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真冬の1月末、全世界のマジックプレイヤー待望の新エキスパンション『闇の隆盛』が札幌にもやってきた!
この土日の2日間、札幌の東区民センターにて開催されたこのイベント。
2月発売の新エキスパンションを一足早く体験したいという60人以上のプレインズウォーカーが集まりました。
『闇の隆盛』はイニストラードブロックの第二エキスパンションであり、新たな要素が登場しています。
今回追加された新要素は『窮地』と『不死』の2つ。どちらも構築・リミテッド共に注目の新能力です。
さらに前作『イニストラード』で追加され、大いに話題となった両面カードやフラッシュバック、そして陰鬱も引き続き登場。
特に両面カードはクリーチャーのみならず、アーティファクトからクリーチャーになるカードなど、様々なバリエーションが追加されています。
他にも新しい『呪い』エンチャントや、フラッシュバックで効果の上がる『高まる』シリーズなど、新しいカードが盛りだくさん!
このプレリリースカバレッジでは、本イベントで行われたシールド戦トーナメントのほか、デッキ構築や双頭巨人戦の様子などをお知らせしていきます。
また発売後の2/5には発売記念パーティーが同じく東区民センターで行われ、さらに月末の2/26にはゲームデーが同じ会場で開催されます。
プレリリースに参加した方々も、残念ながら参加できなかった方々も、是非シールドやドラフト、構築戦で『闇の隆盛』を遊びつくそう!
ダイスロールは野々川・冨士チームの勝利。先攻を選択。
曽根・安保チーム安保がキープ、他3名はマリガンを選択した。
双頭巨人戦では、最初のマリガンのみ7枚引き直すことが出来る。1ゲームのみの戦いなので、マリガンは慎重に行いたい。
しかし冨士はノーランドのため、再度マリガンをすることに。他のプレイヤーは無事7枚スタートとなったが、冨士のみ1枚少ないスタートとなった。
野々川・冨士チームは2ターン目に冨士が《スカースダグの剥ぎ取り》、3ターン目に野々川が《好奇心》をエンチャントして序盤からアグレッシブに攻めようとする。
しかしそこは曽根・安保チームの曽根が《霊炎》をプレイし、除去されてしまう。
一方曽根・安保チームは3ターン目に曽根の《ケッシグの狼》、安保が《予言》という立ち上がり。
序盤の躓きを取り戻したい野々川・冨士チームは、野々川が《甲冑のスカーブ》、冨士が《マルコフに選ばれし者》を展開し、戦力を増やしていく。
曽根・安保チームの4ターン目、《ケッシグの狼》をアタックさせる。
奇妙なアタックであるが、これを《甲冑のスカーブ》でブロック。
しかし曽根は《吠え群れの飢え》でカウンターを置き、さらに先制攻撃付与で《甲冑のスカーブ》を一方的に倒した。
この流れを変えたい野々川・冨士チーム。
野々川が《カラスの群れ》を召喚し、空からの攻撃を目指すが、これを安保が《恐るべき妄想》でカウンター。
これで流れは曽根・安保チームかと思われたが、実はこれは釣り。
冨士が本命である《ファルケンラスの貴種》をプレイ。そして《マルコフに選ばれし者》と共にアタックして、曽根・安保チームのライフは24とした。
この強力神話レアに対抗したい曽根・安保チーム。
しかし曽根が《ホロウヘンジの獣》を追加するのみ。それは冨士の《夜の犠牲》で破壊されてしまう。
さらに4/1飛行による攻撃を受け続ける曽根・安保チーム。
曽根・安保チームは安保は《叫び霊》、曽根が《ケッシグの出家蜘蛛》で対空防御を固める。
だが攻撃を押し続ける野々川・冨士チーム。
冨士が《マルコフの大将軍》をプレイするが、これは安保の《骨を灰に》でカウンター。
しかし野々川の《戦慄の感覚》で曽根・安保チームのブロッカーをタップさせ、野々川・冨士チームはフルアタック。
これにより曽根・安保チームのライフは13と、流れは野々川・冨士チームに傾いてきている。
曽根・安保チームの7ターン目。ここで安保は温存していた《塔の霊》《縫い合わせのドレイク》で空をさらに固める。
曽根も《灰毛ののけ者》を追加し、完全に守りに入った。
なかなか攻められなくなった野々川・冨士チームも《近野の忍び寄り》を追加するのみ。戦場は膠着してきている。
しかしここで曽根・安保チームが逆転の秘策を披露する。
それが安保の《予言の寒気》だ。これによって全プレイヤーはライブラリーが5枚削られる。
さらに次のターンもこれをフラッシュバックでプレイし、合計で10枚のカードを削り落した。
そう、曽根・安保チームの真の勝ち手段は、安保のデッキによるライブラリーアウト。
そのカギとなるカードの1枚が《予言の寒気》だ。
さらにカードによって安保の墓地に《高まる野心》が落ちる。
すでに安保の戦場には土地が十分並んでおり、次のターンには2枚のカードをサーチすることが可能だ。
この状況に焦った野々川・冨士チーム。
野々川は《忌まわしきものの処刑者》をプレイし、安保の《縫い合わせのドレイク》を除去。
さらに冨士川も《霊炎》で《叫び霊》を破壊する。
そして《ファルケンラスの貴種》で攻撃を開始し、曽根・安保チームのクリーチャーを1体ずつ削りに行った。
毎ターン人間を生け贄にして+1/+1カウンターを置きながら、おそらく狙ってくるだろうライブラリーアウトをされる前に決着をつけに行く。
曽根・安保チームの10ターン目。予定通り安保は《高まる野心》をフラッシュバックし、2枚のカードをサーチ。
ちなみにこの時サーチしたのが、曽根・安保チームのフィニッシャーである《高まる混乱》である。
曽根も地上を固めるため、《燃え投げの小悪魔》をプレイしてアシストに回る。
野々川・冨士チームは11ターン目に突入。再び《ファルケンラスの貴種》でアタックに行くが、これもブロッカーに阻まれる。
そして運命の次のターン。安保は11枚目のランドセットから最終兵器《高まる混乱》をX=10でプレイ。
ターゲットは《甲冑のスカーブ》によってライブラリーの薄い野々川だ。
野々川は4マナを浮かせていたため、カウンターの可能性もあったが、どうやら無かった様子。
冨士と野々川が少し会話をしたあと、ライブラリーを全て墓地におき。投了した。
曽根・安保Win!
ダイスロールは岩谷の勝利。しかし後手を選択。
岩谷はコントロールデッキなのだろうか?
しかし最初に仕掛けたのは岩谷。2ターン目に《金切り声のスカーブ》で自分のライブラリーを削り、フラッシュバックを持つ《信仰無き物あさり》を墓地に落とす。
竹内も3ターン目に《礼儀正しい識者》を展開し、ライブラリーを掘り進める準備をする。
岩谷は《金切り声のスカーブ》でアタックし、竹内のライフを18とした後、《暴動の小悪魔》をプレイ。
一方竹内は土地を置くのみ。ターンを返された岩谷はすかさずアタックに行くが、ここで竹内は《ネファリアの海鳶》をプレイし、《金切り声のスカーブ》をキャッチ。そのまま墓地に送り返す。
岩谷は《塔の霊》でドローを進め、竹内も《礼儀正しい識者》を起動し、土地を捨てる。
瞬速クリーチャーで盤面の流れを変えた竹内。
相手のライフを確認した後、まずは《礼儀正しい識者》の能力を使い、クリーチャーを捨てて《人殺しの粗暴者》に変身。
さらに《静かな旅立ち》で《塔の霊》をバウンスし、攻撃に出る。この一撃で岩谷のライフは13まで一気に低下。
さらに竹内ブロッカーの《霊廟の護衛》を戦場に送り出し、盤面をひっくり返す。
続く竹内のターンも勢いは止まらない。
まずは《霧のニブリス》で岩谷の《暴動の小悪魔》をタップしたかと思うと、続けざまに《信仰の縛め》で、再び出てきた《塔の霊》を止める。
そして全軍突撃により岩谷のライフはわずか4に。これは決着が近いか?
しかし岩谷はここで底力を出してくる。自分のターンが回ってくると、土地を置いてターンエンド。
竹内はこの不気味なエンド宣言に疑問を感じつつも、押し切るためにアタック開始。
そしてその予感は当たってしまう。岩谷のハンドから《大笑いの写し身》がプレイされ、《塔の霊》のコピートークンが登場。
さらに《恐慌盲》により竹内の戦力が無力化されてしまい、竹内の《人殺しの粗暴者》が戦闘により一方的に破壊されてしまう。
だが戦力差は依然開いたまま。それをひっくり返そうと岩谷は《高原の狩りの達人》をプレイし、トークンとライフゲインにてライフを6に戻す。
さらに岩谷の《硫黄の流弾》で、竹内の《ネファリアの海鳶》を破壊し、傾いたバランスを徐々に戻していく。
しかし竹内もこのままでは終わらない。
ここまでの戦闘により、竹内の墓地にはクリーチャーが貯まり、ついに切り札である《スカーブの殲滅者》をプレイ。
岩谷は《高原の狩りの達人》を《高原の荒廃者》に変身させ、《霊廟の護衛》を破壊する。それにより竹内の場にスピリットトークンが2体出現。
だが今度は竹内が《ドラグスコルの隊長》でスピリットトークンを強化。
岩谷は結果的に竹内をアシストしてしまう。
岩谷は竹内が操る飛行クリーチャー4体を抑えきれず、投了を選択した。
竹内 1-0 岩谷
岩谷は再び後手を選択。
竹内が3ターン目《礼儀正しい識者》、岩谷がエンド前《熟慮》からの3ターン目《轟く激震》から始まる。
竹内は《ドラグスコルの隊長》を戦場に送り出し、空からビートダウンを開始する。
一方岩谷は《熟慮》フラッシュバック後、《近野の忍び寄り》。竹内はエンド前に《ネファリアの海鳶》とプレイし、戦力を増強する。
その後、竹内は《ホロウヘンジの霊魂》で《近野の忍び寄り》の攻撃を凌ぎつつ戦力を増やすが、岩谷の《硫黄の流弾》で《ドラグスコルの隊長》を破壊される。
さらに岩谷は《大笑いの写し身》で《近野の忍び寄り》をコピー。これによってクロック差は岩谷のほうが上回る。
岩谷はこの2体の《近野の忍び寄り》でアタック。竹内は少し悩むが、これをブロックせずダメージを受ける。これにより竹内のライフは12に。
さらに岩谷は《嵐縛りの霊》《金切り声のスカーブ》を展開し、このまま押し切ろうとする。
だが竹内は温存していた《信仰の縛め》を《嵐縛りの霊》をつけ、全部アタック。
岩谷のライフを6とした。
返しのターン、岩谷はフルアタック。
竹内は《村の鐘鳴らし》を瞬速で召喚し、ブロッカーを作る。これで岩谷の戦力を削るが、まだ岩谷の墓地には《大笑いの写し身》があるので、気は抜けない。
ここで《近野の忍び寄り》のダメージが通り、竹内のライフは8に。
竹内は次の自分のターンに《ネファリアの海鳶》のみでアタック。岩谷は《大笑いの写し身》フラッシュバックで《嵐縛りの霊》をコピーするが、ブロックせずこれを通す。
岩谷のライフは残り4。
岩谷は再び《近野の忍び寄り》でアタック。これを通して竹内のライフも4に。
さらに《信仰無き物あさり》をプレイし、ここで岩谷も《スカーブの殲滅者》を墓地に落とすことに成功する。
この《スカーブの殲滅者》は竹内の《信仰の縛めh》2枚目で止めるが、竹内は不運にも後続や除去カード引き当てることが出来ない。
結局、不死を持つ《近野の忍び寄り》によって戦力を全て削られた竹内は、除去も追加のクリーチャーも引き当てられず、連続土地ドローによって敗北してしまった。
竹内 1-1 岩谷
Game 3
今度は竹内が後手を選択。互いに初手を見て考える。
岩谷はキープだが、竹内は土地が1枚しかなくマリガン。
最初に動きがあったのが3ターン目。岩谷が《暴動の小悪魔》、竹内は《霧のニブリス》からスタートした。
しかし、ここから岩谷の怒涛の攻撃が始まる。
岩谷はまず《炉の小悪魔》で竹内の《霧のニブリス》を除去した後、《ガツタフの羊飼い》を展開しつつ攻撃。
返しのターンで竹内は《ドラグスコルの隊長》を出すものの、岩谷はこれを《静かな旅立ち》で除去しアタック。
さらに《ソンバーワルドのドライアド》を展開。ここで竹内のライフは14。
バウンスをはじめとする除去でほぼ毎ターン《Time Walk》被弾状態の竹内。
ここで竹内はブロッカーを展開したいが、岩谷の墓地には《静かな旅立ち》があり、ブロッカーが意味を成さない。
ブロックをするためには複数のクリーチャーを戦場に送り込む必要があるが、このときの竹内の場には平地2枚、島3枚。
手札には白のダブルシンボルを要求する《忠実な聖戦士》と、先ほどバウンスされた《ドラグスコルの隊長》があるため、どちらか1体しかプレイできない。
さらに岩谷の場には《ガツタフの羊飼い》があるため、このままターンを返すと変身してしまう。
しばらく考えた竹内は、結局ターンエンドで様子を見る選択をした。
それによって岩谷の《ガツタフの羊飼い》は変身。
そして岩谷は当然のごとくフルアタック。竹内は《ホロウヘンジの霊魂》で《ガツタフの咆哮者》を戦闘から取り除き、さらに《ソンバーワルドのドライアド》と相討ちを取って、ダメージを最小限にとどめる。
岩谷は戦闘後、《信仰無き物あさり》でライブラリーを掘り進め、ターンエンド。
ここでなんとかしたい竹内。
《忠実な聖戦士》を戦場に送り出し、チャンプブロックに回る。
だが次のターンに土地を引きこみ、《スレイベンの歩哨》《アヴァシン教の僧侶t》と連続でプレイ。これによって岩谷の《ガツタフの咆哮者》は《ガツタフの羊飼い》に戻った。
ここで時間切れとなり、エクストラターンになる。
最初のターン。岩谷は《ガツタフの羊飼い》と《暴動の小悪魔》でアタック。
竹内は《スレイベンの歩哨》で《ガツタフの羊飼い》を相討ちに取るも、竹内のライフは残り5に。
続く竹内のターン。切り札の《スカーブの殲滅者》と《ドラグスコルの隊長》と連打し、ブロッカーを用意する。
しかしエクストラ3ターン目。岩谷は突然フルアタック。
これを竹内がブロックし、岩谷のクリーチャーが墓地に落ちた。
そして岩谷は引き当てた《硫黄の流弾》を竹内に見せる。
引き分け直前で、竹内のライフを見事に削りきった岩谷の勝利であった。
竹内 1-2 岩谷
岩谷Win!
闇の隆盛プレリリースも2日目となり、参加者も31名と増加。
今回もその対戦の様子を見ていこう。
テーブルの左側に座る石岡は、第5版からマジックをプレイしているベテランプレイヤーだ。
一時期マジックから離れていたが、最近ではプレリリースやFNMなどにも積極的に参加している。
今回は緑黒白の大型クリーチャーデッキを組んできたようだ。
一方テーブル右側の田林。こちらはインベイジョンから始めたプレイヤーで、内輪でカジュアルプレイを中心に行ってきたとのこと。
最近は競技マジックにも参加しており、グランプリトライアルなどに函館から遥々参加している。
今回は闇の隆盛のトップレア《イニストラードの君主、ソリン》入りの青白黒デッキでフィーチャリングテーブルに登場だ。
なお、今回のプレリリースで行われている『人間vsモンスター』イベントで、田林は吸血鬼役となっている。
石岡は人間として生き残れるのか?それとも田林が同胞を増やすのか?
その辺も注目しながら、ゲームの行方を見守ろう。
石岡の先手で開始した第一ゲーム。互いにマリガンは無し。
序盤からひたすら土地を置き続ける石岡に対し、田林は2ターン目《スレイベンの異端者》、3ターン目《息吹のニブリス》とクリーチャーを展開しつつ、ノーガードの石岡に対して攻撃を続ける。
そして田林の4ターン目にはついに《イニストラードの君主、ソリン》が登場。
絆魂持ちの吸血鬼トークンを戦場に送りだして、まずは戦力の増強を行う様子。
5ターン目には全く動きの無かった石岡から《ホロウヘンジの獣》が登場。
なんとか反撃に行きたいところだが、田林は《息吹のニブリス》で攻撃して石岡のライフを12にする。
さらに《縫い師の見習い》と吸血鬼トークンを増やし、戦力差は圧倒的だ。
石岡はその後《ホロウヘンジの獣》で《イニストラードの君主、ソリン》にアタックを試みるが、トークンに阻まれてしまう。
返しのターンに田林は《スレイベンの異端者》《息吹のニブリス》でアタックする.
だがここで石岡は《村の鐘鳴らし》で《ホロウヘンジの獣》をアンタップ。これによって《スレイベンの異端者》を打ち取ることに成功する。
しかし飛行を持つ《息吹のニブリス》は止まらず、石岡のライフは10に。
それでも田林の猛攻は止まらない。
《イニストラードの君主、ソリン》がトークンを呼び、忠誠度を最終奥義使用可能な6とすると、《スレイベンの純血種》をプレイ。さらに戦力は増える一方だ。
さすがに苦しい石岡。
次のドローを見て、それでは解決しないと判断したのか、投了を選択。次のゲームに託すこととした。
石岡 0-1 田林
石岡は続けて先手。しかし初手は土地が1枚しかなく、マリガンで6枚スタートに。
一方田林は即キープを宣言。
石岡は第一ゲームと変わらず土地を並べ続け、5ターン目に《ホロウヘンジの獣》をプレイと、低マナ域のクリーチャーを引けていない。
対照的に田林は順調で、2ターン目《アヴァシンの仮面》、3ターン目《息吹のニブリス》、4ターン目《塔の霊》と展開。
さらに5ターン目には《アヴァシンの仮面》を装備した《息吹のニブリス》と《塔の霊》でアタック。
続いて石岡の《ホロウヘンジの獣》に《罪の重責》をエンチャントするというパーフェクトな動き。
元気の無い石岡は2体目のクリーチャーである《墓耕しのワーム》を陰鬱なしでプレイ。
しかし《ホロウヘンジの獣》は《罪の重責》で無力化されており、依然旗色は悪いまま。
その後田林は飛行軍団で石岡のライフを8まで減らした後、《叫び霊》《上座の聖戦士》を追加。
石岡は《幻月/Paraselene》で田林の《罪の重責》を破壊するも、空からのクロックを防ぎきれない。
結局このまま田林の飛行軍団を対処できず、石岡は投了に追い込まれた。
石岡 0-2 田林
田林Win!
この一戦で、田林は吸血鬼を増やすことに成功。石岡は吸血鬼になってしまった!
その後石岡はデッキの色を変更することに。
このプレリリーストーナメントでは、マッチ間にデッキの変更を行うことができる。
重い緑のカードを抜き、《流城の隊長》《ファルケンラスの貴種》を初めとする、強力な吸血鬼を軸とした赤黒白にデッキを作りかえたようだ。
この吸血鬼化が功を奏したのか、第二試合では対戦相手を速やかに下し、吸血鬼の仲間をさらに増やしたとの話だ。
君主ソリンを操る田林と、新たな吸血鬼として仲間を増やす石岡の今後の活躍を期待したい。
ダイスロールはミウラの勝利。先手を選択。
ミウラは1ターン目から《若き狼》を、続く2ターン目には《血に狂った新生子》を戦場に送り出し、序盤からビートダウンを開始する。
後手のクニシマは静かに土地を並べ、3ターン目に《マルコフに選ばれし者》を出すのみ。クニシマは青黒赤の低速デッキのようだ。
ミウラは3ターン目に《血に狂った新生子》と《若き狼》を攻撃に参加させ、クニシマのライフを16とする。
戦闘後にはさらに2枚目の《若き狼》を、続く4ターン目には《常なる狼》を召喚し、クロックを一気にアップさせる。
防戦一方のクニシマは、4ターン目のミウラのアタックに対し《マルコフに選ばれし者》で《血に狂った新生子》をブロックし、相討ちに取る。
さらにクニシマは自分の4ターン目に《要塞ガニ》で防御を固める。なんとかここを耐え、攻めるタイミングを見極めたい。
しかしミウラの攻撃は止まらない。《常なる狼》で強化されたクリーチャー陣で全員アタック。その後に攻撃が通ったクリーチャーに《野生の飢え》をプレイし、ダメージを増加させる。
これによってクニシマのライフは5に。窮地ではあるが、クニシマのデッキには窮地持ちはいない。
クニシマがさらに防御を固めたいが、出来たのは《スキフサングの詠唱》で《常なる狼》を無力化する程度。そして次のミウラのフルアタックでライフは3に。いよいよ時間は無い。
6ターン目、クニシマは《影の悪鬼》をプレイ。ミウラはテキストを確認すると、少し考えた後、自分のターンのドロー。
ここでやっと4枚目の土地を引き当てたミウラ。《若き狼》2体でアタック。クニシマはこれを《要塞ガニ》と《影の悪鬼》で1体ずつブロックし、片方は不死で+1/+1カウンターが乗る。
ミウラの墓地に《野生の飢え》があるが、使用せずにここは《茜の狼》をプレイ。クリーチャーの数を増やしていく。
次のターン、クニシマは《スカースダグの剥ぎ取り》を戦場に出し、ブロッカー兼《影の悪鬼》の再生コストを用意する。
しかしミウラに《野生の飢え》のフラッシュバックでトランプルを付けられ、敗北は決定…。
…のはずだった。
しかし、ここでまさかの事態が起こる。
次のミウラのターン。ミウラはパワーがマイナス2桁となる《常なる狼》を除く全員でアタック。
クニシマはとりあえず3/3となった《若き狼》を《影の悪鬼》でブロックし、もう一体の《若き狼》を《スカースダグの剥ぎ取り》で、《茜の狼》を《要塞ガニ》でブロックした。
ブロックが成立後、クニシマは《影の悪鬼》の再生コストとして《スカースダグの剥ぎ取り》を生け贄にささげる。
そしてここで《野生の飢え》を使えばミウラの勝ちなのだが、なんと使用せずダメージ解決!
…そう、ミウラは《野生の飢え》のフラッシュバックの存在を忘れていたのだ!
このミウラのミスをきっかけとして、クニシマは攻撃に転じる。
クニシマは自分のターンになると、《予言》で2ドローした後に《戦墓の隊長》を召喚。
さらにこのターンも凌いだクニシマは、次のターンに《影の悪鬼》でアタック。ミウラの手札から《歩く死骸》をゲットすると、すかさずプレイ。
追加で《神聖を汚す者のうめき》をプレイ。地上を《戦墓の隊長》の効果で強化された3/3の壁で固める。
ミウラは《ウルヴェンワルドの神秘家》をプレイ。
次のターンには変身し、《常なる狼》で変身したまま固定されるが、クニシマのゾンビトークンが行く手を阻む。
クニシマはミウラに《野生の飢え》のフラッシュバックに気付かれる前に空から殴らなくてはならない。
次のクニシマのターンには、追加のフライヤーである《カラスの群れ》をプレイ。
さらに次のターンには《神聖を汚す者のうめき》をフラッシュバックでプレイし、地上をさらに固めていく。
一方ミウラは変身済みの《ウルヴェンワルドの根源》で毎ターンアタックするが、トークンで止められ続ける。
この死亡したゾンビトークンは《戦墓の隊長》の効果により、ミウラのライフを削る。
途中、ミウラの《骨までの齧りつき》でライフを戻されるが、その後もクニシマの飛行7点クロックが止まらず、ついにミウラのライフを8まで追い込む。
このまま気がつかなければ…このままなにも引かれなければクニシマの大逆転となるのだが…。
思わぬ1枚のカードで決着がついてしまう…。
ミウラの次のドローは、《野生の飢え》!まさかの2枚目!
さすがにハンドに来てしまっては、無視されるはずはない。
ミウラの《ウルヴェンワルドの根源》がブロックされたトークンを突きぬけ、クニシマの勝利の可能性を粉砕してしまった。
クニシマ 0-1 ミウラ
クニシマが先攻を選択。
本来クニシマのデッキは後手デッキなのだが、ミウラのデッキが序盤から攻めるアグロデッキのため、やむなく先手をとることに。
クニシマは序盤から《銀の象眼の短刀》、《猛火の松明》と装備品を連打。一方のミウラは2ターン目の《血に狂った新生子》からスタート。
ミウラの《血に狂った新生子》は攻撃が通り、3/2にサイズアップ。続けて《村の鉄鍛冶》と順調な滑り出しだ。
一方クニシマは《村の鉄鍛冶》を変身させないよう、自分のメインフェイズに《ネファリアの海鳶》を戦場に送り出す。
ミウラは次のターンに2体を攻撃。サイズの小さい《村の鉄鍛冶》がアタックしてきたことを警戒したクニシマはこの2体を通した。
しかし待っていたのはミウラの《捕食》!これにより4/3に成長した《血に狂った新生子》から一方的にダメージを受け、《ネファリアの海鳶》は破壊されてしまう。
クニシマは《グール呼びの詠唱》で《ネファリアの海鳶》を回収し、5ターン目を終了する。
一方ミウラは攻撃を続け、クニシマのライフは9に。
さらにミウラは《若き狼》《茜の狼》の2体を追加。ターンエンド前にクニシマは《ネファリアの海鳶》を戦場に送り出す。
次のクニシマのターン、《猛火の松明》をプレイするのみで終了。
ミウラは装備しなかったことを疑問に思うも、全軍アタックへ。
クニシマは大きく育ったミウラの《血に狂った新生子》を《捕海》でライブラリートップに返し、《ネファリアの海鳶》で《若き狼》をブロック。
クニシマのライフは残り5とまたもや窮地に。
しかしミウラは攻撃の手を緩めない。《ウルヴェンワルドの熊》を陰鬱でプレイし、4/4クリーチャーを戦場へ。さらにクロックを高める。
その後クニシマは《血の贈与の悪魔》をプレイするも、相討ちとチャンプブロックでジリ貧となってしまう。
次のターンにドローを確認したクニシマは、相手の3/3と4/4を止める手段が無いと判断。そのまま投了した。
クニシマ 0-2 ミウラ
ミウラWin!
ついに始まった闇の隆盛プレリリーストーナメント。記念すべき1日目第1試合はこの2人に来ていただいた。
田中は札幌で競技マジックを長くプレイしている、経験豊かなプレイヤーだ。
最近は学業が忙しく、さらに来年度から就職と、トーナメントの前線からは遠ざかっている。
しかし長年蓄積した経験値は豊富である。先日行われたグランプリ神戸トライアル大会でも見事優勝を勝ち取り、腕前が衰えていないことを証明して見せた。
今回は闇の隆盛の爆弾カード《意思の詐話師》を据えた緑青タッチ赤デッキを見事に組み上げている。カードパワーとプレイングで全勝を目指すことも十分可能だろう。
一方、矢吹はなんと今月マジックを始めたばかりの新人プレイヤーだ。
試合経験はシールド戦を何度やった程度と言う。
しかし矢吹は今回、白の低コストの人間クリーチャーと、《マルコフの刃の達人》を含む赤の吸血鬼と狼、そして火力を組み合わせた白赤アグロデッキを見事に組んできた。
さらに矢吹はこの闇の隆盛プレリリースで行われた『人間vsモンスター』イベントの吸血鬼役でもある。
相手は強敵だが、是非勝利をもぎ取って、吸血鬼を増やして頂きたい。
さあ、勝つのは実戦経験豊富な人間か?それとも新たな力を得た吸血鬼か?
闇の隆盛プレリリース、第1試合開始!
ダイスロールは田中の勝利。先攻を選択。
共に手札を見るや、即キープした。
2ターン目に田中は《夜明け歩きの大鹿》をプレイ。2マナ2/2という緑のクリーチャーの基本スペックを有していながら、生け贄にささげることで《不屈の自然》の効果を得られるという、構築でもチャンスのある優良クリーチャーだ。
一方矢吹は《血に狂った新生子》を戦場に送る。今は2/1と非力だが、一度攻撃が通り続ければサイズアップで相手を圧倒できる可能性を秘めている。赤の除去カードが引けるかがカギになりそうだ。
矢吹は次のターンに《物騒な群衆》を召喚する。《血に狂った新生子》が相討ちを取られたときのケアといったところか。
そして新生子のアタックに対し、田中は《夜明け歩きの大鹿》でブロック。ここで田中は相討ちを取らず、ブロックが成立した後に《夜明け歩きの大鹿》の能力を使い、土地を伸ばしつつ《血に狂った新生子》のサイズアップを阻害することに成功した。
そして第4ターン。マナを伸ばして一足先に5マナに達した田中は、この環境の爆弾カードである神話レア《意思の詐話師》を戦場に送り出す。
このクリーチャーは相手のクリーチャーをタップのみで奪うクリーチャーだが、本人が死亡してもコントロールが戻らないという、非常に強力なカードだ。
コントロール奪取に制限があったり、サイズが1/1と貧弱な点はあるが、ほぼ『死ななきゃ勝ち』級のカードである。
このカードに対する回答が欲しい矢吹。しかし手札に除去カードが無いのか、土地セット後に《アヴァシンの仮面》《うろつく餌食の呪い》を置くのみ。
《血に狂った新生子》でアタックし、田中のライフを18に減らしつつ、《血に狂った新生子》の上にカウンターを2個乗せる。
サイズさえ大きくなればコントロールは奪われない。盤面をガタガタにされる前になんとか決着をつけたい矢吹。
しかし田中は矢吹にターンを返した後、矢吹のアタックに対し、冷静に《意思の詐話師》で矢吹の《物騒な群衆》のコントロールを得る。
さらに田中は《吠え群れの頭目》をプレイしブロッカーを作り出すと、《血に狂った新生子》と相討ち。コントロールを奪った《物騒な群衆》にカウンターを乗せ、反撃の狼煙を上げた。
計画が狂い、一気に劣勢になってしまった矢吹。しかし手札には5枚目の土地が無い。次のターン、矢吹はパワー3の《茜の狼》を追加するのみでターン終了。
だがターンエンド前に田中は《ネファリアの海鳶》をインスタントタイミングでプレイ。この瞬速持ちクリーチャーによって田中がコントロールするクリーチャーは3体となり、《意思の詐話師》で《茜の狼》のコントロールを奪う。
こうなってしまうともう田中を止める者はいない。4体に増えた田中のクリーチャー陣は矢吹のライフを一気に削る。
次のターンに5枚目の土地を引き当てた矢吹だが、半ばあきらめ気味に2体のクリーチャーを戦場に送る。
しかし「お前の物は俺の物」と次々にコントロールを奪う田中。
そのままがら空きとなった矢吹の場にクリーチャーを一気に送り込むと、矢吹は投了を宣言するしかなかった。
田中 1-0 矢吹
サイドボード中、《意思の詐話師》の強さを2人と数人のギャラリー。
除去と戦力増強を同時に行えるコントロール奪取系カードは、構築・リミテッド問わずどの環境でも大抵強い。
しかしそれが神話レアとなると、ここまで強いものかと実感させられる一戦。
その1枚に対抗できるカードは無いかと、矢吹はサイドボードを入念に行う。
一方余裕すら見せる田中は少しサイドボードを見たのみ。このサイドボードの差が今後のゲームにどう影響するのか。
矢吹は先手を選択。少し考えた後、7枚のハンドをキープ。
田中は初手を見るやすぐにキープした。
矢吹は1ターン目から《信仰無き物あさり》でライブラリーを掘り進める。
《入念な研究》が赤になったと思ったら、フラッシュバックがおまけで付いたというこのカード。リミテッドではどうなのだろうか?
さらに矢吹は次のターンに《猛火の松明》をセットし、除去が出来ることをアピール。
一方田中は1ゲーム目と同じく《夜明け歩きの大鹿》を展開し、マナ加速を狙う。
3ターン目は矢吹に動きは無く、田中も《夜明け歩きの大鹿》で矢吹のライフを18にするのみ。
4ターン目には矢吹の場に待望のクリーチャーである《茜の狼》を送り出す。しかし田中は4枚目の土地を置いた後に《捕海》で《茜の狼》をライブラリートップに送り、《夜明け歩きの大鹿》のアタックを通しに行く。
そして5ターン目。ライブラリートップに戻された《茜の狼》を再び戦場に送り出す矢吹に対し、田中がプレイしたカードは《魂を捕えるもの》。
なんと田中のデッキには、クリーチャーを奪うカードがもう一枚あったのだ!
思わぬカードに対処したい矢吹だが、《魂を捕えるもの》はタフネスが3。《猛火の松明》では処理できず、土地を置くのみで終了。
田中は《予言》で手札を補充し、《魂を捕えるもの》でアタック。これが通り、田中は変身を選択。矢吹の《茜の狼》のコントロールを奪う。
さらに《息吹のニブリス》を追加した。
このは《息吹のニブリス》は矢吹の《炉の小悪魔》で除去されるが、行動はそれのみ。
田中は2枚目の《夜明け歩きの大鹿》と《猛火の松明》をプレイし、一気に畳み掛けに行く。
2ターン目からクロックを刻み続けている《夜明け歩きの大鹿》一号機と、奪った《茜の狼》で矢吹のライフを減らす。
結局その後も有効牌の無い矢吹。最後は田中のフルアタックの後、残りライフ2点を《不死の炎》で焼かれてしまい万事休す。
吸血鬼(役)である矢吹の勢力拡大は、田中の《意思の詐話師》《魂を捕えるもの》の2枚によって返り討ちとなってしまった。
田中 2-0 矢吹
田中Win!
ゲーム終了後、田中と矢吹は矢吹のデッキをテーブル上に広げ、組んだデッキの再検討を行っていた。
プレリリーストーナメントでは、マッチの間にデッキを自由に組み替えて良いこととなっている。
カードをいろいろと試してみて、より強いデッキに仕上げることも可能だ。
この2人のように、みんなで相談し合ってデッキを考え、学びあうこともいいだろう。
特に今回のような新環境は手探り状態であるので、皆さんもこの機会に環境理解とスキルアップを目指してみてはいかがだろうか?
今回は、函館から遥々札幌に来ていただいた、小峠のデッキ構築を追いかけてみたいと思う。
小峠は元々札幌でマジックをプレイしていたプレイヤーで、FNMのようなカジュアルなイベントはもちろん、北海道外で行われたグランプリにも参加経験がある。
現在は函館にてマジックを続け、毎週のように札幌に戻ってきては大会に参加するなど、マジックに対する熱意は高い。今や北海道のマジック・コミュニティでは有名なプレイヤーの一人だ。
彼は今回のインタビューに対し、「プレリは初めてのカードばかりだから、いいデッキが組めるとは限りませんよ。」と謙遜しつつも今回の企画に快くOKを出してくれた。それでは彼のデッキ構築をご覧いただこう。
小峠は最初に配布されたブースターパック6つを開封し、手際よく色別に分けていく。 まず最初に彼が行ったのは、デッキの軸となるであろうレアカードの確認だ。
イニストラードからのレアは《心なき召喚》《ムーアランドの憑依地》《ステンシアの血の間》。これといって強力なカードが無く、小峠は残念そうな表情を見せる。
そして肝心の闇の隆盛からは《墓掘りの檻》《流血の呪い》《高まる混乱》。
「これは弱い」と残念そうな小峠。しかし《高まる混乱》はフラッシュバックも含めると大量にライブラリーを削ることのできるカードなので、長期戦ならフィニッシャーとして十分期待できる。
レアが少々残念なら、あとはコモンやアンコモンに期待せざるを得ない。
いくらレアが強くても、結局のところリミテッドでの主役はコモンやアンコモンなのだ。
それでは、小峠のカードプールを見てみよう。
白は《町民の結集》を含めるとクリーチャーは8枚。比較的クリーチャーの質が良い白はイニストラードのリミテッドでは大人気の色である。
今回のカードプールでは威嚇や飛行を持ったクリーチャーが多いので、選択肢としては十分だろう。
小峠は、新たなコンバットトリックである《熟練の突き》にも期待したいとのこと。
青はリミテッドでの前評判の高い《嵐縛りの霊》をはじめとする、飛行クリーチャーが多い色だ。
今回のカードプールも多くの飛行クリーチャーに恵まれており、青をメインカラーとする選択肢もありそうだ。
《高まる混乱》という別な勝ち手段もあるため、構築センスが問われるだろう。
黒は除去や強力なレアクリーチャーが特徴だが、今回のカードプールは理想からだいぶかけ離れたものになってしまっている。
クリーチャーは《神聖を汚す者のうめき》を含めて7枚だが、全体的にカードパワーが低いため、早々に選択肢から外すことにしたようだ。
赤は今回のカードプールで一番枚数の多いカードだ。しかしクリーチャーは8枚に質もそんなに良く無い。
《不死の炎》《燃える油》といった除去があるため、赤は除去を増やす目的でのタッチ使用が考えられる。
緑はクリーチャーの枚数が7枚だが、そのうち1枚は《墓所の茨/Grave Bramble》とガッカリ。早々に候補から脱落した。
カードプールを眺めながらデッキを考える小峠。とりあえずクリーチャーの頭数が揃いそうな白と青でデッキを組むようだ。
デッキの色が決まると、小峠はまず使いたいカードをマナ・コスト別に並べる。それをすることで、どのマナ・コストのカードが少ないのか、または多すぎるのかをチェックし、カードの取捨選択を行うことがやりやすくなる。リミテッドとはいえ、マナカーブに沿って動いたデッキのほうが強いのだ。
また小峠は除去として、赤の《不死の炎》《燃える油》を入れようとも試みた。
しかし今回のカードプールの強みである《ムーアランドの憑依地》の起動コストや、白・青共に多いダブルシンボルのカードをスムーズに出すことを優先し、完全に青白2色でデッキを組み上げることにしたようだ。
そして完成したデッキがこちらである。
今回小峠が組んだデッキは、《嵐縛りの霊》《月鷺》《銀爪のグリフィン》といった飛行クリーチャーが7体、さらに威嚇持ちである《幽体の乗り手》が2枚あり、回避能力持ちが多いのが特徴だ。
さらに《アヴァシンの首飾り》+人間クリーチャーや、《ムーアランドの憑依地》で生み出されるスピリットトークンもあり、長期戦にも強く作られている。
また《高まる混乱》や《スカーブの大巨人》といったマナコストの重いカードや、《ムーアランドの憑依地》のようなマナ喰い虫があるため、土地を18枚と多めに調整されている。 このデッキで小峠は何勝できるのか?この後に行われるトーナメント4回戦に期待したい。
イニストラードは、中世ヨーロッパを彷彿とさせるゴシックホラーの世界観だ。この56番目のエキスパンションには、マジックの生みの親・リチャード・ガーフィルド博士もデザインチームに参加した。狼男達が変身する「両面カード」、クリーチャーが死亡したターンには効果が変わる「陰鬱」など、世界観にマッチさせた新システムが満載でリリースされる。
プレリリースカバレッジは現在鋭意編集中。9月30日の発売日に向けて毎日更新していきます。
発売週の日曜日、10月2日は発売記念パーティー、プレリリースに参加した人もできなかった人も、シールド・ドラフト・リーグで遊びつくそう。
10月末にはゲームデー。今年のハロウィンはいつもより身近に吸血鬼や狼男達があなたを待っている。
さあ、イニストラードの世界に飛び込もう。
このフォーマットは、数多く存在するマジックの遊び方の一つで、2対2の合計4人で行うのが特徴です。2HG: Two Headed Giant(双頭巨人戦)、つまり2人チームでプレイする=「双頭」でライフ30を持つ=「巨人」なわけです。
プレリリースなどで行われている遊び方ですが、イニストラードプレリリースでは特に大盛況でした。朝から昼にかけてのイベント・プレリリースシールドが終わった後、約半数のプレイヤーが続けて2HGに参加していました。
二人一組のイベントですが「おひとりさま」も受付ており、会場内で新しく出来た友達と参加したり、おひとりさま同士で2HGをきっかけに仲良くなったりと、日頃のお付き合いの垣根を越えた選り取り見取りのチームが一風変わったイベントを楽しんでいます。
2HGの観戦記事
最近はグランプリのサイドイベントや、Limitsの予選でも採用されており、昔はプロツアーのフォーマットとして採用されたこともあります。
双頭巨人戦は1チーム2人で行うタッグマッチです。今回行う双頭巨人シールド戦では、1チーム8パックのブースターパックを使用します。この8パックから、40枚以上のデッキを2つ作り、ゲームに使用します。
通常のシールド戦と違う点は、ライフが30点で、毒カウンターは15個で敗北し、ライフと毒カウンターはチーム共用であるということ。そして1マッチ1ゲームのみであるという点です。そのため、サイドボードは使用しません。1回のみの勝負となります。そのかわり、各プレイヤーには一度だけマリガンしても7枚から始めることが出来る、フリーマリガンが可能です。そのため、土地事故を回避したり、積極的なマリガンが可能になりますが、その後も続けてマリガンを行う場合は、通常通り、マリガン1回につき手札が1枚ずつ少なくなりますので、注意してください。
また、多人数戦ではありますが、コマンダー戦とは違い、先攻チームの最初のターンはドローがありません。双頭巨人なので、頭は2つあっても、身体は一つです。つまり、1対1の対戦と同じというわけですね。
対戦は基本的には通常のマジックの遊び方と同じです。各チームは、2人で同時にターンを進行します。プレイヤー一人を対象に取る呪文や能力は、通常通りプレイヤー個人を対象に取ります。ライフは共用ですが、土地から出るマナは共用ではなく、その土地のコントローラーが使用できます。
戦闘はチームごとで行います。例えば、AとBの2人の『チーム1』と、CとDの2人の『チーム2』が対戦しています。Aがコントロールするクリーチャーが『チーム2』を攻撃すると、CのクリーチャーもDのクリーチャーもブロックに参加できます。AがCに攻撃するなどといった、特定のプレイヤーに対して攻撃するわけではありません。
ライフが0になるか、(どちらかが)ライブラリーからカードが引けなくなると、ゲームに敗北します。ここも通常のマジックと同じですね。
双頭巨人戦は、通常のシールドよりもカードが多く、いつもとは違うマジックを楽しむことが出来るのが大きなポイントです。人数と用意するパックが多く必要ですが、非常に面白いフォーマットです。是非皆さんも遊んでみてはいかがでしょうか。
ダイスロールは山田の勝利。山田が先攻。お互いキープ。
このゲームは山田の独壇場だった。2ターン目に《灰口の猟犬》、3ターン目《小村の隊長》、4ターン目《電位式巨大戦車》と展開し、一気に戦場を制圧する。 逢坂は《熟慮》《グール呼びの鈴》をプレイするが、山田のクリーチャー陣にはまったく触れることができない。
結果、そのまま山田のクリーチャーを対処できないまま、ゲームが終了してしまった。
山田 1-0 逢坂
サイドボードで数枚カードを入れ替える逢坂。通常、逢坂のデッキは後手デッキのようだが、速攻デッキの山田に先手を与えるわけにはいかず、先攻を選択した。お互いマリガンは無し。
逢坂の1ターン目《グール呼びの鈴》からスタートした2ゲーム目。山田も1ターン目《無謀な浮浪者/無慈悲な捕食者》という上々の滑り出し。しかしこれはの《静かな旅立ち》でバウンスされ、時間を稼がれる。
山田の2ターン目は《無謀な浮浪者》を再びプレイするのみ。一方、逢坂は《甲冑のスカーブ》で墓地のカードを増やしつつ、ブロッカーを揃えていく。これを突破したい山田は、《エストワルドの村人/エストワルドの吠え群れ》を展開。しかしこれも《感覚の剥奪》で山札に戻されてしまう。
山田の4ターン目は《エストワルドの村人/エストワルドの吠え群れ》ではなく、《電位式巨大戦車》。しかしこれは《グール呼びの鈴》で地道に墓地を肥やした逢坂の《収穫の火》5点で破壊されてしまう。
さらに逢坂は5ターン目に《静かな旅立ち》をフラッシュバックし、《無謀な浮浪者》をバウンス。させられてしまう。時間を稼がれ焦る山田。《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》をプレイするも、土地が4枚で止まってしまう。
逢坂の6ターン目は土地を置くのみ。これにより山田は《エストワルドの村人》《灰毛ののけ者》を変身させ、アタックすることに成功する。さらに《ガツタフの羊飼い/ガツタフの咆哮者》をプレイするが、ここで逢坂、待ってましたと言わんばかりに《霧の中の喪失》でカウンター&バウンス。これでまた時間を稼いでいく。
山田は7ターン目に再び《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》をプレイするが、逢坂の《雲散霧消》で打ち消される。なかなか攻めきれない。
ここで逢坂は《苦心の魔女》をプレイ。追加のブロッカーでありながら、逢坂のデッキのキーカードの一つである《血まみれの書の呪い》をサーチできるカードだ。
返しで山田は《古えの遺恨》をプレイし、《グール呼びの鈴》を破壊する。しかし逢坂はの戦場はすでに《ネファリアの溺墓》が動き始める盤面。山田のライブラリーはどんどん薄くなっている。
そして9ターン目、ついに逢坂のフィニッシャー《アンデッドの錬金術師》が登場。さらに《熟慮》をプレイし、2回呪文プレイを達成。山田の狼男を人間に戻す。
この場をどうにかしたい山田。メインフェイズに《裏切りの血》で《アンデッドの錬金術師》のコントロールを奪う。クリーチャーを1体残して全てアタック。それにより逢坂のクリーチャーがライブラリーから1体落ち、山田は2/2トークンを得る。しかし《アンデッドの錬金術師》ではプレイヤーにダメージは入らない。
その後、逢坂のターンのエンド前に、山田は《アンデッドの錬金術師》に除去を試みるが、その前に逢坂は《ネファリアの溺墓》と《夢のよじれ》で山田のライブラリーを一気に削り、さらに4体のゾンビトークンを得た。地上を固められ、ライブラリーアウトを悟った山田は、すぐに投了を宣言した。
山田 1-1 逢坂
最後のゲームは山田が先攻。しかし山田は6枚スタート。逢坂はキープ。
一気に序盤から攻めたい山田。しかし不運にも2枚森を並べた後、土地が続かない。 一方、逢坂は《グール呼びの鈴》を戦場に置き、いつも通りゆっくりとカードを並べていく。
山田は1ターン遅く3マナに到達し、《果樹園の霊魂》をプレイ。しかし返しのターンに逢坂は《幻影の掌握》でトップへ。これを山田に再び引かせ、土地を引くターンを遅らせるテクニックだ。
山田は5ターン目《果樹園の霊魂》、6ターン目は《エストワルドの村人/エストワルドの吠え群れ》と展開し、遅れを取り戻す。逢坂は《禁忌の錬金術》で欲しいカードを探しに行くと同時に、フラッシュバックカードを墓地へ落としていく。さらに《熟慮》でドローを進める。
6ターン目は逢坂が《静かな旅立ち》で《エストワルドの村人》をバウンスし、2ゲーム目と同様に時間稼ぎに入る。
続くターンの山田は《エストワルドの村人》と《無謀な浮浪者/無慈悲な捕食者》を追加。 エンド前に逢坂は《熟慮》をフラッシュバックし、アドバンテージを得る。
逢坂はさらに《甲冑のスカーブ》で大量のフラッシュバック呪文を落としつつ、《死の重み》で《果樹園の霊魂》を破壊。山田の戦力を削っていく。
そろそろ攻勢に出たい山田は、《交差路の吸血鬼》を戦場へ。これにより大きな壁であった《甲冑のスカーブ》にブロック制限を付け、2体でアタック。逢坂のライフを減らしに行った。逢坂はここが踏ん張りどころ。
9ターン目も山田は《灰口の猟犬》2枚と展開を緩めないが、土地は4枚で止まったままだ。 逢坂は先ほど墓地に落とした《霊炎》をフラッシュバックし、《無謀な浮浪者》を除去する。
10ターン目。山田は全員でアタック。逢坂は《甲冑のスカーブ》で《灰口の猟犬》1体をブロックすることを選択。逢坂のライフを8に減らす。さらに山田は《霊炎》をフラッシュバックし、《甲冑のスカーブ》を除去しようとするが、ここで逢坂の《霧の中の喪失》が刺さる。これにより戦場に残った《灰口の猟犬》がバウンスされ、またもや振り出しに。
山田はこの後もなかなか土地が引けない。《電位式巨大戦車》を追加する。しかし苦しいのは逢坂も同じだ。ドローカードを多く使用したり、自分のライブラリーを削った結果、12ターン目で残りライブラリーはわずか5枚。このままではライブラリーアウトデッキが、ライブラリーアウトで負けてしまう。
山田の《電位式巨大戦車》を一度《静かな旅立ち》フラッシュバックで戻し、次のターンに再び出てきた《電位式巨大戦車》は《収穫の火》で破壊される。その後、山田は《ただれ皮の猪》を陰鬱状態でプレイすることに成功するが、逢坂も《硫黄の流弾》を陰鬱状態でプレイ。盤面のバランスがまたもや元に戻る。
14ターン目に待望の5枚目の土地が引けた山田。ここで《クルーインの無法者/クルーイン峡の恐怖》をプレイするが、これまた逢坂の《雲散霧消》。逢坂は山田のデッキの対抗策を全て引いている様子。
そして逢坂の14ターン目。待望の《ネファリアの溺墓》を引き当てる。その後《血まみれの書の呪い》、2枚目の《ネファリアの溺墓》と引いた逢坂が、山田のクリーチャーを完封し、さらにライブラリーも削りきることに成功。逢坂は土壇場での勝利をもぎ取ったのだ!
このとき、逢坂の残りライブラリーは2枚だった。
山田 1-2 逢坂
坂口と渡邊がマリガンを選択。渡邊と松井が勢いで先手を選び、2HGの第2ラウンドが始まった。
序盤のクリーチャー展開は渡邊が《アヴァシン教の僧侶》《物騒な群衆》と続き、松井が《ハンウィアーの砦守り/ハンウィアーの災い》で、渡邊・松井チームからプレッシャーをかける。
返しのターンに江口はゆっくりしていられないと《夜明けのレインジャー/黄昏の捕食者》をプレイし、渡邊・松井に対抗する。しかし松井は《硫黄の流弾》で江口の《夜明けのレインジャー》を即時除去にかかった。渡邊のアタックだけが進む。江口と松井はお互いに赤緑だが、色に似合わずおとなしめの展開だ。
後手後手の対応を強いられている坂口・江口はクリーチャーを何とか展開したい。ここで江口は《ケッシグの狼》に《猛火の松明》を装備させるが、これも松井の《霊炎》で除去されてしまう。
松井は《ケッシグの狼の地》を加え、渡邊の《物騒な群衆》を強化する。しかしそうはさせまいと坂口がこれを《叱責》で破壊。坂口はこれまで土地以外のパーマネントを展開せず、完全に受けの姿勢を貫いている。
順調に土地を伸ばす坂口・江口は、松井の《ケッシグの狼の地》が長く戦場に居続けるのは良くないと判断し、江口が《茨潰し》でこれを破壊した。そしてようやく坂口が最初のクリーチャーである《吸血鬼の侵入者》をプレイした。
松井が《根囲い》をプレイし、続いて《アヴァブルックの町長/吠え群れの頭目》を戦場に送り込んだ。両チームともアタックに行くこと無く、クリーチャーの睨み合いが続く。
江口が《ただれ皮の猪》をプレイし、《猛火の松明》を装備する。江口にとって3体目にあたるこのクリーチャーだが、流石にこれは直ぐに除去されなかった。
しかし返しのターン、松井が満面の笑みをたたえて《月霧》をプレイする。自身の2体のクリーチャーが《ハンウィアーの災い》、《吠え群れの頭目》にそれぞれ変身し、《ハンウィアーの災い》が6/6と、いきなり大きなクロックが生まれた。さらに《吠え群れの頭目》で狼トークンが戦場に出る。
とりあえず松井のコントロールする狼男達を何とかしたい坂口・江口。じっくりと相談して《猛火の松明》を渡邊の《アヴァシン教の僧侶》に打ち込むが、渡邊は《勇壮の時》でこれに対応。仕方なく坂口は《静かな旅立ち》で《吠え群れの頭目》と《ハンウィアーの災い》を松井の手札に戻した。
松井は戻された《アヴァブルックの町長/吠え群れの頭目》と《ハンウィアーの砦守り/ハンウィアーの災い》を再びプレイし、トークンで攻撃して再び変身を期待しながらターンを渡す。
対する坂口は《縫い師の見習い》を、江口は《暗茂みの狼》をそれぞれプレイしてターンを終える。一時的に渡邊・松井の狼男達の脅威は凌いだものの、坂口・江口は今はまだ上手く攻め込めない状況だ。しかし渡邊は《死体の突進》で坂口の《吸血鬼の侵入者》を除去することで、坂口・江口の攻め手を作らせない。
ターンが進みつつも松井の狼男達に反転させないよう、江口は《夜の犠牲》を渡邊の《アヴァシン教の僧侶》に打ち込む。
狼トークンと《ハンウィアーの砦守り》でブロックされた江口の《暗茂みの狼》は、自身の能力と《レインジャーの悪知恵》で5/5になるも、結局狼トークンのみをを死亡させるに止まった。その戦闘終了後に、江口は陰鬱能力で+2/+2された《ただれ皮の猪》を追加し、坂口が《モークラットのバンシー》で松井の《アヴァブルックの町長》を除去する。
松井はずいぶんと寂しくなった自身の戦場に《骨塚のワーム》を2体送り込む。現在のサイズは4/4が2体だ。渡邊は《石のような静寂》《堀葬の儀式》と続けて《アヴァシン教の僧侶》を戦場に戻し、守りを固めながら、一進一退の攻防が続く。
ここで坂口が《深淵からの魂刈り》をプレイし、一気に盤面の掌握を決めに掛かった。
守りを固めたい渡邊は、さらに《肉切り屋のグール》《村の食人者》を戦場に追加する。松井が再度満面の笑みをたたえながら《ケッシグの狼の地》を手札からプレイし、《骨塚のワーム》1体だけで攻撃。江口は一瞬マズいという表情を浮かべながらも《暗茂みの狼》でこれと相打ちを選んだ。しかしここから坂口・江口側の《深淵からの魂刈り》が機能し始め、松井のもう1体の《骨塚のワーム》を除去にも成功する。
続いて坂口は《グール起こし》を墓地からのボーナス無しで戦場に出し、盤面の掌握に拍車をかける。先程までは松井と江口の間が主戦場だったが、今は坂口と渡邊の間にクリーチャーが並び、こちらが主戦場になった。江口は《霊炎》フラッシュバック込みで渡邊の《アヴァシン教の僧侶》を除去。《深淵からの魂刈り》の能力でさらに渡邊の《村の食人者》を除去する。流石、神話レアパワーと言った所か。稼ぎ出すアドバンテージが凄まじいことになり始めている。
渡邊は《肉切り屋のグール》で攻撃宣言。これを坂口は《グール起こし》でブロック。松井が再度引き込んだ《ケッシグの狼の地》で《肉切り屋のグール》を+2/+2してこれをサポートする。坂口と江口は良く相談して、《グール起こし》を《縫い師の見習い》で生贄にした。
松井は《森林の捜索者》で《骨塚のワーム》を手札に戻す。
坂口は《幽体の飛行》を《モークラットのバンシー》に付け、このターンに12点もの大ダメージをたたき出す。ずっと30のままだった渡邊・松井のライフが初めて大幅に削られた。
渡邊は何やら悔しそうな表情で引いたカードを見つめる。松井は先程手札に戻った《骨塚のワーム》と《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》をプレイし、とにかくクリーチャーの頭数を増やした。これで残り8まで減らしてある坂口・江口のライフに訴えかけようとしている様子だ。
渡邊は《堀葬の儀式》のフラッシュバックで《肉切り屋のグール》を戦場に送り出し、《忌まわしきものの処刑者》で坂口の《ファルケンラスの貴族》を指定。坂口は《縫い師の見習い》で《ファルケンラスの貴族》を生贄に捧げ、きっちりと《深淵からの魂刈り》で得られるアドバンテージを忘れない。横に広げようと画策した松井の《骨塚のワーム》はあえなく墓地送りとなってしまった。
再び攻勢に出た坂口の攻撃により、2ターン前まで30対8だったライフは、現在10対10まで拮抗している。さらに勢いに乗りたい坂口は《閉所恐怖症》で、松井の《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》を封じにかかる。
ここで渡邊は《戦慄の感覚》で江口のブロッカーを退けようとする。松井は攻撃に行った《森林の捜索者》を《ケッシグの狼の地》で全力で強化するも、これを江口は《蜘蛛の掌握》+《ただれ皮の猪》で相打ちに討ち取る。その後渡邊が《邪悪な双子》をプレイし、コピーは勿論《深淵からの魂刈り》を指定する。デーモンでは無い坂口の《モークラットのバンシー》を除去した。
松井の場には綺麗さっぱり何も無くなり、江口は《帰化》で《石のような静寂》を破壊し、装備品である《木の杭》を《ただれ皮の猪》に装備する。坂口・江口のフルアタックでは《深淵からの魂刈り》と《邪悪な双子》が相打ちとなり、渡邊・松井の残りライフを4まで減らした。
しかしここで制限時間が過ぎた。渡邊・松井は勝利への望みを託して、松井が手札に温存しておいた《ホロウヘンジのゴミあさり》と《ソンバーワルドの蜘蛛》を展開し、勝ちへのシナリオを諦めていない。
どちらが勝ってもおかしくない状況で迎えた渡邊・松井のラストターン。松井のフルアタックに満を持してマナを注いだ《ケッシグの狼の地》が《ホロウヘンジのゴミあさり》に+8/+8の修正を加え、トランプルダメージが坂口・江口ライフを削り切った。
長い長い戦いの末、勝負を行方を分けたのは2枚目の《ケッシグの狼の地》であった。
江口「1枚目の《ケッシグの狼の地》は割れたけど、まさか2枚入っているとは・・・」 坂口「とても長かったから、途中で2枚目の《ケッシグの狼の地》を見た時、Geme2をやっているのかと思いました。でも考えてみたら2HGだから一本勝負なんですよね」
互いの知恵と直感と手札の総力戦を制したのは渡邊・松井の渡邊・松井。両チームとも次のラウンドコールを聞きながら、力を出し切った表情で礼をして席を立つ。4名それぞれその横顔は高揚感に満たされていた。
坂口・江口 0-1 WIN 渡邊・松井
いつもプレリリースシールドに加え、オープンデュエルを楽しんでいる池田が昨日引き当てたデッキは、白緑の人間ビートダウンデッキだ。
オープンデュエルでは付属のブースターパックを追加してデッキを強化しながら戦う事が出来る。しかしエントリーセットの追加パックからはデッキに一枚も入らなかったとこぼしていた。基本地形の構成を少し変えたという彼の2日目のデッキは、5戦全勝へと大手を掛けることが出来るだろうか?
対する権藤は2日目の今日、オープンデュエルにたった今エントリーしたばかりだ。引き当てたデッキは青赤の自身のライブラリーを削りながらフラッシュバックをする墓地利用デッキで、筆者もオープンデュエルで使用したが、なかなかテクニカルな動きをする面白いコントロールデッキだ。
両者共にキープを選択し、和やかにGame1が始まった。
池田のスタートは《隊商の夜番》で《平地》を手札にいれ、《小村の隊長》に続けるという順調な滑り出しだ。
しかしここでアクシデントが権藤を襲う。後手であるのを加味して《山》2枚でキープした初手から全く土地を引かなかったのだ。
土地が止まってしまった権藤を尻目に、池田は《無私の聖戦士》《物騒な群衆》×2と後続を続けて強力なビートダウンを披露する。
権藤がようやく3枚目の土地を手に入れるも、残念な事にこれは《山》であった。悔しそうな表情なままターンを渡すしか無い。
池田は手札に《剛力化》と《猛火の松明》を抱え、少し考えた後フルアタックをする。《無私の聖戦士》を生贄に捧げ、一気にクロックを加速すると、未だ土地の引けないままの権藤は投了を余儀なくされた。
池田 1-0 権藤
池田「パックから開けたばかりのエントリーセットは土地が寄っているので、しっかりシャッフルした方がいいですよ」
権藤「本当、そうみたいですね…」
権藤はそのまま追加のパックを使わず、念入りにシャッフルを繰り返してGame2に望んだ。
両者土地が足りずマリガンを選択。池田のみがダブルマリガンとなった。
先程は土地がたったの《山》3枚のまま負けてしまった権藤。今度は《島》を置いてから《夢のよじれ》をプレイして、墓地を肥やしながらの良いスタートとなった。
池田は《森》《アヴァシンの巡礼者》という、ダブルマリガンからは絶好のスタートを切っている。
ニコニコしながら自分の墓地を増やす権藤は、さらに《燃え立つ復讐》をプレイし、フラッシュバックからの盤面制圧力に期待を寄せる。
しかし池田は続けて《物騒な群衆》、《上座の聖戦士》、《猛火の松明》とダブルマリガンからとは思えないような早い展開を見せる。こちらの池田もニコニコ顔では負けていない。
そして池田は《無私の聖戦士》を追加して果敢に攻めるも、権藤が《収穫の火》で《上座の聖戦士》を除去する。しかし《物騒な群衆》に+1/+1カウンターが3つ載ってしまい、クロックは依然大きいままだ。さらに池田は《翡翠の魔道士》を戦場に追加した。
なんとかやり過ごしたい権藤は+4/+4修正された《ガイアー岬の災い魔》を戦場に出すが、なんと池田のトップデッキした《大物潰し》がこれに刺さり、除去されてしまう。
悔しい表情の権藤は《静かな旅立ち》をフラッシュバックさせて盤面をリセットしようとしようとするが、息が切れない池田の猛攻に追いつくことが出来ずに押し切られてしまった。
池田 2-0 権藤
池田「《大物潰し》の今引きが強かったね。だけどこちらは勝っても負けても早いデッキなので…」
権藤「やっぱりパックを追加してみないとダメかな?」
コンテニュアスシールドのように、このままリーグにも移行出来るのが今回のオープンデュエルの特徴だ。和気藹々とした雰囲気と、レベルアップしていくデッキに愛着が湧くのが醍醐味のオープンデュエル。次回はあなたも参加してみてはいかがだろうか。
日曜日のプレリリースシールドでは、2名の全勝者が出ました。 そのうちの一人、山田育さんにインタビューしてみました。
山田さんのデッキは第一回戦のレポートで紹介しましたが、レアカードの人間が大量に入ったデッキ。筆者が全勝候補と予想しましたが、予想通り圧倒的な強さを見せつけました。 そのデッキの全貌を明らかにしたいと思います。
――全勝おめでとうございます。
山田「ありがとうございます。」
――今回はどんなデッキを組みましたか?
山田「人間とスピリットが戯れる、夢の国のようなデッキでした。
3マナ域の回避能力を持つクリーチャーが多く、さらに人間のレアが5枚も入っていたのが強かったです。
1~2ターン目はマナ加速を中心としたカードがあり、3マナから攻撃に行けるので、相手の変身を阻止しつつ、3マナ域を連打する強い動きが出来るのが特徴です。
クリーチャーを連打できれば、除去はそこまでいらなかったです。赤は抜いても良かったかもしれません。」
――今日のシールド戦で、特に活躍したカードはありましたか?
山田「レアの人間はどれも強すぎますね。特に《ケッシグの檻破り》はずば抜けてます。あえて手札に温存し、ある程度クリーチャーを墓地に落としてから使うと、相手が絶望しますね。」
――イニストラードのシールドの特徴を教えてください。
山田「装備品が強いですね。《アヴァシンの仮面》は特に活躍してくれました。
あと人間クリーチャーは、《アヴァシン教の僧侶》でタップされなかったり、《信仰の縛め》が効かなかったりと、意外とメリットが多いですね。
一方、人間以外のほうが単純に強いですが、《大物潰し》などの除去もあるので、安定性は人間のほうが上だと思います。」
――ありがとうございました。
フューチャーテーブルにつくや否や、「デッキ弱いですよ~」とお互いに言いあうところからスタートしたこのマッチ。しかし、どちらも2戦2勝という2人。マジックは決してカードパワーだけではなく、構築能力やプレイングスキルも重要であるということを示していると思う。ここで勝利し、全勝にリーチがかかるのはどちらか?
先攻は池田。お互いキープ。池田は2ターン目に《修道院の若者/不浄の悪鬼》をプレイし、次のターンにすぐ変身させる。そして追加の《修道院の若者/不浄の悪鬼》をプレイするという『悪鬼ビート』を見せつける。一方、木村は《礼儀正しい識者/人殺しの粗暴者》をプレイし、ゆっくりとした立ち上がり。
しかし池田は隙を与えない。土地は2枚でストップしているも、ここで強力神話レア《月皇ミケウス》をX=1で戦場へ。プレッシャーを与えていく。
木村は《礼儀正しい識者》でクリーチャーを捨て、《人殺しの粗暴者》に変身させた後、その墓地に捨てた1枚を追放して《収穫の火》で《月皇ミケウス》を除去。しかしそれ以上に池田の3/3二体が止まらない。気がつくと木村のライフは危険域だ。
そして5ターン目。池田は土地を3枚目の土地を置いて、アタックするのみ。 木村は再び《礼儀正しい識者》を《人殺しの粗暴者》に変身後、攻撃。それに《勇壮の時》をプレイして、なんとか一矢報いようとするが、池田の《硫黄の流弾》がそれを許さなかった。
ブロッカーすら用意できない木村は、ここで投了を宣言する。
木村 0-1 池田
池田はサイドボードなし。一方木村は入念にサイドボードを選ぶ。木村は後手デッキのようだが、池田の速さを見て先攻を選択。
その先攻の木村は2ターン目に《ルーデヴィックの実験材料/ルーデヴィックの嫌悪者》をプレイ。さらに3ターン目に《片目のカカシ》と、地上を固めていく。先ほどは池田に好き勝手させられた分、今回はしっかりコントロールしていきたいところ。
一方池田の初手は《銀筋毛の狐》。3ターン目に《礼拝堂の霊》、4ターン目に《スレイベンの歩哨/スレイベンの民兵》と展開するが、木村の防御が固く、なかなかダメージが通らない。その上木村の《ルーデヴィックの実験材料》の上にはカウンターが乗っていき、最速で次のターンには孵化する予定だ。
しかし5ターン目、木村は《上座の聖戦士》を追加し、2マナを浮かせてターンエンドに留まる。時間の無い池田は《銀筋毛の狐》に《幽体の飛行》をエンチャントし、さらに《幽体の乗り手》を追加。飛行軍団を作り上げてアタックする。
しかし、ついに6ターン目に卵が孵化してしまう。この13/13という超大型クリーチャー《ルーデヴィックの嫌悪者》が《上座の聖戦士》と共に池田に襲いかかり、池田のライフが7に低下。しかしその際にブロックに回った《幽体の乗り手》が墓地に落ち、これにより《スレイベンの歩哨》が《スレイベンの民兵》に変身する。
その後、《スレイベンの民兵》のみで攻撃し、反撃のチャンスを窺うが、木村はその芽を摘む《信仰の縛め》。
木村 1-1 池田
木村は軽くサイドボードを確認するのみ。逆王手をかけられた池田はサイドボードを見る気が無い様子。このメインデッキが最強ということなのだろう。そして速攻デッキの池田は先攻を選択。池田は不運にもトリプルマリガンで4枚スタート。一方木村はキープ。
池田は《島》2枚から、初手は2ターン目《継ぎ当ての翼》。一方木村は《銀筋毛の狐》からのスタート。そこから池田は土地が止まり、クリーチャーが用意できない。木村は《銀筋毛の狐》で攻撃を続ける。
4ターン目、やっと《ゆらめく岩屋》を引き当てた池田。白マナを捻出し、《銀筋毛の狐》をプレイしてブロッカーを用意。だが木村は飛行クリーチャーである《礼拝堂の霊》。さらに次のターンには《電位式巨大戦車》と展開していく。
土地が3枚で止まっており、さらにメインカラーである白がほとんど出ない池田は、《無私の聖戦士》《銀の象眼の短刀》を追加するのみ。
木村の6ターン目。戦場に《空翔ける雪花石の天使》をプレイし、最後の仕上げにかかる。 池田は天使に《信仰の縛め》をエンチャントするが、3マナでは出来ることも限られてしまう。
次のターン、木村は《銀筋毛の狐》で《信仰の縛め》を破壊。池田は《空翔ける雪花石の天使》が攻撃に参加したことを確認すると、無念の投了を選択した。
木村 2-1 池田
プレリリース2日目の1回戦目は、札幌のマジックコミュニティではお馴染みの2人に来ていただいた。 どうやらここ3連続1回戦目にマッチアップされているようで、「またお前かー!」とお互いに談笑している。 共にマジック歴も長く、大会でも上位に入る実力者。どのような名勝負になるか、期待して見守りたい。
しかし、その不安は見事に的中してしまう。先攻の山田は1ターン目からマナクリーチャーである《アヴァシンの巡礼者》というロケットスタート。さらに2ターン目には《教区の勇者》と《アヴァシンの仮面》、3ターン目には《教区の勇者》に《アヴァシンの仮面》を装備してアタックと、シールドデッキとは思えない流れるような動き。一方で千は1ターン目《猛火の松明》、2ターン目に《とがった三つ叉》と、装備品は出るが、肝心のクリーチャーが出てこない。さすがにこの状況に対し、「えー、わかんねー」「お前はやっかいだからなぁ」と弱気の発言がちらほら。
山田の猛攻はその後も止まらない。4ターン目には強力レア《ケッシグの檻破り》が登場。さらに《教区の勇者》にカウンターが乗り、装備品を含め3/4に。これがアタックして千の残りライフは15になった。
「これヤバくね?」と言う千。《ケッシグの檻破り》は強いが、それ以上に無防備ってレベルじゃない千の場。彼は防御を固めるために、初クリーチャーである《霊廟の護衛》を召喚。とりあえずこの場をつなぐこととした。
しかし山田はさらに《夜明けのレインジャー/黄昏の捕食者》を追加。またもやレアの人間クリーチャーだ。これにより《教区の勇者》はさらに4/5に。これが攻撃して、千は《霊廟の護衛》でブロック。千はトークンを2体戦場に場に出し、ブロッカーを増やした。
だが、山田の戦場に並ぶ3体のレアカードに千の心配は尽きない。千はトークンに《猛火の松明》を装備させ、《夜明けのレインジャー》を破壊する。さらに《ハンウィアーの砦守り/ハンウィアーの災い》を戦場に送り出し、防御を固めるしかないようだ。
これにより山田の墓地に初のクリーチャーが落ち、《ケッシグの檻破り》の本領発揮だ。 山田の6ターン目。《アヴァシンの仮面》は《ケッシグの檻破り》につけ、さらに《月桂樹の古老》が戦場に。なんと4枚目のレアの人間クリーチャーだ!これで《教区の勇者》は4/4となり、さらに盤面が強固になっていく。ホクホク顔の山田に対し、千の顔には絶望しかない。
その後、山田の戦場には合計6体のクリーチャーが並んだ。《月桂樹の古老》によりブロックされなかったクリーチャーが+6/+6となる盤面を作った山田。千にはそれをどうにかするカードはなく、どうしようもないと判断したのか、投了を選択した。
山田 1-0 千
お互い入念にサイドボードカードを確認。
すると山田がとある重要なことに気がついたようだ。
山田「あ、俺のデッキのレア、全部人間だ。」
千「ふざけんなー!」
ちなみに山田のサイドボードにあるレアの人間は、高額レアと話題の《瞬唱の魔道士》2枚と、一部のプレイヤーから人気の《研究室の偏執狂》だ。さらにメインデッキには《扇動する集団/野生の血の群れ》するまである。今日の全勝デッキの最有力候補かもしれない。
千が先攻を選択。後手の山田は6枚スタート。
1ゲーム目はブン回りだった山田。今回はゆっくりと2ターン目《銀筋毛の狐》、3ターン目《夜明けのレインジャー/黄昏の捕食者》と展開。それでもレアカードをプレイするところは流石と言ったところか。 一方もう後が無い千、2ターン連続山をセットすると、3ターン目に表情が曇る。どうやら土地が引けていない様子。さらに次のターンも土地が無く、ディスカードしてしまう。
そんな千と対照的に、山田の引きは絶好調だ。千が呪文をプレイできなかったため、《夜明けのレインジャー》は《黄昏の捕食者》に変身して攻撃し、さらに《月桂樹の古老》を追加。またレアである。
千の5ターン目。やっと平地を引き当て、《信仰の縛め》を《黄昏の捕食者》にエンチャントする。しかし山田は《銀筋毛の狐》をコントロールしており、あまり意味は無さそう。 だが山田のプレイはその上を行った。《黄昏の捕食者》以外でアタックし、さらに《果樹園の霊魂》と《隊商の夜番》をプレイし、1ターンに呪文を2回プレイすることで《黄昏の捕食者》を《夜明けのレインジャー》に戻すことに成功する。これにより、《信仰の縛め》を逆に利用し、パワーとタフネスを高めるボーナスを得に行ったのだ。
絶体絶命の千。6ターン目に彼が出来ることは、何もしないこと。 《夜明けのレインジャー》を《黄昏の捕食者》に変身させるだけしか出来なかった。 山田は《銀筋毛の狐》で《信仰の縛め》を破壊し、《黄昏の捕食者》を攻撃可能にすると、全員一斉攻撃。土地事故という不運に襲われ、山田のレア人間軍団を防ぐ手立ての無い千は、静かにカードを片づけることしかできなかった。
山田 2-0 千
今日のプレリリースシールドでは、2名の全勝者が出ました。そのうちの一人、千葉昌生さんにインタビューしてみました。
千葉さんのカードプールには、両面カードとフォイルカードのレアカードを含み、なんと合計9枚のレアカードがあるとのこと。大量のレアカードによって相手を押しつぶし続けた彼は、まさに今日の勝ち組と言えるでしょう。
――全勝おめでとうございます。
千葉「ありがとうございます。」
――今日のシールド戦で、特に活躍したカードはありましたか?
千葉「《血統の切断》3枚(その内、1枚がフォイルカード)です。これのおかげで相手のレアがゴミのようでした。あと1ターン目に《流城の貴族》を出したら、それだけで勝ちました。特に緑白系のデッキは、序盤のクリーチャーが人間であることが多いので、ほとんどブロックされません。一方、黒相手ならブロックされることがありますが、その色にはデッキに入る軽いクリーチャーが少ないので、サイドアウトはしませんでした。」
――今回はどんなデッキを組みましたか?
千葉「赤緑タッチ黒です。黒は《血統の切断》3枚と《死の重み》1枚の4枚だけです。両面カードも多く、どれも強かったですね。しかし、2マナの《村の鉄鍛冶/鉄牙》《ガツタフの羊飼い/ガツタフの咆哮者》は、2~3点のダメージを与える除去が多い環境なので、意外と破壊されやすかったですね。しかし3マナ以上の両面カードはどれも強く、除去されにくいのがいいですね。デッキのマナカーブも比較的きれいなので、プレイもしやすかったです。シールドらしい、カードパワーデッキですね。まさに全勝に相応しいデッキだと思います。」
――ありがとうございました。
今日のプレリリースシールドでは、2名の全勝者が出ました。そのうちの一人、永井竜太さんにインタビューしてみました。
永井さんのデッキは、1マナのカードが8枚と、全体的にマナコストの低いカードが多いデッキです。特に強力なレアは無かったとのことでしたが、その中で全勝をつかみ取ることが出来た要因は何だったのか?是非聞いてみましょう。
――全勝おめでとうございます。
永井「ありがとうございます。」
――今日のシールド戦で組んだデッキの特徴を教えてください。
永井:低マナ域が多かったので、それを多く使ってテンポ勝ちを目指しました。デッキのカギは《スカースダグの高僧》で、これと《宿命の旅人》や《霊廟の護衛》といった組み合わせもあり、非常に強かったです。やはり生贄にするカードが多いと、弾には困りませんでしたね。その一方、《ハンウィアーの砦守り/ハンウィアーの災い》といった、序盤に出てくるタフネスの高いカードが弱点です。」
――今日のシールド戦で、特に活躍したカードはありましたか?
永井「《宿命の旅人》と《無謀な浮浪者/無慈悲な捕食者》ですね。特に先攻1ターン目の《無謀な浮浪者》は非常に強力で、次のターンにはほぼ確実に変身します。あまり1ターン目にプレイする人が少なかったので、使いやすかったですね。後半に出しても変身するチャンスは多いです。」
――ありがとうございました。

第二開戦は、なんと会場にてその場でチームを組んだ磯野&森と、FNMで知り合って今回チームを組んだ石岡&田中のチームだ。共に会場で即席で組んだチームだが、共に1回戦を勝っている。その調子で全勝を目指してほしい。
ダイスロールで勝ったのは石岡・田中。ここは先攻を選択。マリガンチェックは磯野と田中がマリガンを選択。田中はフリーマリガンを7枚でキープしたが、森は6枚スタートになってしまった様子。
先に動いたのは石岡・田中。2ターン目にに石岡が《錯乱した助手》、田中が《小村の隊長》をプレイ。石岡は青白デッキ、田中は緑赤の人間デッキか。返しのターン、磯野が《精鋭の審問官》、森が《不可視の忍び寄り》をプレイする。磯野は白を軸としたデッキ、森は青黒デッキのようだ。
3ターン目、土地が出せない石岡が《猛火の松明》で《精鋭の審問官》を除去。田中の《小村の隊長》で攻撃するが、これは《不可視の忍び寄り》がチャンプブロックした。その後田中は《ケッシグの狼》を追加し、攻撃の手を緩めない。
磯野・森の3ターン目、磯野は《物騒な群衆》を展開した後に《隊商の夜番》で土地をサーチ。森は先ほど墓地に置かれた《不可視の忍び寄り》を追放して《縫い合わせのドレイク》をプレイ。先ほどのブロックはこれを狙っていたようだ。
続く4ターン目。石岡・田中は少し相談した後、田中が《隊商の夜番》をプレイし、森をサーチ。石岡は《弱者の師》をプレイして終了。一方石岡・田中は、磯野が《スレイベンの歩哨/スレイベンの民兵》を、森は《神聖を汚す者のうめき》でゾンビを2体戦場へ送り出す。地上を固めた後、森の《縫い合わせのドレイク》で空からアタックを開始する。
しかし次のターン、石岡の《閉所恐怖症》によってドレイクは残念ながら除去。さらに田中は《ケッシグの狼》で攻撃し、磯野の《物騒な群衆》と相討ち。それによって磯野の《スレイベンの歩哨》が《スレイベンの民兵》に変身してしまうが、田中は《ソンバーワルドの蜘蛛》が陰鬱でカウンター2個乗って戦場へ。単純にサイズは蜘蛛のほうが上だ。
返しの磯野・森のターン、森は《飢えへの貢ぎ物》を田中にプレイ。この生け贄の要求に対し、田中は《小村の隊長》を生け贄に差し出す。磯野は《スレイベンの歩哨/スレイベンの民兵》をもう一体追加し、攻撃せずにターンを終了する。
6ターン目。石岡の「驚いてもらいましょう」の声を合図に、田中は《異教徒の罰》をプレイ。磯野と森は「またかよ」とうんざりした様子。どうやら前のゲームで他のチームに見せつけられている様子。さらに石岡は《秘密を掘り下げる者/昆虫の逸脱者》と《礼拝堂の霊》を追加し、空からの攻撃を準備する。
磯野・森は少し相談した後、ゾンビトークン2体と《スレイベンの民兵》で攻撃する。この明らかに不釣り合いなアタックに警戒しながらも、《礼拝堂の霊》と《ソンバーワルドの蜘蛛》でブロックする。この一見愚かなチャンプアタックだが、その真意はアタックしなかった《スレイベンの歩哨》の変身、そして森の手札からの1枚が全てだった。
《深淵からの魂刈り》
この神話レアによって盤面のバランスは一変する。陰鬱による《深淵からの魂刈り》の誘発型能力で、《ソンバーワルドの蜘蛛》を破壊。大型の飛行クリーチャーを得た磯野・森は制空権を手にする。
この状況を見る限り、磯野・森に流れが来ているように見える。しかし石岡・田中は解決策を持っていた。それが石岡の《大物潰し》。この一枚で《深淵からの魂刈り》を破壊し、ピンチから脱出する。
盤面をイーブンに戻された磯野・森。問題のエンチャントである《異教徒の罰》は《銀筋毛の狐》で破壊し、さらに磯野が《暗茂みの狼》をプレイ後、全員アタック。しかしこれは田中の《待ち伏せのバイパー》が《スレイベンの民兵》の行く手を阻む。戦闘後に森は《神聖を汚す者のうめき》をフラッシュバック。磯野は《上座の聖戦士》を追加。この時点のライフは磯野・森が32、石岡・田中が21。
8ターン目。磯野・森のターン。田中は《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》、石岡は《霊廟の護衛》をプレイし、さらに《弱者の師》の効果で1枚カードを引く。《礼拝堂の霊》でアタックし、飛行クリーチャーを持たない磯野・森はライフを30に戻される。返しのターン、磯野・森は少々考えた後、磯野が《肉屋の包丁》をプレイし、ターン終了。人間の多い磯野の白緑デッキにピッタリの装備品の登場に、石岡・田中は頭が痛い。
しかし石岡はさらなる『とっておき』を場に出す。それが《ルーデヴィックの実験材料/ルーデヴィックの嫌悪者》。序盤はマナに困ったが、このターンになると土地が十分ある石岡。次のターンには13/13に変身するだけのマナがあるようだ。ターンエンド前、磯野は《帰化》で《閉所恐怖症》を破壊し、《縫い合わせのドレイク》を戦場に復帰させる。
磯野・森の9ターン目。磯野は《上座の聖戦士》、森は《マルコフの上流階級》を戦場に追加し、巨大なトカゲを迎え撃つ準備をする。さらに磯野は《肉屋の包丁》を《上座の聖戦士》に装備して攻撃するが、田中は《帰化》で《肉屋の包丁》を破壊し、《霊廟の護衛》でブロック。トークンが2体出て、さらに《弱者の師》の効果で2マナ2枚ドロー。次のターンの卵の孵化は出来なくなったが、石岡はノリノリだ。
続く10ターン目。またもや石岡の『とっておき宣言』。磯野・森の「何枚あるんだよ!」というツッコミを受けつつ、実際にプレイするのは田中。そのカードは《憤怒を投げる者》。これは他のクリーチャーが墓地に置かれるたび、2点ダメージをクリーチャーかプレイヤーに飛ばすという、強力なクリーチャーだ。さらに石岡は《忌まわしきものの処刑者》で《縫い合わせのドレイク》を破壊し、再び制空権を得た。
返しのターン。森は《月鷺》を追加したあと、《暗茂みの狼》でアタック。これは石岡のスピリット・クリーチャー・トークンでブロック。トークンは死亡するが、それにより《憤怒を投げる者》の効果でプレイヤーにダメージを与える。
そして11ターン目。ついに石岡の《ルーデヴィックの実験材料》が《ルーデヴィックの嫌悪者》に孵化する!石岡・田中はこの13/13クリーチャーと《礼拝堂の霊》でアタックを仕掛ける。この強烈な一撃に対し、巨大なトカゲはそのまま通され、《月鷺》と《礼拝堂の霊》が相討ち。しかし《憤怒を投げる者》の効果でプレイヤーに4点を与え、磯野・森は残りライフ9に減少。さらに石岡は《礼拝堂の霊》2枚目と《秘密を掘り下げる者/昆虫の逸脱者》2体を追加し、攻撃の手を緩めない。
後が無い磯野・森。まずは脅威を取り除くことから始めなくてはならない森は、《静かな旅立ち》で《ルーデヴィックの嫌悪者》をバウンス。さらに《スカーブの大巨人》を戦場へ送り出し、地上の守りを固める。磯野は《弱者の師》を場に出し、ドローの加速を狙う。
だが12ターン目。この状況をあざ笑うかのようなカードが石岡からプレイされた。
《天使の監視者》(しかもフォイル)
この『石岡の本当のとっておき』に対し、磯野・森の二人は頭を抱えてしまう。さらに石岡は《スカーブの大巨人》を《信仰の縛め》で除去し、攻めも守りも万全だ。
この状況をどうにかした磯野・森。森は《スカーブの大巨人》を生贄に《祭壇の刈り取り》で2枚引き、引き当てた2枚目の《深淵からの魂刈り》をプレイ。そしてエンド時に《憤怒を投げる者》を破壊するが、なんとここで田中は《月霧》で、戦場にある3体の両面カードを全て変身させる。
次のターン、石岡は《戦慄の感覚》をフラッシュバックも使用して磯野・森のブロッカーをほぼ全て排除。そして全力アタックにてゲーム終了…と思われたが、ここで磯野は《骨までの齧りつき》をプレイ。10点のライフゲインによって、残りライフを9に戻す。
このアタックによって、ほぼノーガードになった磯野・森だが、ライフも少なくあまり攻撃に行けない。まずはフラッシュバック《静かな旅立ち》でフライヤーをバウンス。さらに《夜の犠牲》で《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》を破壊。そして《深淵からの魂刈り》でさらに一体除去するが、なんとここで前のターンに出していた《ルーデヴィックの実験材料》を見逃すミス。これはライターの私も見逃していた。
次のターンに石岡はマナを全て注ぎ込んで、再び卵を孵化させる。そしてすぐさま《ルーデヴィックの嫌悪者》で含む3体でアタック。これを処理しないと次は無い磯野・森。磯野は《待ち伏せのバイパー》をプレイし、《弱者の師》で1ドロー。さらに墓地の《骨までの齧りつき》フラッシュバックで12点ライフを得る。トカゲとは《待ち伏せのバイパー》と《マルコフの上流階級》でブロックし、残りライフはまた9に戻る。田中は『最後のとっておき』である《黴墓の大怪物》を追加するが、これは磯野と森の2人にとっては想定内だったようで、大した驚きも無くターンエンド。
森はブロッカーを追加し、トランプルで踏みつぶされてはたまらないと、《静かな旅立ち》をフラッシュバックで《黴墓の大怪物》をバウンス。さらに磯野は《森林の捜索者》を出して、《弱者の師》で1ドロー。
そして15ターン目。田中は再び《黴墓の大怪物》をプレイ。石岡は《熟慮》をプレイ&フラッシュバックしたあと、ついに引き当てた《勇壮の時》を《天使の監視者》に使う。それと《礼拝堂の霊》によって合計パワーが9。磯野・森の戦場には飛行クリーチャーは0。田中&石岡の『とっておき波状攻撃』によって対抗策を使い果たした磯野・森は、ついに15ターン目に力尽きてしまったのだった。
田中&石岡 Win!
ダイスロールの結果、加畑・栗山チームが先攻。加畑・栗山は、両者勢いよくマリガンを宣言。三浦・佐池チームは、互いに相談しながら佐池のみがキープを選択。
第1ターン。栗山が《猛火の松明》を置くにとどまり、対する三浦は《戦墓のグール》を送り込む。タップ状態で戦場に出るものの1マナにして2/2という生物は、三浦の攻撃に対する積極性を感じさせる。
加畑・栗山も負けてはいない。戻ってきたターンに栗山が《無謀な浮浪者/無慈悲な捕食者》を出し《猛火の松明》を装備する。《無謀な浮浪者》自身は、1マナ1/1クリーチャーだが、変身した《無慈悲な捕食者》は3/2と強力だ。さらに、《猛火の松明》によってゾンビと吸血鬼にはブロックされず、1度きりだが2点のダメージを望む対象に与えることが出来る。
戦場では1マナとは思えない攻撃力を持ったクリーチャー同士が睨み合う。
三浦・佐池は、加畑・栗山が《無謀な浮浪者》ではブロックしないと読み、《戦墓のグール》で攻撃。当然、加畑・栗山はそれをライフで受ける。 第2メインフェイズ。三浦が《吸血鬼の侵入者》を、佐池が《精神叫び》をプレイ。2マナ2/1飛行の《吸血鬼の侵入者》と、ライブラリーの一番上のカード次第では強力な打点を持つ可能性のある《精神叫び》。三浦・佐池の盤面は、より攻撃力を増した。
次のターン。加畑・栗山は何も唱えずにターンを終了し、三浦・佐池のアップキープに《無謀な浮浪者》を《無慈悲な捕食者》に変身させる。盤面にあらわれた強力なクリーチャーに対して、うかつな攻撃は出来ない。頭脳派の三浦が攻撃方法を思案。結果、すべてのクリーチャーでの攻撃を宣言する。《精神叫び》の能力は、起動しない。
戦闘後、三浦がさらに《マルコフの上流階級》を出し、佐池が2枚目のレアである《弱者の師》を戦場に出した。軽量クリーチャーを出すことでドローを可能にする強力なレアカードの登場に、加畑・栗山はややうろたえる。
栗山「あれは駄目だな……」
加畑・栗山のターンに栗山が《猛火の松明》を危険と認定した《弱者の師》に使用し破壊。加畑は《信仰の縛め》を《精神叫び》にエンチャントし、攻撃とブロックを禁止する。さらに栗山が《ただれ皮の猪》を盤面に出す。《ただれ皮の猪》は陰鬱の効果で5/5トランプルとなり、強力なフィニッシャーが加畑・栗山に流れを引き寄せたかに見えた。
しかし、三浦・佐池は《マルコフの上流階級》に《幽体の飛行》をエンチャントし、《吸血鬼の侵入者》とともに攻撃。7点のダメージをたたき出す。さらに《夜の衝突》を使用し3点のダメージを与え、このターン加畑・栗山のライフを一挙に10点奪った。
次のターン、加畑・栗山は《無慈悲な捕食者》と《ただれ皮の猪》でこのゲーム初めての攻撃。三浦・佐池は《無慈悲な捕食者》を《戦墓のグール》で相打ちに仕留め、《硫黄の流弾》を《ただれ皮の猪》に撃ち込む。陰鬱によって通常より強力な威力をもった呪文は、同じく陰鬱によって強化されていた生物を粉砕した。
三浦・佐池は次の戦闘でさらに7点のライフを奪い、加畑・栗山のライフは残り8。追加のクリーチャーを出せば、次のターンに勝つことが出来るが、三浦・佐池はクリーチャーを出さずにターンの終了を宣言する。ターンの合間、三浦が佐池に囁く。
三浦「全体除去を構えられている可能性もあるから、油断せずに」
加畑・栗山は苦し紛れに《苛まれし最下層民》を戦場に出すが、飛行を持った夜の支配者たちを止めることはかなわない。
加畑・栗山の残りライフが1であることを確認すると、三浦が静かに2枚目の《夜の衝突》を手札から公開した。
加畑・栗山 0-1 WIN 三浦・佐池
試合後、加畑・栗山は《聖トラフトの霊》と《死体生まれのグリムグリン》《邪悪な双子》《天使の監視者》という強力なレアカードを公開。
加畑・栗山「引けてれば勝ったと思うんだけど……」
三浦・佐池「それを出されたら勝てないですね……」
プレリは初めてという惣蔵は、普段は他のカードゲームを好んでプレイしている異種ゲーマーで、今日は友人の松坂に誘われてやって来たと言う。 マジックを始めて1ヶ月程度のようで、このゲームに魅了されながらのイベント参加となった。
ランダムに用意されたイニストラードの構築済みデッキの中から、惣蔵が引き当てたのは黒緑の陰鬱をテーマにしたデッキだった。その惣蔵が《不屈の自然》をプレイし土地を伸ばしながらのスタートを切る。
対する片岡は白青の飛行デッキを引き当て、《声無き霊魂》を皮切りに飛行戦線を構築し始めた。
惣蔵は《森林の捜索者》《グリセルブランドの信奉者》を出すが、サイズであまり有利に押せる状況ではない。このままでは相手の飛行が止まらないといった盤面だ。
それを尻目に片岡はテンポ良く《礼拝堂の霊》、2体目の《声無き霊魂》を追加して3体もの飛行を展開する。
巻き返したい惣蔵は《ソンバーワルドの蜘蛛》をプレイするも、初めて見る能力である「陰鬱」を勘違いしてしまい、戸惑っている様子だ。
片岡は《幽体の乗り手》を追加して惣蔵のライフに訴え始めた。
片岡の飛行軍団に対して、惣蔵の頼みの綱である《ソンバーワルドの蜘蛛》は戦闘で《勇壮の時》を使用されて死亡してしまったが、《ただれ皮の猪》を追加してターンを渡す。
これまで淀みなく展開した片岡は、さらに硬い盤面を目指して惣蔵に襲い掛かる。
ここで惣蔵は《グリセルブランドの信奉者》の能力で《ただれ皮の猪》を生贄に捧げ、《モークラットのバンシー》の陰鬱能力を誘発させて、片岡の《幽体の乗り手》を除去しようと試みた。
片岡「陰鬱能力、強いなぁ~!」
惣蔵「そうでしょ。」
「だけど…」と続けた片岡は《送還》をプレイし、指定された《幽体の乗り手》を戻して守る。
惣蔵「なんてこった…」
互いのクリーチャーがにらみ合う中、片岡は《幽体の乗り手》に《絆魂》をプレイし、先程出された《モークラットのバンシー》に《幽霊の憑依》をプレイ。ライフレースを有利に進める。
片岡は絆魂で、惣蔵は《グリセルブランドの信奉者》の能力で、ライフを回復しながらクリーチャーが並ぶ展開が続く。
そこで片岡が《霊誉の僧兵》をトップデッキし、戦場に送り出した。なんと6/6警戒と言う制圧力で、惣蔵の地上クリーチャー達を止める。
しかし返しのターン、惣蔵は《堀葬の儀式》で陰鬱付きの《ソンバーワルドの蜘蛛》を登場させ、片岡の飛行クリーチャー達に対して一方的に勝てるサイズのブロッカーを用意した。
横に並ぶ片岡に対して、陰鬱能力のためにクリーチャー総数が増えない惣蔵がジリ貧に陥り、いつしか戦場は1度のフルアタックで惣蔵のライフを奪う盤面となり、惣蔵の投了となった。
片岡「《送還》は、相手のクリーチャーに使う事が多いけど、今やったみたいに自分のクリーチャーを守っても強い時があって助かりました」
惣蔵「ゲームには負けてしまったけれど、早く5回戦をこなして賞品を貰いたいです」

最新セット『イニストラード』のプレリリース3回戦は、共に2-0と調子のいいの二人に来ていただいた。
二人とも元々札幌でマジックをプレイしていたが、大学卒業後に就職し、それぞれ札幌のマジックコミュニティから離れることとなってしまった。しかし、2人ともマジックを捨てることは無かった。小峠は函館のマジックコミュニティに参加し、定期的にドラフトやスタンダードで遊んでいる。そして札幌や室蘭で行われるグランプリトライアルやプレリリースイベント、さらにはグランプリ本戦などの遠征を続けており、マジックへの情熱は冷めていない。一方、永井は利尻というマジックで遊ぶには厳しい土地に就職したが、それでも細々とデッキを考えては、時間を見つけて札幌のレガシー大会やフライデーナイトマジックに参加している。マジックへの愛と情熱については、他の札幌のプレイヤーには負けていないと言えるだろう。
さて、このゲームは小峠は緑黒デッキ、永井は赤白デッキを使用する。どちらのマジックへの情熱が勝るのか!
先に動いたのは小峠。1ターン目から装備品である《銀の象眼の短刀》を戦場に出す。軽くてパワーの上がる装備品がいきなり登場したため、永井は少々渋い顔。小峠は2ターン目に初のクリーチャーである《歩く死骸》を展開。対する永井は《ハンウィアーの砦守り》を戦場にプレイし、守りを固める。
だが《ハンウィアーの砦守り》はただの防御用クリーチャーではない。誰も呪文をプレイしないと《ハンウィアーの災い》という強力なアタッカーに変身してしまうため、小峠は毎ターン呪文をプレイし続けることを強要されるのだ。そのためか、小峠は3ターン目のメイン・フェイズに瞬速持ちの《待ち伏せのバイパー》をプレイ。《ハンウィアーの砦守り》の変身を阻止する。
4ターン目は永井が《霊廟の護衛》をプレイ。死亡すると飛行を持つスピリット・クリーチャー・トークンを2体戦場に出すクリーチャーで、さらに防御を固める。
小峠はさらに戦力を強化したいところだが、なんと土地が止まってしまう。そのためカードがプレイできず、そしてそれは《ハンウィアーの砦守り》が変身することを示している。 次のターン。永井はお待ちかねの攻撃チャンス!《ハンウィアーの砦守り》を《ハンウィアーの災い》変身させ、《霊廟の護衛》と共にアタック。これは小峠の《待ち伏せのバイパー》と相討ち。しかし後続として《宿命の旅人》《無謀な浮浪者》とクリーチャーを展開した。
土地が3枚で止まり、戦場にクリーチャーが出せない小峠、一方で後続を次々と展開する永井。この流れに乗る永井は《無謀な浮浪者》を《無慈悲な捕食者》に変身させ、さらに小峠に《うろつく餌食の呪い》をエンチャント。強烈なプレッシャーをバックに一気に畳みかけに行く。この総攻撃で、小峠の《歩く死骸》と永井の《無慈悲な捕食者》が相討ちする。小峠はダメージを減らそうと《死体の突進》で《霊廟の護衛》を除去するが、これによってトークンが2体出てきてしまう。
その後、永井の飛行を持つスピリットトークンが、《うろつく餌食の呪い》によって毎ターン強化される盤面となる。土地が3枚のままである小峠にはこれを成す術はなく、投了を選択することとなった。
小峠 0-1 永井
土地事故でほとんど何もできずに負けてしまった小峠。入念なサイドボーディングを行い、次の戦いに臨む。先手は小峠。お互いにマリガンは無し。
先に動いたのは永井。1ターン目から《宿命の旅人》を展開する。続けて永井は《宿命の旅人》でアタック後、2ターン目に《灰口の猟犬》。ターンエンド前に小峠は《待ち伏せのバイパー》を展開する。
小峠は3ターン目に《銀の象眼の短刀》をプレイし、《待ち伏せのバイパー》に装備してアタック。しかしこれは《灰口の猟犬》がブロックし、その能力によって《待ち伏せのバイパー》が一方的に破壊されてしまう。
このミスに付け込みたい永井だが、《上座の聖戦士》を戦場に送り出し、戦力を補強するのみに留まる。一方巻き返しを図りたい小峠。《金切り声のコウモリ》をプレイする。この両面カードはマナはかかるが、確実に変身することが出来るのが強みだ。
次に永井の4ターン目。全員攻撃を行い、《宿命の旅人》は《金切り声のコウモリ》にチャンプアタック。しかし後続は《電位式巨大戦車》と大型のクリーチャーで、これには小峠は困り顔。
しかしここで踏ん張りたい小峠は、ブロッククリーチャーとして《チフス鼠》を戦場に。さらに《旅の準備》でコウモリとネズミに+1/+1カウンターを乗せ、防御を固める。
そして永井の6ターン目。小峠側に《チフス鼠》がいるため、攻撃しにくい場ではあるが、《電位式巨大戦車》は強制的に攻撃に参加してしまう。しかしライフは永井のほうが優位であり、反撃の余裕を与えないために全員攻撃を指示。この永井の攻撃に対し、小峠は落ち着いて《金切り声のコウモリ》で《上座の聖戦士》を、《チフス鼠》で《電位式巨大戦車》をブロックする。永井は《上座の聖戦士》に《勇壮の時》をプレイし、《金切り声のコウモリ》を破壊しに行くが、対応して小峠は《夜の犠牲》をプレイ。《上座の聖戦士》を破壊してコウモリを生き残らせる。
7ターン目。小峠は4マナを支払い《金切り声のコウモリ》を《忍び寄る吸血鬼》に変身させる。《旅の準備》により強化された6/6クリーチャーを戦場に立たせるが、永井のハンドにはその解決策が残されていた。
《猛火の松明》
これによってブロッカーが役に立たなくなった小峠は、永井の飛行を持つスピリットトークンと、《猛火の松明》を装備した《灰口の猟犬》による攻撃を受け続け、投了となった。
小峠 0-2 永井
太田はFNM以外での公式イベントは初めてだと言う。
マジックを始めてまだ4ヶ月程度という彼は、普段は構築を中心にプレイおり、リミテッド環境の実力は未知数だ。
対する中野はマジック歴14年いうベテラン。柔らかい人当たりと筆者と同い年という点で彼には親近感を感じる。
新旧対決はどちらが制するのだろうか。
ダイスに勝った太田は迷い無く先行を選択。にっこりと笑みが止まらない太田のハンドからは良い展開が期待出来そうだ。
両者がマリガン無しで始まる1本目、先に動いたのは青黒タッチ緑デッキの中野だった。《吸血鬼の侵入者》から続けて《甲冑のスカーブ》をプレイしたが、墓地にはいきなり《ルーデヴィックの実験材料/ルーデヴィックの嫌悪者》《血統の守り手/系統の王》という2枚のレアが落ちてしまう。
太田は初動から《修道院のグリフィン》《穿孔の刃》と繋ぎ、中野のライフとライブラリー攻めるが、これは中野の《夜の犠牲》で対処される。
地味にライフを削られながらも太田は《スレイベンの歩哨/スレイベンの民兵》をプレイして、中野のライブラリーに襲い掛かる。今回は《穿孔の刃》の効果で5枚がめくれてあっというまに中野の墓地が増えていった。続けて太田は《エストワルドの村人/エストワルドの吠え群れ》を出してクロックの追加を忘れない。
ここで中野は《グール起こし》をプレイするも、ランダムで彼の手札に戻ってきたのは《甲冑のスカーブ》。ライブラリーの薄さを考慮して、戦場に出た時にライブラリー4枚が墓地に落ちる効果がある《甲冑のスカーブ》の追加プレイを躊躇い、代わりに《精神叫び》をプレイした。
太田は厳しいと言いながらも若干の余裕を見せつつ、再度《穿孔の刃》付きの《スレイベンの歩哨》で攻撃。またもや中野のライブラリーが5枚墓地に送られた。
あまりライブラリーに余裕がなくなって来た中野が《精神叫び》の能力を起動し、太田の墓地に送った一枚はなんと《戦慄の感覚》。これにより太田がフラッシュバックで好きなクリーチャーのバウンスが可能になってしまった為、中野からはため息が洩れる。
《島》《森》《平地》と3色揃った太田は《戦慄の感覚》をフラッシュバックし、中野は《静かな旅立ち》で互いにやり過ごすターンが続く。
太田が《果樹園の霊魂》《エストワルドの村人/エストワルドの吠え群れ》をプレイしフルタップした返しに、中野は《精神叫び》の能力を3度起動して、一気に残りライフ2まで太田を追い詰めた。
都合良く強化された《精神叫び》に苦笑いするしかない太田だったが、自身のターンに勝負の行方を《穿孔の刃》に託す。
1枚、2枚、3枚、4枚…とカードが捲られるも、中野のライブラリーを残り3枚まで追い詰めた所で土地が捲れてしまい、飛行クリーチャーを止める術を持たない太田が、Game 1の投了を宣言した。
太田 0-1 中野
中野は自分からデッキを墓地に送るデッキなので《穿孔の刃》がとても厳しいとこぼしながらサイドに手を伸ばす。
太田は迷い無く1枚のカードをサイドチェンジしてシャッフルを行う。プレイ歴の浅さを全く感じさせないキレのある決断力を見せた。
先行を選んだ太田は小さく「よしっ」と呟きながらキープを宣言した。
しかし先にプレッシャーを与えたのは、後手の2ターン目にいきなり《精神叫び》を出した中野だった。
中野は続けて《セルホフの密教信者》、《腐敗した沼蛇》とクロックを追加し、盤面を有利に進めようとする。
太田は《継ぎ当ての翼》を《上座の聖戦士》に装備し、中野のフルアタックに対応し瞬速を持つ《村の鐘鳴らし》をプレイし、少しでもライフの出血を防ごうとする。戦闘では《上座の聖戦士》が墓地に行き《村の鐘鳴らし》が強化された。
中野は《精神叫び》の能力の対象を自分に指定して、積極的に与えるダメージ増やそうとするも連続して土地がめくれてしまい、結局この能力を3度使ったにも関わらず修正は+2/+2止まりだった。しかし全体では7点という大きなクロックで太田に襲い掛かる。
土地やチャンプブロックしか出来ないような細かいクリーチャーしか引かない太田は決定的なアドバンテージを得る事が出来ず、仕方なく2枚目の《継ぎ当ての翼》をプレイする。苦しい表情ながら今は耐えるしかない。
盤面も有利に進み、手札も潤沢にある中野はじっくりと考えて、太田の《村の鐘鳴らし》に《閉所恐怖症》をプレイ。だがすかさず太田は《レインジャーの悪知恵》の呪禁効果でそれを回避する。
お互いのクリーチャーがにらみ合う中、またもや中野が大きなアクションを見せた。3体のフルアタックで再び《精神叫び》の能力を3度自分に使い、さらに後続として《吸血鬼の侵入者》を追加した。
先程から土地ばかりしか引けない太田は必死に耐えるも、中野は《精神叫び》の能力で自身の墓地に落ちた《静かな旅立ち》をフラッシュバックする。これによって守りの要である《村の鐘鳴らし》をバウンスされた太田のライフは一気に0まで削り切られてしまった。
太田 0-2 中野
中野「(こちらからの)飛行が止まりませんでしたね」
太田「…はい。」
Game 2は終始中野が経験の差を見せつけ、盤面の有利を手中にしていた。 苦笑いの太田がライブラリーから見せてくれたのは《天使の監視者》と《聖トラフトの霊》。ビートダウンが決まればとても強い2枚の神話レアが一度も姿を見せず残念そうだったが、残りの試合も頑張って欲しい。
試合後にデッキ相談をする両者。太田がアドバイスを求め、経験豊富な中野が懇切丁寧にデッキの改善案を提案していた。勝敗を競った両者が試合後に協力しながらデッキについて語り合えるのも、プレリリースイベントならではの良い雰囲気と言えるだろう。
中野「自分のパックより強いかも…白の細かいのも強いし、赤もある。色々組めそう」
試合にかけた時間より多く、たっぷりとデッキ討論をした両氏は、爽やかに礼をしてラウンド3へ向かって行った。

松坂がマジックを始めた時期はリバイズドという古参だが、10年ほどマジックに触れていなかったいう。対する松井、本日は勝ち越しの3勝を宣言する。全勝と言わない辺り、強気なのか弱気なのか図りかねる態度だ。
先手の松坂は喜びながらキープした。続いて松井も悩んでキープする。
最初に展開したのは後手の松井。《山》と《平地》から《アヴァシン教の僧侶》をプレイする。続いて松坂は《森》と《沼》から《片目のカカシ》、続くターンに力強く《情け知らずのガラク/ヴェールの呪いのガラク》をプレイした。初手の嬉しそうな表情はこのカードだったのだ。そのまま松井の《アヴァシン教の僧侶》を除去して、すぐに《ヴェールの呪いのガラク》に変身するも、これはたまらないと松井が《霊炎》をフラッシュバック付きで即時に除去する。
その後はお互い小粒のクリーチャーで小競り合いを繰り返すが、先に展開を進める松坂が戦闘を有利に進める。
負けていられない松井は、続けて《扇動する集団/野生の血の群れ》《スレイベンの歩哨/スレイベンの民兵》を続けて戦場に送り出す。しかし松坂はなんと言うことか《ヴェールのリリアナ》を勢い良くプレイする!
一気に盤面の除去が進み、《片目のカカシ》が《ヴェールのリリアナ》を守りつつ、《ただれ皮の猪》《グール起こし》が松井のライフを無常に削り取る。プレインズウォーカー2枚を擁する松坂がホクホク顔で意気消沈の松井を圧殺した。
松坂 1-0 松井
勝てないよぉ~、と弱り顔の松井が数枚のサイドボードを入れ替えて選んだのは先手。気弱な発言とは裏腹に、強気な表情で即座にキープを宣言。
今度は松井が勢い良く《アヴァシン教の僧侶》《深夜の出没》《修道院のグリフィン》と続け、土地が止まってパーマネントの並ばない松坂を攻め立てる。
ようやく松坂が最初にプレイしたカードは《情け知らずのガラク》だが、これは数多く並ぶ松井のクリーチャー達によってすぐ墓地に送られてしまう。
続けて松井は《燃え投げの小悪魔》《交差路の吸血鬼》を追加してワンサイドゲームの様相を見せる。大量のクリーチャーがずらりと並び、Game 1とはうって変わっての明るい表情だ。
対する松坂は土地が伸びず、手札だけが潤沢なまま投了を余儀なくされてしまった。
松坂 1-1 松井
流れるようなビートダウンを決めた松井だが、後手から始まるGame 3を考えると先程続けて見たプレインズウォーカー2枚が引っかかり、いつまでも喜んではいられないようだ。
Game 1のホクホク顔から、たった5分で真剣な表情に戻された松坂。Geme 3は土地事故を起こさずスムーズに展開出来るだろうか。
先手を選んだ松坂は渋い顔で即座にマリガンを選び、松井も残念そうにマリガンを行った。松井は緊張のためかシャッフル中に自分のデッキを崩しかけてしまう。カジュアル色の強いプレリリースイベントでも、勝負を分かつこの緊張は楽しみの一つと言えるだろう。
マリガン後は喜んでキープした松坂、手札には潤沢に十分な土地がある様子。おそらく先程の土地がない状況とは無縁だろう。
先にプレッシャーを与えたのは松井の《残忍な峰狼》だ。手札には潤沢に土地があるにも関わらず、続けて土地だけを引き続けた松坂が、苦々しい表情で《ただれ皮の猪》をプレイして応戦する。
地上から攻撃は通せない松井は《修道院のグリフィン》をプレイし、飛行でダメージを通そうとした。松坂は《片目のカカシ》で松井の場にプレッシャーを与えるが、松井は飛行ビートダウンの要である《ファルケンラスの貴族》で攻め立てる。
松坂は《灰毛ののけ者/爪の群れののけ者》をプレイするも、飛行を止めることが出来ない。それには目をくれず松井は《扇動する集団》を追加し、ビートダウンを進める。
お互いにクリーチャーの数は並ぶも、制空権を握られたままで苦しい表情の松坂は《霊捕らえの装置》で松井の《修道院のグリフィン》を除去した。続けての戦闘では松井のチャンプブロックを得て、クリーチャーのサイズ差でゲームを有利に進めたい考えだろう。
一気にクリーチャーが減った松井がプレイしたのは《噛み傷への興奮》。頼みの綱の《ファルケンラスの貴族》を強化して一気に8点ものダメージを叩き出した。大きなサイズのクリーチャーが大好きと言う松井は、まさに興奮を隠せないといった表情だ。
松坂は返しのターンに《ヴェールのリリアナ》をプレイするも《ファルケンラスの貴族》をどうする事も出来ず、飛行が止まらない盤面を名残惜しそうに見つめながら、無念の投了となった。
松坂 1-2 松井
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