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カバレッジ

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ヘッドジャッジインタビュー 牧野 充典

執筆 : 
Koji, Kazumasa   2010-7-13 16:00

 先日の日本選手権でヘッドジャッジを務めたレベル3ジャッジ牧野 充典。北海道を拠点とし、日本、そして世界へと活動の場を広げていった彼は、今何を考えてコーディネーター、及びジャッジ活動をしているのだろうか。彼のその鋭い眼光には、一体マジックはどのように写っているのだろうか。あまり語られてこなかった、本音の部分を探って行こうと思う。

―― 今日はお忙しい中、札幌を代表する建物の前で写真撮影にまでお付き合いいただきありがとうございます。

牧野 こちらこそ、わざわざ機会を設けていただき、ありがとうございます。非常に嬉しく思っております。

―― まずは、自身初となる大型プレミアイベントでのヘッドジャッジという重責を終えて、何か感ずる所はありますか?

牧野 プレイヤーの皆さんと、ジャッジの皆さんと、そのほか大勢の関係者の皆さんのお陰で、無事終えることが出来ました。ありがとうございます。過去世界最大数のプレイヤーにご参加いただいた国別選手権に携われたこと、そして責務を果たせたことに大きな達成感を感じています。
 プロツアーや世界選手権でも多数ジャッジをしてきましたが、こういった大型イベントで初めてのヘッドジャッジでした。まだその特別な役割に慣れていなく、多くのスタッフやジャッジの協力に助けらた部分があったと思います。特に今回は、プレイヤーの皆さんも協力的にしていただけたので、日本選手権という大イベントの成功を得られたと思います。ドラフト後の組み合わせでのトラブル時にも、最小限の時間で混乱なく進行することができました。ジャッジからの質問に誠実に答えていただいたこと、デッキリストを正確に記していただいたこと、また不正への対策にもプレイヤー全員の協力を得られ大変助かりました。

―― その一方で、先日札幌で行われたプレリリースイベントの主催者としても活動されていますが、今までのプレリリースイベントと比べて、何か変わってきた部分はありますか。

牧野 イベントに来ない人でも、ちょっとその日だけイベントに参加しただけで、普段の何倍もマジックを楽しめるイベントにしていきたいと思っています。プレリリースイベントに関しては、行う度に毎回集まる顔ぶれが広がっていって、時期が過ぎるごとにその人たちの参加する頻度が上がっていっている実感があります。そういった人たちが、プレリリースイベントだけに参加するのではなくて、発売記念パーティやゲームディにも参加して貰えるように努力していきたいと思っています。

―― 普段牧野さんはどんなことを大事にしてマジックに関わる活動をしてますか。

牧野 まず、マジックは無条件に素晴らしく楽しいゲームです。私はそれが凄く楽しいということを凄く良く理解しているつもりで、みんながもっともっとマジックを楽しんでもらえるような手助けをしたいと常々考えています。
 具体的に私にできることは、楽しみに満ち溢れる公正な大会を通じて、マジックを楽しむ環境を整えていくことです。プレイヤーが集まれば数多くの楽しみを自分達で生み出し、作られていくはずなので、ジャッジ達はそれが公正に行われるように保ったり、居心地のいい環境を作っていくのが大事だと考えています。
 いや、こんなにも楽しさを満喫している部類の一人としてずるいと思いますよ本当に。マジックを始めたころから楽しいとは思っていましたがまさかこんなにとは。大会がどんなに楽しいイベントなのかをまだ知らない人たちには、早くこの楽しさの真髄を伝えなければいけないと思います。

―― 牧野さんの思うジャッジの良さとはどんなことですか。

牧野 ルールに詳しくてトーナメントで忙しそうにしている、くらいしか下手するとジャッジって露出していないのではないでしょうか。(それが楽しそうに映っていることを願って止みませんが。)でも、それはジャッジのほんの一部分の側面でしかありません。僕の秘密の楽しみを喋っていいんですか。長くなりますよ。ジャッジは私がこんなにものめり込んだマジックの持つ楽しみ方の一つですから。興味をもってくれる人がいることを期待して、ほんのちょっとだけ紹介しましょう。
 大型イベントに行くと日本中の、世界中のジャッジが集まってきます。そこで起こる出会い、そこで知った情報、そこで得た技術、何より、非常に感覚的な表現しかできず申し訳ないのですが、ちょー楽しい!どんどんジャッジにのめり込んでいきました。初めてのプロツアー、僕は右も左もわからず言葉もしゃべれずという感じだったのですが、最終日の「Judge Dinner」和訳すると「打ち上げ」の頃には流暢にカタコトを操り完全に楽しめていたのは最高の思い出です。正直、はじめ来てはいけない所に来てしまったかと自信を失いかけていたのですが、「同じマジックのトーナメントなのだから普段どおりにするだけで十分だ。」と言われてみれば本当にそのとおりでした。
 ちなみにその時僕に自信を取り戻させたジャッジ、プロツアー特有の多くの事を教えてくれたジャッジ、プロツアーならではの楽しみに引きずりこんでくれたジャッジが先日そろってLv4になりました。なんだか感動しちゃいましたよ。
 実は初めてプロツアーに行ってから今まで皆勤なんですよ。次は9月のオランダアムステルダム。前週にはスウェーデンのグランプリヨーテボリ、翌週にはアメリカのグランプリポートランドが控えています。なんとか世界一周しようと計画を立てているのですが、残念なことに勝算が低いんですよね。ああ、行きたい。行きたい。
 チャンピオンが目の前で誕生する。6人で借りたはずの別荘に気づけば20人以上が集まり毎度毎度誰かに世界各国の料理を振舞われる。カバン消失、空港とバトル。雲の上の人が真摯に相談に乗ってくれる。久しぶりに会った外国人が変な日本語覚えている。それはまた別のお話ですがどれもこれも楽しいことばかりです。自分だけかもしれませんが、私は拍手を浴びるとヤバいんですよ。トーナメントで拍手を浴びたりするとたまらない快感に包まれます。(これ日選の話です。朝一でうるっと来ちゃったのはナイショで。)なにより日ごろの大会でいつもいつも言って貰えるアレ、大好きです。「ありがとう」は魔法の言葉です。

―― マジックは今後どうなっていくと考えていますか?

牧野 一歩引いてマジックをひとつの趣味として見る事があります。そうしてもマジックは他の色々な趣味と比べ、このゲームを趣味としている人たちに愛されていると思います。また、こんなにも「ユーザーにどれだけ楽しんでもらおうか。」と心血注いでいる会社も類がないでしょう。私がマジックに没頭してしまう所以も恐らくこのあたりにあります。愛すべきゲームを趣味とする者同士これからも一緒に楽しい環境を共有していきましょう。
 たくさんの人がこれからもこの愛すべきゲームに携わっていくでしょう。楽しい場所がどんどん増えていって、今までよりももっと素晴らしい趣味として多くの人に永く愛されていくのだと思います。

―― 最後に一言お願いします

牧野 ジャッジに興味を持ってもらえると嬉しいです。お近くの認定ジャッジに声をかけてみてください。きっと彼らは最適な方法を教えてくれるでしょう。もっと大会を良くしたいと言う話題は人一倍大好きな人たちですから、どうぞお気軽にコンタクトをとってみましょう。
 無論私も大会がこれからも良くなるため沢山の協力を求めています。認定ジャッジを目指す方、その役割、方法を伝えたいと思います。大会作りを手伝ってくれる方、どんな大会を作りたいか、何をしてほしいかを伝えたいと思います。そこまで感じる段階ではない方は、有志の方々を応援するとか、大会に不慣れな方の居心地に気を配るとか、ひとつひとつが十分な助けになります。「楽しい大会」これに共感してくれる方は是非その気持ちを私に伝えてください。
 では皆さん、またいつかどこかの大会を一緒に楽しみましょう。

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