

今でこそ北海道のプレイヤーが世界レベルのトーナメントで活躍する事も珍しく無くなったが、海を越える地理的なハンディキャップによる情報量という厚い壁に阻まれ続けていた時期があったのを、古いプレイヤーなら覚えているかもしれない。
幾年もの間誰も打ち破れなかったその壁を、初めて叩き壊したこの男の名前を覚えているプレイヤーも、幾人かはいるだろう。その男が帰ってきた。
当時日本最強と言われていた「チャンプ」塚本俊樹に惜しくも準決勝で敗れたFinals、その次の年に行なわれた日本選手権ではオポで9位、その年のFinalsでもベスト16に入賞した古田祐樹は、間違いなく一時代を築き上げた英雄だった。
近年はマジックから離れていたその古田に、Magic2010、そして今日のデッキの感触を聞いた。M10のカードは古豪の目にはどう映るのだろうか。
―― M10のカードはどうですか?
古田 強いですねー。下位互換みたいなただ弱いだけのカードが少ないのはいいと思う。流石に長年続いてるゲームだけあって、昔よりもリミテッドを考えてセット作ってるなーっていう。
―― 他に何か印象に残った点は?
古田 青使いとしては、スタンもリミテッドも青が弱そうだよね。《大気の精霊/Air Elemental(M10)》は今でも強いんだろうけど、それも《セラの天使/Serra Angel(M10)》に比べると見劣りするし……。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》再録するんなら、〈あんせすとらるりこーる〉とは言わないけど、《対抗呪文》くらいって思っちゃうよね。
―― では今日のデッキはどうですか?
古田 低コストのクリーチャーがちょっと少ない気はするけど、《暗殺/Assassinate(M10)》2枚と《踏み荒らし/Overrun(M10)》あって、クリーチャーも強いから悪くないと思うよ。レアは《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt(M10)》《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》《カロニアのビヒモス/Kalonian Behemoth(M10)》って入ってるし。特に《野生の狩りの達人》はマジでヤバいよ(笑)。やっぱマジック面白いよね。
―― ではWin the Decksも余裕で全勝ですね。
古田 昔取ったなんとかって奴を若い奴らに見せたいな(笑)。