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カバレッジ

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プレイヤーの皆さん、お待たせしました!
既報でご存知の方も大勢いらっしゃるとは思いますが、Magic2010(通称M10,エムテン)には世界中のマジックプレイヤーの目が飛び出るような、さまざまなビッグサプライズが用意されています!

俗に言う第6版ルールがより感覚的に改良され、今までのように戦闘ダメージがスタックに乗るのではなく、《飛びかかるジャガー/Pouncing Jaguar》がビームで敵を攻撃することは無くなり、自慢の爪と牙で敵のクリーチャーを切り裂くようになりました。
今までずっと基本セットは再録されたカードで構成され、新鮮さと言う点では各種エキスパンションに劣るセットであったのは否めません。しかしもうそれは過去の話、M10には未知なる強力カードで溢れています。
その上、過去の顔馴染みも帰ってきました。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》や《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M10)》、そしてあの《ジャンプ/Jump(M10)》まで!

どうですか、わくわくするでしょう?
そのM10で2日間遊び倒せるイベントが月寒公民館で行なわれます。

「日本で一番熱い」オープンデュエルがパワーアップしました。なんと専属スタッフを設け、ルールの疑問から対戦相手まで、皆さんがよりプレリリースイベントを楽しめるようにお手伝いします。
シールドイベントは今回初の試み、腕に自信のあるプレイヤーが1box分のM10カードを賭けて真剣勝負する「Win the Decks!」、まったりM10の世界に浸れる「M10 Journey」、そしてマジックの新しい楽しみ方をお届けする「Fork Headed Giant」。
サイドイベントのブースタードラフトも勿論開催します!

この楽しさを体感する一番いい方法は当然会場に来て頂く事です。が、事情でどうしても来られない方にその楽しさの何割かをお伝えするべく、観戦記事や読み物を随時掲載していきます。M10カード達の躍動する姿を、是非パソコンの前でご覧下さい!

目次
Day2
Win the Decks 優勝者インタビュー 井上 真尚
会場にいる人に聞きました
ラウンド5 篠田 隆祥 vs 服部 一希
ラウンド3 平川 賢志郎 vs 荒木 渉
ラウンド1 三浦 卓麿 vs 細川 成樹

Day1
Win The Decks トーナメント優勝者インタビュー 木村 一生
Win the Decks 決勝戦 山田 育 vs 木村 一生
Win the Decks 準決勝 木村 一生 vs 芦野 和人
シールドデッキ構築 古田 祐樹
第3ラウンド 伊東 亮介 vs古川 貴博
第2ラウンド 山口 尚裕 vs 藤原 陽一
・藤平 貴志
「今日は朝から会場にはいたんですけど、ブードラを2回しました。シールドはちょっと高すぎるってのもあるし、シールドよりもブードラの方が好きなので。でも、もう何年ぶりに来たのか思い出せないくらいなんです。結果はともあれ、ブードラはやっぱり面白いですね。もう構築のトーナメントには自分のカードで出ることは無いと思うので、今日貰ったカードをどうしようかなとは思います。ミラディンブロックくらいまでマジックやってたんですけど、M10は懐かしいカードが多いし、構築も面白そうだなーと思います。今日は友人に誘われて来たので、次に会場に来るのはまた誘われた時ですかね(笑)。

・荒木 渉
「今日はM10満喫しました。プレインズウオーカーを初めて使いました。《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》ですよ。クリーチャー除去に使わないで、本体狙えば良かった時とかがあって、使い方全然わかんなくて結構間違いましたね。今日一番楽しかったのは、押されてる場で残りライフ3の時に《火の玉/Fireball(M10)》をトップデッキして逆転ことです。次に会場に来るのは、プレミアイベントのレギュレーションがリミテッドの時かな。」

・角井 昭一
「昨日はシールドとブードラやって、今日は昼ぐらいからドラフトしにきて2回やりました。M10とかブードラが楽しいってよりは、久しぶりにやったマジックが凄い楽しいって感じです。頭使ったり、知らないカードにびっくりしたりするのが新鮮でいいね。印象的な事?今日のブードラで《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack(M10)》が3枚入ってる緑単組んで3-0したこと。7体出て、2枚目でまた7枚でて、3枚目持ってたけど流石に打つ前に勝ったね(笑)」

・後藤 良浩
「初めてスタッフ参加しました。最初は何やるんだろうと思いつつ、プレイヤーで来るよりも知らない方々と交流できて、最終的には70点くらいの仕事も出来たと思うんで楽しかったし良かったです。やっぱりプレリは新しいカード触るのが楽しそうなので、スタッフは誘われたらやろうかなってとこですね。僕はレガシーをメインに遊んでいて、黒キャラなので《血の署名/Sign in Blood(M10)》を早く自分のレガシーデッキに入れたいです。」
本日も行なわれたWin The Decksトーナメント。見事優勝を遂げた井上真尚にシールドデッキを組んでいくプロセスとはどんなものなのか聞いた。

―― まず、カードプールを渡されてデッキを組み始める訳ですが、どの用に考えてデッキを構築したのでしょうか?

井上 そうですね、カードプールを見た時の印象は緑のクリーチャーが強いなということでした。《極楽鳥/Birds of Paradise(M10)》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M10)》というマナ加速があり、《暴走するサイ/Stampeding Rhino(M10)》と《霧の豹/Mist Leopard(M10)》が2枚ずつと重めで優秀なカードがあり、《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》でマナ安定もするので、緑のクリーチャーを軸にデッキを構築しようと決めました。

―― そして、次の色を決めるということになるのですが(井上は緑赤タッチ黒でデッキを構築している)その際には何を基準にしたのでしょうか?

井上 他の色のカードを見ると、クリーチャーがちょっと少ないなという印象を受けました。なので除去を多く入れて、除去と緑のクリーチャーで攻めようかなと。《火の玉/Fireball(M10)》《地鳴りの一撃/Seismic Strike(M10)》《稲妻/Lightning Bolt(M10)》《暗殺/Assassinate(M10)》が2枚、《破滅の刃/Doom Blade(M10)》と除去は豊富だったので。赤を黒より濃くした理由は、赤と黒のクリーチャーを比べて赤の方が優秀だったというのと、《地鳴りの一撃》という《山》の数を参照するカードがあったからですね。
サイドボードには2枚の《死の印/Deathmark(M10)》が眠っているのですが、黒いカードの枚数が多くなっても《極楽鳥》と《国境地帯のレインジャー》というマナベース安定をかねているクリーチャーがあり、《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》も2枚あったので、除去を追加したときに色事故に遭うかも知れないという不安は少なかったですね。実際サイドインした2枚の《死の印》が活躍してくれました。

―― 優秀なクリーチャーをベースに除去のサポートというオーソドックスながらも強力なデッキを完成させて、見事優勝された井上さんですが、M10のリミテッド環境の印象はどうですか?

井上 やはり緑のクリーチャーが強力だと思います。そのクリーチャーをベースに赤か黒の除去を組み合わせるという、今回みたいなデッキを組めたら強そうですね。
あとは強力なアンコモンが多いかなと思いました。《火の玉》なんかは勿論ですが、《セラの天使/Serra Angel(M10)》なんかがアンコモンってのは怖いですね。2枚出されたら流石に悶絶しちゃいますよ。


そう、昔からの強力カードである《セラの天使》が今回はアンコモン枠に入ってるのだ。他にも多くの強力カードがアンコモンとして収録されており、これからシールドやドラフトを数多くやっていく上で、それらに頭を悩ませられる機会も多いのではないだろうか。このカバレッジをご覧のみなさまも、M10が発売されたら是非ドラフトやシールドといったリミテッドのゲームを楽しんで貰いたいと思う。
Game 1

このラウンド3はラウンド課題でパックが貰える最後のチャンス。各プレイヤーのデッキ構築にも当然のように力が入っている。課題は「誘発させる」「1ターンに3枚カードを引く」となっており、これをフィーチャーした記事を書きたかったのだが、その為にデッキを作っている猛者の前では簡単な条件と言わざるを得ず、賞品のパックが瞬殺されてしまったので多くを語れずに残念だ。

先攻の平川が3枚土地を並べてエンド宣言すると、青赤デッキの荒木は意気揚々と《予言/Divination(M10)》の呪文を唱えて、控えめな性格の彼にしては大きな声でジャッジを呼んで1パックゲット。

その後も《ゴブリン弩弓隊/Goblin Artillery(M10)》で盤面をコントロールする荒木に対して、土地が詰まり気味で手札も重い平川は、新たな《灰色熊》こと《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》を戦場に送り出すのみだ。
しかし、ナヤカラーの平川がなぜか1マナをタップしてジャッジコールをする。何が起こったのか解らなかったが、よくよく墓地を見ると《燃え立つ調査/Burning Inquiry(M10)》をプレイして3枚ドローしたと主張しているようだ。

「これはお互い3枚ドローで課題達成友情タッグか?」と筆者の脳内だけで盛り上がっていると、残念ながら課題は達成終了済みで、それを聞いた平川は「(この呪文を)戻してぇ~~!」と泣きながら《棍棒のトロール/Cudgel Troll(M10)》《警備隊長/Captain of the Watch(M10)》というパワーカードを捨てる羽目になってしまった。まさに悲喜交々、人間模様である。

さて、その後のデュエルの内容も見て置こう。序盤は荒木の召喚した《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》が盤面を支配したが、《危害のあり方/Harm’s Way(M10)》で《包囲攻撃の司令官》を除去して均衡を保ち、実は平川のデッキにも入っていた《包囲攻撃の司令官》が戦場に出ると、それを《火の玉/Fireball(M10)》で《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin(M10)》もろとも吹き飛ばすという、一進一退の好ゲームが繰り広げられている。ライフも平川8-9荒木と僅差だ。

次に天秤がどちらへ傾くか、というところで荒木に《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》が駆けつける。平川は必死で《チャンドラ・ナラー》に総攻撃し忠誠度を低下はさせるが、伝説のプレインズウォーカーはそう簡単には倒れない。

このまま荒木が2人対1人の優位でゲームを決める……かと思われたが、《反逆の行動/Act of Treason(M10)》で荒木の手下の《石巨人/Stone Giant(M10)》が寝返って総攻撃すると、残り僅かだった荒木の命の灯火は巨人が投げ飛ばしたクリーチャーのように消え去った。

平川 1-0 荒木


Game 2
最近マジックの公式コミュニテ
ィも解説されたSNSの「Mixi」をご存知の方も多いだろう。荒木はそこでマジックのコミュニティの管理人を務めており、今札幌マジック界で一番ホットな場所のキーパーソンだ。誰からも好かれる好青年で、落ち着いた雰囲気ながら周囲を惹きつけるカリスマ性には、彼を知る人なら異論はでないだろう。

その荒木、またも3ターン目に《予言》して手札を充実させ、続くターンに先程裏切られた《石巨人/Stone Giant(M10)》を戦場に出してから《幻影の召使い》を追加する。平川は《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak(M10)》を置いてからの次の行動が《包囲マストドン/Siege Mastodon(M10)》といまいち振るわない。

そんな平川に対して荒木は少し考えてから《ボール・ライトニング/Ball Lightning(M10)》を召喚、これが《石巨人》の起動型能力で飛行を得ながら《幻影の召使い》と共に平川に襲い掛かる。なんと9点の大ダメージを受けて、平川はもう残りライフが8、《目潰しの魔道士/Blinding Mage(M10)》が《囁き絹の外套》を纏って、戦場に出ているクリーチャー数が少ない荒木を押し止めようとする。

後続を引き込むことができない荒木を尻目に、平川は続々とファッティを召喚し続けて場を制圧した。盤面で勝機の薄い荒木にはまだ、あと5点の平川のライフを一瞬で削る《火の玉》と《溶岩の斧》がデッキに眠っている。《目潰しの魔道士》で思うようにブロックできずライフを失っていきながら必死に防御を固めて僅かな望みを賭けたが、平川の《破門/Excommunicate(M10)》で心がぽっきり折れてしまうと共にライフも尽きてしまうのだった。

平川 2-0 荒木
Game 1

先攻の細川がマリガン。《森》《山》と置いて《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M10)》でマリガン分は取り返し、《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M10)》を続ける。対する三浦は2ターン目に《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M10)》、3ターン目に《覚醒のドルイド/Awakener Druid(M10)》で《森》をツリーフォークに変化、《ヴィーアシーノの槍狩人/Viashino Spearhunter(M10)》に《大蜘蛛/Giant Spider(M10)》と続けて、第一ラウンドの課題「コントロールしているクリーチャータイプが7種類以上」を達成!
その上《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail(M10)》まで出てきてしまうと、細川は三浦が手にしたラウンド課題の賞品パックを羨ましそうに見ながら、ライフがガリガリと削られていくしかない。

ここまでで《尊き一角獣/Prized Unicorn(M10)》《ヴィーアシーノの槍狩人/Viashino Spearhunter(M10)》を追加した細川は、場に土地が8枚並ぶが手札には《暴風/Windstorm(M10)》しか持っておらず、地上クリーチャーばかりの三浦の軍勢に触る事ができない。

決め技は《大喰らいのワーム/Craw Wurm(M10)》への《巨大化/Giant Growth(M10)》で、まずは三浦が一本。

三浦 1-0 細川。


Game 2

負け先の細川がまたもテイクマリガンの憂き目に。だが、《エルフの幻想家》《ゴルゴンのフレイル》《棍棒のトロール/Cudgel Troll(M10)》と繋いで《棍棒のトロール》が《ゴルゴンのフレイル》を装備して攻撃。5点のダメージを三浦に与える。

その三浦も悪くない。《火花魔道士の弟子/Sparkmage Apprentice(M10)》で《エルフの幻想家》を除去、《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer(M10)》《峡谷のミノタウルス》と戦力を増強し、数で攻める三浦と、デカブツで突破する細川という様相を呈してきた。ダメージレースは互角だが、頭数の多い三浦の方がチャンプブロックできる分有利か。

そう思いながら三浦の手札を覗いてみると。
《業火の精霊/Inferno Elemental(M10)》
《マグマのフェニックス/Magma Phoenix(M10)》
《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(M10)》

なんともゴージャスだが、細川の召喚した《石巨人/Stone Giant(M10)》がクリーチャーを飛ばして万歳アタックを続けつつも、《ゴルゴンのフレイル》持ちの《棍棒のトロール》は毎ターン攻撃していて、気がつけば三浦のライフは残り1。

場には7枚しか土地がないので《ボガーダンのヘルカイト》というわけにはいかないのがクリーチャーを追加しないと苦しい三浦は、力強く《マグマのフェニックス》をプレイ!
これには「えーっ!」と悲鳴をあげる細川。
……だったのだが、よく読むと「プレイヤーにもダメージ入るじゃん!」と自身でツッコんだお茶目な三浦。そして細川の手札には先程役立たずだった《暴風》が。

三浦 1-1 細川


Game 3

コミカルなキャラクターで愛されている三浦はまだまだ元気一杯だ。《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》でマナブーストしてから細かいクリーチャーを前座で展開した後に《棘茨の忍び寄るもの/Bramble Creeper(M10)》《大喰らいのワーム》と連打し、またも攻勢に出る。

3連続のテイクマリガンで意気消沈していた細川はその勢いに押され気味ではあったが、《尊き一角獣》に《ゴルゴンのフレイル》を装備してターンエンド。接死と《寄せ餌》コンボでプレッシャーを掛ける。
黙って見ていては全滅させられてしまう三浦はノータイムでフルアタックを慣行し、7点のダメージを通した。細川の残りライフを5まで削り落として、制圧されてしまった場からなんとか勝ち筋を見つけようとする。土地は8枚並んでいるので、超強力神話レアの《ボガーダンのヘルカイト》が引ければ大逆転だ!

現実は甘くなかった。

三浦 1-2 細川
―― Win The Deck トーナメント優勝おめでとうございます。
木村 ありがとうございます。

―― ずばり、今回の勝因をお願いします。
木村 ただただ、デッキが強かったです。デッキを再配布された時点で勝つ気マンマンでしたよ!

―― その強いと豪語するデッキですが、どのように組んだのでしょうか?
木村 緑黒タッチ赤で組みました。《広漠なる変幻地》が2枚と《国境地帯のレインジャー》があったので、3色にすることには全く抵抗がありませんでした。2枚の《火の玉》と1枚の《稲妻》と強力カードだったので、これらのカードが使いやすくなり、ありがたかったです。

―― そう言った除去カードが強いのは当たり前ですが、その他に活躍してくれたカードを挙げるとすれば何になるでしょうか?
木村 《吠えたけるバンシー》(2黒黒の3/3飛行、場に出たらお互いのプレイヤーは3点のライフを失う)が強かったです。3/3飛行が強力なのは勿論ですが、ダメージレースを優位に進めている時に、クロックが大幅に進むのが強力でした。
 また、除去が多めのデッキなので《エルフの幻想家》もやり手でしたね。ドローを進めることで除去を引けることも増えますし、このM10シールド環境では2/1が多いように感じたので、立っているだけで相手がアタックを躊躇する場面も多く、その間に飛行クリーチャーで殴り切るということも出来ました。


そんな、飛行クリーチャー・ドロー・除去と優良カードがてんこ盛りの木村のデッキを掲載する。

メインデッキ
1《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M10)》
2《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M10)》
1《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M10)》
1《出征路のグール/Warpath Ghoul(M10)》
1《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M10)》
1《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(M10)》
1《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat(M10)》
1《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》
2《吠えたけるバンシー/Howling Banshee(M10)》
1《沼の悪霊/Bog Wraith(M10)》
1《暴走するサイ/Stampeding Rhino(M10)》
1《変幻のハイドラ/Protean Hydra(M10)》

1《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
2《破滅の刃/Doom Blade(M10)》
1《血の署名/Sign in Blood(M10)》
2《火の玉/Fireball(M10)》
1《思考の粉砕/Mind Shatter(M10)》
1《魔道士封じの鎧/Magebane Armor(M10)》
1《堕落の触手/Tendrils of Corruption(M10)》

2《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》
6《森/Forest》
7《沼/Swamp》
2《山/Mountain》

この強力なメインデッキに加え、サイドボードには《踏み荒らし/Overrun(M10)》《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak(M10)》《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail(M10)》という強力カードが眠っていた。これらのカードを採用しなかった理由も聞いた。

まず、2種類の装備品はクリーチャーが14体と少なめで、かつ回避持ちクリーチャーが多いので入れなかったという。《踏み荒らし》は上記の理由の他に、唱える為の緑緑緑を用意することが、タッチで入れている赤いカードのために山を調達する過程や、《堕落の触手》のために沼が欲しいという状況に相反することも多そうという理由から、採用を見送ったという。

最後にこの調子で明日も勝ちますよ!と力強い言葉を残してくれた。プレリリーストーナメントは明日も行なわれる。果たして、明日多くのDeckを持ち帰るのは誰になるのだろうか。
Win the Decksもいよいよ決勝戦。はたしてどちらが多数のDeckを持ち帰るのか?
一方は先程のラウンドも圧倒的な力で勝ちあがった木村一生。もう一方は準決勝がバイだったというラッキーマン、山田育。
多くのGP遠征経験もあるマジック巧者が、Deckを賭け戦いを始める。


Game 1

ダイスロールの末、先手を得たのは木村。後手の山田が一度マリガンをし、ゲームが開始される。何かを引きたい素振りでドローを続け、沼、森、山と並べる木村。《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》を起動し、森、平地、山と揃え、山田も応える。

5ターン目に《暴走するサイ/Stampeding Rhino(M10)》を木村が場に出し、山田は《包囲マストドン/Siege Mastodon(M10)》で応じる山田。木村は《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》で勢い良く沼を調達し、キャストしたのは《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(M10)》。どうやら木村が求めていたのは2枚目の沼のようだ。

山田も手札を攻められてはたまらないと《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin(M10)》で《惑乱の死霊》の攻撃を止めようとするが、この飛行クリーチャーには木村の《火の玉/Fireball(M10)》が。そして、《惑乱の死霊》が山田の手札を奪い去る。ダイスロールの結果選ばれたカードは…なんと《火の玉》!これには山田も悲痛の声を挙げる。
《絡め取る蔦/Entangling Vines(M10)》でなんとか《惑乱の死霊》の攻撃は止めるものの、木村は《吠えたけるバンシー/Howling Banshee(M10)》で空からの攻撃の手を休めない。
山田も《大喰らいのワーム/Craw Wurm(M10)》、《アンデッドを屠る者/Undead Slayer(M10)》とクリーチャーを展開するが、この航空戦力には手も足も出ない。

木村は2体目の《吠えたけるバンシー》を送り込み、万事休すかと思いきや、山田が引いてきたのは《セラの天使/Serra Angel(M10)》!この天使が山田を救おうとしたその時……!
山の上から《破滅の刃/Doom Blade(M10)》がコンニチハ。

山田 0-1 木村


Round 2

先程負けた山田が先手を選択、両者マリガン無しでゲームが開始される。木村は《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ALA)》で手札を整え、《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat(M10)》を追加する。土地が止った木村に対し、《破門/Excommunicate(M10)》2連打でドローをとめる。さらに《ケリノアのコウモリ》を《危害のあり方/Harm’s Way(M10)》で除去し、《グリフィンの歩哨/Griffin Sentinel(M10)》を追加。そして《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》で木村の土地を破壊する。

マナスクリューにあっている木村を尻目に、《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack(M10)》で4体のオオカミトークンを出すと、木村はカードを片付けた。

山田 1-1 木村


Round 3

先攻で《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M10)》と最高のスタートをする木村。このマナ加速から3ターン目に《沼の悪霊/Bog Wraith(M10)》を唱える。山田も《目潰しの魔道士/Blinding Mage(M10)》で木村の攻撃を止めようとするが、木村は《破滅の刃》を唱え、このタッパーにはご退場願う。

そして、ハンドの枚数は?とたずねる木村。5枚だという山田の返事を聞くと、じゃあ1枚残るな、と呟きつつ木村が唱えたのは《思考の粉砕/Mind Shatter(M10)》!5ターン目だが《ラノワールのエルフ》の力によりX=4で唱え、山田の手札から4枚のカードを奪い去る。

しかし、山田は山の上から《絡め取る蔦》を引き込み《沼の悪霊》の攻撃を止める。が、抵抗もここまでだった。《暴走するサイ》《吠えたけるバンシー》と展開し、木村が生み出せるマナの数を数えはじめると、山田ももう何が起こるかは理解していた。

そう、《火の玉》をあなたに。

山田 1-2 木村

プレミアムシールドWinTheDeckトーナメントの勝者は木村一生!
Game 1

先手木村はマリガンを選択。初動は芦野、1ターン目から《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M10)》。2ターン目には《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》と順調な滑り出し。木村は3ターン目に《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat(M10)》で迎え撃つ。
その後芦野が展開した《ロウクスの長槍の達人/Rhox Pikemaster(M10)》に、木村は《稲妻/Lightning Bolt(M10)》。芦野は更に《信仰の壁/Wall of Faith(M10)》。地上は許さないが、今のところ木村に地上生物はいない。

木村も《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》から《血の署名/Sign in Blood(M10)》で手札を充実させる。だがこれには《紅蓮地獄/Pyroclasm(M10)》で場を一掃する芦野。しかし木村は《吠えたけるバンシー/Howling Banshee(M10)》でなおも飛行で攻め立てる。そんなバンシーは芦野の《平和な心/Pacifism(M10)》で沈黙。

ならばと更に木村は《変幻のハイドラ/Protean Hydra(M10)》をX=6で場に展開。それに対して芦野は2枚目の平和な心をハイドラに植えつける。なおも木村は《暴走するサイ/Stampeding Rhino(M10)》、《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ALA)》2体からの2体目のバンシー。
マナフラッド気味の芦野はそのまま蹂躙された。

木村 1-0 芦野


Game 2
互いにマリガンなし。先手の芦野はまたも《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M10)》を初手に繰り出す。そこから2ターン目に展開したのは、《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M10)》で、一気にビートにかかるが、木村は狩猟者に《破滅の刃/Doom Blade(M10)》。仕方なしに芦野は《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》を場に展開。

木村は《沼の悪霊/Bog Wraith(M10)》で少々サイズで圧倒しようとするが、芦野は《ロウクスの長槍の達人/Rhox Pikemaster(M10)》。ところが木村は《ロウクスの長槍の達人》にも2枚目の《破滅の刃》を食らわし、更には《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(M10)》と場を圧倒。《惑乱の死霊》のダメージが通り捨てさせたカードは《不滅/Indestructibility(M10)》。

なおも木村は《血の署名/Sign in Blood(M10)》で手札を充実させ、《ケンタウルスの狩猟者》を召喚する。芦野は《神聖なる評決/Divine Verdict(M10)》で死霊を除去し、《沼の悪霊》はエルフ、熊とで相討ちにさせる。が、ケンタウルスは確実に芦野にダメージを与えていく。

残りライフ9になった芦野の命を《稲妻/Lightning Bolt(M10)》、《火の玉/Fireball(M10)》X=6であっという間に奪ってしまった。

木村 2-0 芦野
今でこそ北海道のプレイヤーが世界レベルのトーナメントで活躍する事も珍しく無くなったが、海を越える地理的なハンディキャップによる情報量という厚い壁に阻まれ続けていた時期があったのを、古いプレイヤーなら覚えているかもしれない。
幾年もの間誰も打ち破れなかったその壁を、初めて叩き壊したこの男の名前を覚えているプレイヤーも、幾人かはいるだろう。その男が帰ってきた。

当時日本最強と言われていた「チャンプ」塚本俊樹に惜しくも準決勝で敗れたFinals、その次の年に行なわれた日本選手権ではオポで9位、その年のFinalsでもベスト16に入賞した古田祐樹は、間違いなく一時代を築き上げた英雄だった。

近年はマジックから離れていたその古田に、Magic2010、そして今日のデッキの感触を聞いた。M10のカードは古豪の目にはどう映るのだろうか。

―― M10のカードはどうですか?
古田 強いですねー。下位互換みたいなただ弱いだけのカードが少ないのはいいと思う。流石に長年続いてるゲームだけあって、昔よりもリミテッドを考えてセット作ってるなーっていう。

―― 他に何か印象に残った点は?
古田 青使いとしては、スタンもリミテッドも青が弱そうだよね。《大気の精霊/Air Elemental(M10)》は今でも強いんだろうけど、それも《セラの天使/Serra Angel(M10)》に比べると見劣りするし……。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》再録するんなら、〈あんせすとらるりこーる〉とは言わないけど、《対抗呪文》くらいって思っちゃうよね。

―― では今日のデッキはどうですか?
古田 低コストのクリーチャーがちょっと少ない気はするけど、《暗殺/Assassinate(M10)》2枚と《踏み荒らし/Overrun(M10)》あって、クリーチャーも強いから悪くないと思うよ。レアは《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt(M10)》《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》《カロニアのビヒモス/Kalonian Behemoth(M10)》って入ってるし。特に《野生の狩りの達人》はマジでヤバいよ(笑)。やっぱマジック面白いよね。

―― ではWin the Decksも余裕で全勝ですね。
古田 昔取ったなんとかって奴を若い奴らに見せたいな(笑)。
「こんな初心者を連れてきて、どんな晒しプレイをしたいんですか(笑)」と口々に仰る楽しいご両人が赤と黒のマットが敷かれたテーブルに座る。いいえ、貴方達のようなプレイヤーの為にプレリリースイベントはあるんです!
巷で話題のモン○ター○ンター仲間から誘われ、ポッケ村からやってきた友人同士の彼らはきっとモンス……ではなくクリーチャーの扱いには長けているはず。その腕前を披露して頂こう。


Game 1

先攻は古川、そして伊東がテイクマリガンでゲームが開始される。
手札が緑一色な古川は1ターン目の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M10)》から《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M10)》を2ターン目に出すものの、土地が2枚で止ってしまうと、伊東も《島》《森》と並べてエンドした後、《山》を置いて《地震/Earthquake(M10)》をx=2で唱える。だが、《ケンタウルスの狩猟者》は3/3な為これでは倒す事が出来ない。ディスカードするくらいなら、というところだろうか。なんとか続くターンに《予言/Divination(M10)》を唱えて、無事《森》を置く事が出来た。

3/3が《地震》から生き残ってしまった古川、ここぞとばかりに《樫変化/Oakenform(M10)》をエンチャントして6/6のデカブツを作り上げ、事故気味の伊東を一気に攻め立てる。伊東は《濃霧/Fog(M10)》、《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》と《西風のスプライト/Zephyr Sprite(M10)》を召喚してライフを守りながら場を整えようとするが、古川の後続が残念ながら森渡り持ちの《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx(M10)》で防戦一方だ。「間違えたー!」「俺を殴ってくれー!!」といいつつも楽しそうな伊東。もしかしたらマゾかもしれない。

最後は《覚醒のドルイド/Awakener Druid(M10)》で4/5ツリーフォークになった《森》とその他の仲間達が伊東のライフを0まで削り取った。

伊東 0-1 古川


Game 2

お互いマリガンは無し。
このゲームでも序盤から着々とクリーチャーを戦場に召喚していく古川。心なしかマジックをする手捌きも誇らしげに見える。そしてそれとは対照的に青いカードで埋め尽くされた手札を恨めしそうに見ながら《森》を5連続でセットする伊東。これは涙で前が見えない。

最終的には《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M10)》、《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M10)》*2、そしてフェアリーキラーとしてスタンダードでも活躍が期待されているレア《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》という4体のクリーチャーが無人の荒野を駆け抜けつつ伊東を攻撃し続けて、フィニッシュはまた《覚醒のドルイド》が《森》を見事なファッティに育て上げながらのフルアタック。

伊東 「これ、ある意味美味しいですよね?」
はい、とても美味しいです。ご馳走様でした。

伊東 0-2 古川
Game 1

山口が先手、共にマリガンなし
初動は藤原が《思案/Ponder(M10)》。山口は《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》から土地を緑黒から赤を増やす。藤原は《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(M10)》。
返しに山口は《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer(M10)》で、藤原の《マーフォークの物あさり》はあっさりと除去されてしまう。

ならばと藤原は《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp(M10)》を展開するが、ここで山口は《火の玉/Fireball(M10)》で華麗に除去。山口は土地を並べ続け、《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack(M10)》をキャスト。狼トークンを4体生産する。
藤原は《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M10)》や《棍棒のトロール/Cudgel Troll(M10)》で対応するも山口の狼の数に押され一本目を落とした。

山口 1-0 藤原


Game 2

後手の山口が《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M10)》からスタート。藤原は《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M10)》。ゴブリンは山口が続いて展開した《出征路のグール/Warpath Ghoul(M10)》の攻撃をを受け止め名誉の戦死。
藤原は《物知りフクロウ/Sage Owl(M10)》を場に出すも山札を確認して苦い顔をするが、山口は《グレイブディガー/Gravedigger(M10)》を出して、先程相討ちになった《出征路のグール》を回収し、そして再び展開する。

藤原は《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(M10)》を2体出して、更には次のターンで攻撃を行なう。内一体を山口は《出征路のグール》でブロックしたが、ここで藤原は《ラッパの一吹き/Trumpet Blast(M10)》を唱え相討ちに取る。

ならばと山口は《大蜘蛛/Giant Spider(M10)》を展開。更には《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail(M10)》まで場に送り込むが、ここで藤原は《帰化/Naturalize(M10)》を放ち装備品は許さない。
しかし、藤原は防戦一方。ジリジリとライフを削られ、残りライフは9に。《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer(M10)》を場に送り込むが、《グレイブディガー》と《命取りの出家蜘蛛》を受け止めることができずに、残ったライフは5。

その残ったライフをあっさりと焦がしたのは山口の《火の玉/Fireball(M10)》だった。

山口 2-0 藤原

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