようとするが、即座に《二股の稲妻》が飛んでくる。吉永のデッキは除去色3つの組み合わせな為、大量の除去と少量の大きめなクリーチャーを搭載した所謂「除去単」のような構成かもしれない。もしそうであるならば、シールドでは非常に強力なデッキになりやすいアーキタイプだ。《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》をも加えて、末澤にプレッシャーを掛けていく。
末澤は落とし子トークン2つと6枚の土地をコントロール。《戦争売りの戦車》を装備させた《ラガークトカゲ》を攻撃に参加させてみるが、《エムラクールの孵化者》のお供にチャンプブロックされた。
まだまだ除去の尽きない吉永、まずは手札から《爆発的天啓/Explosive Revelation》。残念ながら捲れたカード2マナの《ルーンの苦役者/Runed Servitor》で《ラガークトカゲ》は除去できなかったが、1枚目に見えた《沼》も含めて2枚の無駄カードを消化できた上に、まだ《炎の斬りつけ》を手札に握っているのは心強いところ。
末澤は《踏みつけの仔》《アクームの岩足》を召喚。《踏みつけの仔》は《逃亡した虚身》と相打ち、《アクームの岩足》は地上に睨みを利かせる。手札が0になっていたが、なんと《エムラクールの手》をトップデッキ! 一気に場の優位を得て、次のターンには7/7《エムラクールの手》と6/7《アクームの岩足》の2体で攻撃を宣言した。
これを受けて吉永は3/3が2体と3/5《エナートゥのゴーレム/Enatu Golem》の3体でブロックを宣言。末澤が除去を持っていると1:3交換された上に《エムラクールの手》が残ってしまう危険な賭けではあったが、この賭けに吉沢は勝利し盤面は均衡、まだ勝敗の行方はわからない。ライフは吉沢15-7末澤。
そしてラウンドの終了時間が過ぎ、延長の5ターンへ突入。場で有利な末澤が残り3回の攻撃機会で吉永のライフを削りきれるかの試合になった。1本目を取っている吉永はこのまま耐え切ればマッチに勝利できるはずだったが、男らしく3/5《エナートゥのゴーレム》で攻撃を続ける。本体で受けた末澤のライフは3まで落ち込むのだが、《炎の覆い》が吉永のブロッカーを排除して一挙に11点のダメージを与えた。《最後の口づけ/Last Kiss》を握っていた吉永だったが、これには耐え切れずに1-1での引き分けとなった。
吉永 1-1 末澤

当サイトに掲載されているプレリリースのカバレージをよくご覧になっている皆さんはご存知の通り、札幌ではオープンデュエルに参加するプレイヤーが多く、「日本一熱いオープンデュエル会場」が謳い文句となっている程だ。今回のエルドラージ覚醒プレリリースイベントでも、朝からのシールドに参加した延べ人数が2日間で60名程度であるのに比べ、オープンデュエルは30名弱と非常に高い割合となっていて、最早札幌プレリの定番イベントとして定着したと言えるだろう。
しかし、それも順風満帆だったという訳ではない。最初の数回こそ物珍しさからかある程度の参加者がいたものの、その後は3-4名しか参加しない時期が続き、プレイヤーをお待たせしてしまう時間が長かったり、マッチメイクにも苦慮する事が多かったものだ。それが現在の盛況となったのは、継続的な告知と、デッキを構築することに関して壁を感じているライト層への働きかけが奏功したのではないかと感じている。
だが、イベントを企画する側としてそれよりも重要なのは、そういったライト層のプレイヤーがオープンデュエルにどういった楽しみを見出しているのか理解し、その手助けをする事だ。マジックはそれだけで楽しいゲームであることは疑いようが無いが、その楽しさをライト層のプレイヤーに伝える事はなかなか難しい。
阿部和幸は札幌プレリで行われるオープンデュエルに最初期から毎回ずっと参加し続けているプレイヤーで、まさに「オープンデュエルの番人」とも言える存在だ。彼なら、オープンデュエルの楽しさと、その楽しさをどうやって伝えたらいいのかを教えてくれるに違いない。そう思った筆者はロングインタビューのお願いを阿部に伝えた所、快諾して頂いた。
―― イベントの最中にお時間を頂いてありがとうございます。宜しくお願いします。
阿部 「宜しくお願いします」
―― 阿部さんが初めてオープンデュエルに参加されたのはいつですか?
阿部 「多分ローウィンだと思います。マジック自体を始めたのが第10版だったんですけど、第10版のプレリには出ていないので。僕をマジックに誘ってくれた友達が、オープンデュエルっていう初心者向けのイベントがあるよと教えてくれたんです。そのときはプレリっていうイベント自体あることを知りませんでしたね」
―― ローウィンのオープンデュエルに参加したときの印象はどうでしたか?
阿部 「その時は自分でデッキを作るというレベルまで達していなかったと思うので、エントリーセットで遊ぶオープンデュエルはやっぱり入りやすかったです。最初の頃は欲しいと思うエントリーセットの色がなかなか当たらなくて、逆に一番いらない普段使ってない色のやつばっかりを引いてしまったので、使い方が解らず対戦も負けが多かったです。」
―― 負けると楽しくなくなってしまう事もあると思うのですが、阿部さんはその後もほぼ毎回オープンデュエルに参加されています。それは何故ですか?
阿部 「自分でデッキを作らなくてもいいというのが一番大きいです。それと、たとえばシールドだと凄く強いカードプールと、凄く弱いカードプールがあるじゃないですか。オープンデュエルだとエントリーセットの強弱は多少ありますけど、そこまで大きな差じゃないと思うんです。そのみんながある程度同じ条件で、あまり良く知らない構築済みデッキで対戦するのが面白いと思います」
―― 初めて参加したプレリでオープンデュエルに参加して、何回か参加した後にシールドやブードラに移る人の方が割合としては多いように思います。将来的に阿部さんはシールドのイベントに参加したいと思ってますか?
阿部 「今の所オープンデュエルがある限りは、こっちが優先だと思ってます。シールドをした事がないというのもありますが、時間制限があったりするのもありますし、自分のペースでできたほうがいいかなと思います。そもそも今のオープンデュエルで十分楽しんでいるので、満足してますね」
―― もうかなりの回数オープンデュエルに参加されている阿部さんですが、今日のオープンデュエルはいかがでしたか?
阿部 「今日は昔やってて、最近また復帰したようなプレイヤーの方がたくさんいて、初めて見る方々と楽しく遊べたのが良かったです。初期の頃よりは、今の方が対戦しても勝てるようにもなりました。まだまだですけど、上達してる感じは多少ありますね」
―― 楽しさの内容をもう少し詳しくお聞かせください。
阿部 「まず欲しいエントリーセットが当たるかどうかがわくわくしますね。で、欲しいのが当たった時は嬉しいし、中に入ってるパックからデッキに合うカードが出ればそれも楽しいですし。さっきもお話しましたが、初めて見る方々と遊べるのも楽しいです。それに他のオープンデュエル常連の方々と久しぶりに話したりするのもいいですね。シールドの上手な人達もよくオープンデュエルに参加してるので、対戦中も対戦が終わった後にもプレイングやデッキ構築を教えて貰えるのも参考になるので嬉しいです。そういう上級者の人とガチ勝負じゃなくて、和気藹々というか、気軽に遊べる事もなかなか無いので、ここもオープンデュエルの良い所だと思っています。シールドだとあんまりそうはならないですよね?」
―― そうかもしれません。対戦中に教えたりは絶対しませんよね。(笑) 阿部さんがオープンデュエルに対してもっとこうなって欲しいと思っている事などはありますか?
阿部 「とにかく多くの人に参加して欲しいです。一時期固定メンバー数人でオープンデュエルをしていた時期もあったので、新しい人が来てくれるとなんとなく嬉しいんです。そういう意味で今日は4-5人僕の知らない方がいらっしゃったので、凄く良かったと思います。あとは、4/25に東区民センターである『オープンデュエルの続きやろうぜ』みたいなイベントがあるじゃないですか。(編注:オープンデュエル参加者が、プレリの時に使ったエントリーセットを持参し、それに2パックを追加して強化した上でもっとオープンデュエルをしよう!という企画) そういう、オープンデュエル絡みのイベントをもっと開催して欲しいとは思ってます。もちろん無理にとは言いませんけど(笑)」
―― わかりました、ありがとうございます。では最後に阿部さんにとってオープンデュエルとは何ですか?
阿部 「僕にとってオープンデュエルは、例えばショップのデュエルスペースのようなものかもしれません。普段は友人の家で固定のメンバーと遊んでいるので、知らない方々と遊べる場所がここなんだと思います」
1時間にも及ぶインタビューを終えて、終始思慮深そうな語り口でオープンデュエルの楽しさを語ってくれた阿部。ともすれば、忘れがちになってしまう「マジックを始めた頃の気持ち」を我々に思い出させてくれる内容だったように思う。
マジックへの向き合い方、楽しみ方は人それぞれで、それをお手伝いすることで喜んで貰えるのが主催者やスタッフの楽しみであるとするならば、もっとこういった視点での企画をしていくことが、この素晴らしいゲームであるマジック・ザ・ギャザリングの輪を広げていく事に寄与するのではないだろうか。
残念なことに、オープンデュエルが開催されているという話や、参加したプレイヤーの話を各地で聞く事は少ないのが現状だ。参加者が集まらず、オープンデュエルの開催を断念してしまった主催者各位も少なからずいるだろう。しかし、もう一度やり直してみるだけの価値はあると思う。 初めて会場に来てくれたプレイヤーが、「楽しかった!」と言って帰っていくのを見る度、他地域にもこういったプレイヤー達は沢山いるはずだと思うのである。
普段はシールドやブードラを楽しんでいる皆さんにも、是非お願いしたい事がある。オープンデュエルに参加して、他の参加者と真剣勝負ではないマジックを楽しんで欲しい。もしその対戦相手があなたの手助けを望んでいるなら、優しくデッキ構築やプレイングを教えるのもいいだろう。それがあなたの交友の輪を広げ、あなたが大好きなマジックが多くの人に広まっていく事にも繋がるはずだ。
そして、まだ会場に来た事の無いプレイヤーの皆さんへ。オープンデュエルは手軽で、気楽にマジックを楽しむ事ができる素晴らしいイベントだ。もし最寄のプレリリース会場でオープンデュエルが行われているなら、是非一度参加して欲しい。そこには、普段身内で遊んでいるマジックとは違った楽しみが必ずある。(文中敬称略)

ただ2人のみとなった全勝者同士の対戦がフィーチャーエリアに招待された。札幌マジックに詳しい諸氏や、当サイトのカバレージを熟読しているマニアックな諸氏はご存知かもしれないが、2人とも過去にフィーチャーされた事のあるプレイヤーで腕も確かだ。お互いデッキもかなり強いらしい。
強力なデッキと、強力なプレイヤー。事実上の決勝戦。
舞台は整った。
1ターン目からレアをプレイしたのは加藤。《闘争の学び手/Student of Warfare》を召喚する。残念ながら白マナを生み出す土地は1枚しかないが、3ターン目には無事にLV3に育ち3/3先制攻撃となって角井に一撃を加えた。更にLV系クリーチャーの《ハリマーの波見張り/Halimar Wavewatch》を自陣に加え、それらとシナジーのある《勇者のドレイク/Champion's Drake》をも追加する青白飛行デッキの「ブン周りモード」だ。
黒白タッチ緑デッキを操る角井は《失脚/Oust》でひとまず《闘争の学び手》を山札の2枚目に追いやって、《目覚めの領域/Awakening Zone》を配備し落とし子トークンを増やしていくことにした。追加のクリーチャーとして用意した《ゾフの影/Zof Shade》で攻撃すると、すぐさま加藤の《強打/Smite》が飛んでくる。
ここまでの経過で《ハリマーの波見張り》をLV3に育てた加藤は攻撃を継続、《勇者のドレイク》を追加して激しく攻め立てる。
戦線をまともに構築させて貰えなかった角井は、ガンとなる4/4飛行の《勇者のドレイク》を《死骸孵化/Corpsehatch》で除去しようとしたが、加藤は華麗に《長魚の陰影/Eel Umbra》を瞬速で唱えて実質無効化した。
角井は「もう負けたな」と呟き、次のカードを見て場を片付けた。
角井 0-1 加藤
先手を取った角井は4ターン目の《マキンディのグリフィン/Makindi Griffin》が初動と重めのスタートだったが、5ターン目のアクションは《カラストリアの血の長、ドラーナ》だ。タップ要らずの除去能力を持つ非常に強力なレアを目の前にしてもなお、冷静に《魂の従者/Soul's Attendant》での1点ゲインを忘れない冷静さを見せる加藤。
4/4飛行の《カラストリアの血の長、ドラーナ》に何体かのクリーチャーを除去された上に数発殴られ、「ドラーナゲーかー」とボヤきつつ、4枚の手札を持ちながら4マナ立ててターン終了を宣言した。
この怪しい動きを警戒した角井は、《カラストリアの血の長、ドラーナ》を攻撃に参加させずにLV0の《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》のみで攻撃し、《ゾフの影》と《コーの綱投げ/Kor Line-Slinger》を追加。加藤は2点のダメージを受け、ターン終了時に《逆行/Regress》で《カラストリアの血の長、ドラーナ》をバウンスした。
続けてメインフェイズに《ドレイクの陰影/Drake Umbra》を《闘争の学び手》にエンチャントした後にレベルアップ、6/6飛行とする。角井は7枚しか土地をコントロールしておらず、《カラストリアの血の長、ドラーナ》の能力で6/6を倒すには1マナ足りなかったのだが、《予言のプリズム/Prophetic Prism》で引いたカードは2枚目の《失脚》というナイストップデッキ。
加藤はライフが10残っている為、次のターン負けてしまうことは無いはずだったものの、ヘッドジャッジから残り時間15分のアナウンスを聞くと、「次のゲームやりましょうか」と角井に言った。
角井 1-1 加藤
お互いのデッキの強い回りを見せ合う熱戦となったこのマッチ。優勝者を決めるこのゲームにも好勝負を期待したかったのだが、加藤は痛恨のダブルマリガンに見舞われてしまう。とはいえそれでも、加藤のデッキは素早い展開も可能だ。デッキが応えてくれれば、まだ希望はある。
しかし角井のデッキも遅い訳では無かった。《カザンドゥの牙呼び/Kazandu Tuskcaller》《コーの綱投げ/Kor Line-Slinger》《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》と展開し、加藤の《灯台の年代学者/Lighthouse Chronologist》を対象に《バーラ・ゲドの蠍/Bala Ged Scorpion》の能力を使用して除去した。更には容赦無く象トークンも戦列に加えていく。
こうなってしまうと2枚少ない手札が響いてきてしまう。加藤は《イキーラルの先導/Ikiral Outrider》と《ジュワー島の小走り/Jwari Scuttler》しか場に残せず、この速攻を受け止めることは叶わなかった。
角井 2-0 加藤
土曜日の全勝優勝、エルドラージ覚醒1/2Boxを手にしたのは角井 昭一!
今年から札幌の大学に通っている喜多。地元岩見沢にはショップが無いそうで、今までは地元の友人と通販で買ったパックを使い遊んでいた。今後は大学の帰りにフライデーナイトマジックにも参加したいそうで、各会場で彼の顔を見る事があるかもしれない。
吉尾は札幌で行われるリミテッドの大会には毎回顔を出してくれるプレイヤーだ。自他共に認めるリミテッドスキーは、手馴れた捌きでデッキを念入りにシャッフルしている。その腕前を披露し、まずは緒戦を勝ち上がる事ができるだろうか。
喜多は1ターン目に新《強迫》と噂される注目カードの《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》を唱え、吉尾の手札から《勇者のドレイク/Champion's Drake》を捨てさせた。吉尾は返しの2ターン目に2枚目の《勇者のドレイク》を召喚し、続くターンに2枚で止まったかに見えた土地も《予言のプリズム/Prophetic Prism》でのキャントリップで無事《島/Island》をドローして事無きを得た。
《コーの綱投げ/Kor Line-Slinger》《前兆の壁/Wall of Omens》と並べてから、レア装備品の《面晶体のマトリックス/Hedron Matrix》を場に出して、喜多は硬い防衛網を構築したのだが、吉尾が1枚だけコントロールしている《山/Mountain》と《予言のプリズム》を使って生み出した赤マナ2つで唱えたのは、成長するドラゴンこと《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》だ!
しかし喜多はそれを軽々と上回る。殺されない天使とは俺のこと《不死の天使/Deathless Angel》! 更に7マナ7/7に7ライフゲインだ、《ペラッカのワーム/Pelakka Wurm》!!
マナがある限り破壊されない天使が、LV8まで育ったドラゴンをがっちりキャッチ、そしてマナコスト分パワーとタフネスを上昇させる《面晶体のマトリックス》が7マナ7/7に装備され、吉尾を蹂躙せんと襲い掛かる。
残念ながら除去呪文の手持ちが無かった吉尾は《護衛のゴーマゾア/Guard Gomazoa》に《団旗の刃/Pennon Blade》を装備して必死に受けるダメージを減らそうとするが、《ペラッカのワーム》のスペックは現在なんと14/14トランプル。エルドラージもびっくりのデカブツだ。吉尾の《護衛のゴーマゾア》もマジックの数値ではないような強大さの前では、焼け石に水としか言いようが無い。
喜多のマナが無い隙を突いて呪文を連打し、天使にはなんとかご退場願った吉尾も、結局LV8ドラゴンをチャンプブロックに参加させる羽目になってしまい、デッキの強力さを見せ付けた喜多が1ゲーム目を先取した。
喜多 1-0 吉尾
エルドラージ覚醒のシールド戦は、前評判どおり巨大なクリーチャーが乱舞する環境のようだ。プレイヤーの皆さんには是非大味と言わず、でっかいクリーチャーで相手をぶん殴る爽快感を満喫して貰いたい。もしあなたがぶん殴られるのが快感だと言うなら、2倍お得かもしれない。
そんなどうでもいい話はともかく、先ほどまで青赤デッキだった吉尾は白緑デッキにチェンジしたようだ。喜多の巨大クリーチャー陣に対抗する為の作戦だろう。流石はリミテッドプレイヤー、軽いフットワークだ。
《ジョラーガの樹語り》をレベルアップさせてマナブーストした喜多は、またも《ペラッカのワーム》を召喚した。ライフレースを有利にしながらトランプル付きのデカブツがついてくるこのカード、本当に強い。
なんとか反撃の狼煙を上げたい吉尾を待ち受けていたのは、12枚の土地だった。流石のリミテッダーもこれでは如何ともし難く、ワームの咆哮の前にまたも昇天してしまうのだった。
喜多 2-0 吉尾

元札幌在住のカナダ人であるクリスは現在岩手に住まいを移している。近くにショップが無く、日常的なマジックからは離れ気味だが、今日は札幌で行われるコンサートを観に来るついでにプレリリーストーナメントに参加してくれた。ちなみに出演する歌手は川田まみだそうで、日本通ぶりは物凄い。
向かい側に座っているのが長身の外国人ということで、少々緊張気味な表情な加茂。最近多い所謂「復帰組」の彼は久しぶりのイベント参加だ。普段は仲間内での対戦が主なものの、今日は仲間と一緒ではなく、単身での参戦となった。2人とも、是非トーナメントマジックを楽しんでいって欲しい。
先手のクリスは2ターン目に《森/Forest》と《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》からマナを生み出して《ルーンの苦役者/Runed Servitor》。強力なカード揃いのエルドラージ呪文が投入されている匂いがぷんぷんするスタートだ。対する加茂は《コーの精霊の踊り手/Kor Spiritdancer》に《エランドの陰影/Eland Umbra》をエンチャントして2/8クリーチャーとし、まずは防御を固めた。
皆さんご存知の通り、エルドラージ覚醒はエンチャント呪文も特徴的だ。クリスは強力なエンチャントなら俺にもあるぞとばかりに《ドレイクの陰影/Drake Umbra》を《戦慄の徒食者/Dread Drone》にエンチャントする。7/4飛行という巨大なクロックを用意された加茂の手札には対処できるカードがない。
除去を引くか地上で圧倒するしかないのだが、《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》くらいしか召喚できず、落とし子トークンを生成する呪文を数枚唱えるのみだ。チャンプブロックすらままならず、凄い勢いでライフが失われていく。
その上クリスは《エルドラージの寺院》から2マナを生み出しフルタップで《コジレックの職工/Artisan of Kozilek》を戦場に呼び出す。7/4飛行が5回攻撃して、10/9+滅殺2が2回攻撃すると加茂は投了した。
クリス 1-0 加茂
1ゲーム目はサンドバッグ状態となってしまった加茂には、いい手札を期待したい所だったが、お互いに1回マリガンを宣言し札は6枚となった。白緑タッチ黒の加茂は1,2ターン目は動けず、初動はレアカードの《目覚めの領域/Awakening Zone》。更に《成長の発作/Growth Spasm》を唱え、6ターン目には土地6枚とトークン3個を用意する事に成功、マナを高速で確保した。ビッグマナ系の構築だろうか?
クリスも序盤の動きは鈍く、最初のクリーチャーは《戦慄の徒食者/Dread Drone》だ。お互いに殴れないターンが続くが、双方マナは潤沢な為にいつエルドラージ呪文が唱えられてもおかしくはない。
が、14マナ生み出せる状態に至ってもクリーチャーを何も召喚しない加茂は、明らかにマナフラッドに陥ってしまっているようだ。クリスの4/1と2/1《孤独な宣教師/Lone Missionary》がこつこつ殴る状況だ。
勢いに乗るクリスは《戦慄の徒食者》を戦闘で相打ちさせた後、《コジレックの職工/》で回収してアドバンテージ差を広げ、相手を圧殺しようと戦線を強化する。
ここでやっと《エムラクールの手/Hand of Emrakul》を引いてきた加茂は、それを公開しつつ《絶望の誘導/Induce Despair》で10/9を除去することに成功。ところがカナダ人はお返しに《死骸孵化/Corpsehatch》で《エムラクールの手》にご退場頂き、主導権をがっちり離さず攻撃を続行する。ライフはクリス24-13加茂。
不運にも加茂はその後もセットランドゴーが続いてしまった。落とし子トークンでブロックしてからの《強打/Smite》で最後の抵抗をしたが、《血儀式の発動者/Bloodrite Invoker》の8マナ能力3点ドレインがフィニッシュブローとなった。
クリス 2-0 加茂
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